水槽の照明時間はどのくらいがベストなの?

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水槽の照明時間は水草や熱帯魚の健康に影響する!?

 水槽の照明時間はどのくらいがベスト(最適)なのでしょうか。

 ここでは、そんな水槽の照明点灯時間について書いてみます。

照明時間は長過ぎても短過ぎても駄目

 飼う側から考えると、いつでも元気に泳ぐ熱帯魚の姿を見れた方が良いのはヤマヤマですが、実は点灯時間が長過ぎても短過ぎても駄目です。

 水草にも熱帯魚にも、生物時計(体内時計とも言う)があり、明るい時間と暗い時間のリズムが遺伝子レベルで記憶されています。
 人間だって眠らないと精神状態は不安定になり、健康に異常をきたすのと同じです。

 ですから、熱帯魚も睡眠は必要ですし、水草は眠らないとしても、昼間に栄養を作り蓄える光合成を夜はストップして、その栄養を呼吸し消費することで成長します。

 水草は、光を受けて光合成しながら同時に呼吸もしていますが、明るい昼間は光合成の働きが強くなるので、呼吸活動は弱くなっています。でも、夜は光合成が働かなくなるので、呼吸によるエネルギー消費が最大になるため、水草(植物)は夜に大きく成長します。
 もちろん植物は常に呼吸してますから昼間も成長しますが、好ましい水質環境と各種栄養素、そして光が充分に満たされた水草は、夜間の成長比率が高くなります。

 ちなみに植物には一定の時間帯で葉を開いたり閉じたりする“就眠運動”と呼ばれるものがあります。タンポポの花が昼間は大きく開いてるのに夕方にはスボんでしまう現象を一度は見た経験があるかもしれません。

 就眠運動は植物の睡眠なんて言われたりもしますが、別に眠ってる訳ではありません。これもこの植物が持つ生物時計でコントロールされています。
 水草ではロタラ類などが有名ですね。

ロタラインディカの就眠運動で葉が開いてる状態

(葉が開いてる昼過ぎ頃のロタラ)

ロタラインディカの就眠運動で葉が閉じてる状態

(消灯の30分前の葉が閉じてるロタラ)

 ということで、水草も熱帯魚も消灯時間があることで元気で色艶が良い健康な状態を維持しています。

水草や熱帯魚に最適な照明時間は?

 じゃあ、どのくらいの照明時間が最適なのでしょうか。
 それは実際に生息している自然環境の日照時間を元に考えればいいでしょう。

 流通する熱帯魚の原産地として中南米ブラジルのアマゾン川が有名ですが、赤道近くのアマゾン川流域は年間を通じて日照時間がそれほど大きく変わりません。日の出から日の入りまで最短11時間30分から最長13時間ほどですから、平均して12時間ちょっとくらいです。

 ですから、12時間くらいなら熱帯魚の生体時計も狂うことはありません。

 次に、苔の発生具合も考慮します。

 苔の有無は照明の強さや水の栄養度合いなど水槽の環境によって変わりますが、植物の成長と同じようにコケや藻草だって光を必要とします。葉の表面を覆うほどコケが増えれば、その水草を弱らせてしまいますから、コケ対策も考えた照明時間を考えます。

 水草生育の基本となっているのは『短時間の強い光は水草を育てて、長時間の弱い光はコケを増やす』です。

 そこで思い浮かぶのは、逆の『長時間の強い光』や『短時間の弱い光』ですよね。

 実は長時間の強い光は鮮やかな緑色の頑固なコケが発生しますし、短時間の弱い光では水草も光合成が上手く出来ずに弱ったり茶ゴケが増えやすくなったりします。
「じゃあどうすればいいの!?」ってなる訳ですが。。

 ここで私の経験から言うと、“強過ぎず弱過ぎずの蛍光灯の光なら毎日12時間照射でも問題無し”です。
 強過ぎず弱過ぎずって、いたって普通の水槽用蛍光灯なんですけど。

 この照明時間って、ネットで情報を調べても本当にいろいろ違う事が書いてあるし、“大体8時間から10時間”なんていうけど、その通りにやっても必ず上手くいく訳じゃありません。

 結局、それぞれの水槽環境にかなり影響を受けるんですよね。

 で私が思った見解は、生物時計が狂わない範囲内が前提で、あとはエビ類を飼わないならCO2添加を多めにして照明性能はそれなりでOK、エビ類を飼うなら光度を高く(多く)して短時間照明、もしくは適度な光度で長時間楽しむならコケ対策にエビやオトシン類など多めにしたり。

 もちろん肥料など栄養添加は多過ぎないように少な目に加減します。
 正直、コケ被害の抑制には、これが一番のポイントと思っています。

 ちなみに、立ち上げて間もないソイルを使った水槽だとどうしても富栄養化してしまうので、肥料などは当面与えず、水草はケチらないで始めから多めに植えるのが安定し易くおすすめです。
 特に成長が早いロタラ系やマツモなどはグングン成長してソイルの無駄な栄養を吸収してくれるので、水を綺麗に保ち易いです。

照明時間を毎日一定に保つ

 生物時計を安定させるために、照明時間を決めて毎日一定に保つのが大切です。

「昨日は朝7時から点けたけど、今日は朝に点け忘れたから夕方から点けた』というような不規則な照明時間は、魚や水草にストレスとなり悪影響です。

 設定した時間に電源をオンオフしてくれる電源タイマー商品が売られていますから、是非使うのがおすすめです。


夜に点灯するなら短めが良い

 仕事の都合上、夜しか水槽を鑑賞できないという方もいるでしょう。そういう場合は、夕方から照明を点灯させると良いと思います。

 ただ昼間はどうしても太陽の明るさが水槽に影響するので、照明を消してあっても生体は昼間を感じ取ってしまいます。
 なので日の光を直接当たらないようにするのはもちろん、暗幕カーテンなどで窓からの光を出来るだけシャットアウトするのが理想です。

 また、睡眠できる真っ暗な状態も長く確保してあげたいので、夕方から点灯するような場合は照明時間を5〜6時間程度に抑えてあげると良いでしょう。

水槽の照明時間まとめ

 私の水槽は朝7時に点灯して夜19時に消灯12時間の照明時間です。
 コケは基本的にヌマエビに食べてもらい、熱帯魚のエサも1〜2日に1回で数分で食べきれる量にして富栄養を避け、追肥は固形肥料を月単位のペースくらいで水草量に対して極めて少なめに埋め込んでいます。

 水草の少ないこんな環境ですが、茶ゴケの被害もほぼなく、黒髭ゴケや藻草で悪化することもありません。

 これ、経験の少ない初心者の中には勘違いされてる方が時々いますが、茶ゴケや緑ゴケがまったく出ない訳ではありませんよ。熟練の玄人が管理するどんなに整った水槽環境でも少しずつは必ず発生します。
 コケだって水草と同じ植物類なのですから、光と栄養が少しでもあれば育つのは当然です。

 ただ、水草が蒼蒼と元気に育ち、栄養素も余剰なく適度であれば、水草の自己防衛能力(アレロパシー)で表皮にコケが付く事もありません。
 ガラス面にうっすら付いたコケを数週間に一度さっと掃除する程度に維持できれば、肥料バランスの具合が最適で水質も安定してる状態です。

 水槽の状況によっては確かに照明時間が水槽環境に悪影響を与えることもありますが、適度な照明器具を使っていて必要以上に長時間の照射でなければ、後は水草の成長不良やコケ被害の原因を他に当たってみるのが良いかもしれません。

 ちなみに私の水槽では、朝7時の照明点灯前にはもう魚達も周りの明るさを感じ取って起きていますし、消灯の1時間前くらいになると水草ロタラが就眠運動を始めて葉をスボませます。
 こういった生体の姿を身近に見れるのが、アクアリウムの楽しいところだとしみじみ感じています。

追記:我が水槽の照明時間と設備その後

 その後、我が水槽にヘアーグラスショートを入れて草原化計画をスタートしたので、12時間の照明時間はそのままに、今までの設備(27W蛍光灯照明)に電球型蛍光灯スタンド20Wを追加しました。

ミニ水槽の蛍光灯照明設備

 すでに2ヶ月ほど経ちますが、これといったコケ被害もなく環境は安定しています。

 もともと私のミニ水槽は、幅45cmですが高さも奥行きも少ないショートタイプなので、45cm規格水槽より水量は10L以上少なく高さも8センチ浅い、30cm規格水槽よりも背丈が低いです。

45cmショート水槽の照明増設

 なのであまり照明を強くしたら底床まで光が届き過ぎてコケの心配もあったのですが、これが案外大丈夫でした。

 実感としては、水草の肥料をマイナス調整で最低限に抑えてること、1週間に1度の水換えが丁度良いと思われること、小型熱帯魚が6匹にミニヌマエビが5匹と生体が少な目で硝酸塩濃度の起伏が小さいだろうこと、溶存酸素量やCO2濃度の上下が少ないこと、などが良い効果を生んでるのではと感じています。

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