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つまりブクブクの飛沫カバー。

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水槽エアレーションの水しぶき対策に自作バブルストッパー

水槽エアレーションの水しぶき(飛沫)対策に自作バブルストッパー

 水槽のエアレーションには、気泡が弾ける水しぶきが付き物です。
 この水しぶきが嫌でエアレーションしない方も居るかもしれません。

 市販のバブルストッパーを使えば飛沫は抑えられますけど、効果的に水流を起こせない点で今回は却下。
 エアレーションするにも個々に目的が大切で、必要な効果を十分に得られなければ意味はありません。

 そこでバブルストッパーを自作したという、たわいもない記事です。興味があればご覧ください。

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エアレーションの意味は?

エアレーションの意味は?

「そもそもエアレーションって何よ?」と言えば、水槽水に溶け込む溶存酸素量を増やし、保つことがメインでしょう。

 その他に水流を起こしたり、油膜除去や、pH低下を抑制するために使う場合もあると思います。

 例えば水草水槽では夜間エアレーションする方が多いですが、消灯後は水草も呼吸のみになるので、エアレーションで曝気して魚や水草から吐き出される二酸化炭素を飛ばし酸素を溶解させて、溶存酸素量を保つわけですね。
 さらに、水面油膜の除去・抑制にも効果的です。

 こういった理由であれば、市販のバブルストッパーがある程度効果を発揮してくれます。

 ただし今回は、溶存酸素量を維持しながらエアレーションで十分な水流も起こしたいので、出来るだけ水槽深くから気泡を上昇させたいんですね。

シュリンプ水槽でエアレーション

シュリンプ水槽でエアレーション

 シュリンプ水槽のエアレーションでは、溶存酸素量にプラスして水槽内の対流もポイントになってきます。
 水槽全体に水流を起こすことで淀みを無くし、ポツポツ死の危険を減らします。

 特に水草が密に茂った環境では、少し強めの水流で、狭い隙間も満遍なく流れるのが理想でしょう。

 エアレーションじゃなくても水流を強くすることはできますが、このシュリンプ水槽がpH低めの環境もあって、急なpH低下を回避する意味でもエアレーションは最適です。

 ということで、24時間ずっと底床から吹き上げるようにエアレーションします。

水草水槽は水面を高くしたい

 水草水槽は水面を高くするほど見栄えが良くなるので、なみなみと水面を高くしたいところです。

水草水槽は水面を高くすると映える

 ただそうなるとガラス蓋をしていても、隙間からエアレーション飛沫があちらこちらに飛び散ります・・。

 そこで簡易バブルストッパーを自作しました。

既に約2年使ってます

 実は既に約2年ほど、改善しつつ使ってきた最終形があり、今回たまたま新しく作り直したため、ついでに記録しました。

 この状態で冷却ファンも使用していますし、夏も冬も1年を通してずっと使っています。

自作バブルストッパーの作り方

 ということで、自作バブルストッパーの作り方です。

 説明不要なほど簡単ですが一応、順に紹介します。

1:プチトマトの透明パックを使用

プチトマトの入ったPET樹脂透明パックを使用

 市販のプチトマトが入った透明パックを使っています。

 素材はペットボトルにも使われているA-PET樹脂素材
 水面で気泡を受け止めるので、照明の明るさを遮らないように透明である必要があります。

透明パック上部の形状

 全く同じでなくても大丈夫ですが、空気が逃げる穴と平らな面のある、こんな形状が理想です。

2:ハサミでカットする

 透明パックをハサミでカットします。

透明パック上フタをハサミでカット

 上フタ部分を使用し、段差に合わせて適宜カット。

段差に合わせて適宜カット

 切らなくても使えますが、掃除しやすいように、そして目立ちすぎないようにカットしています。

 気泡を逃さないように、高さは2cmほど残しています。

3:エアー配管を通す穴を加工

 エアー配管を通す穴を開けます。

エアー配管を通す穴を加工

 パイプに対して垂直に可動するように、穴を縦長に加工。

硬質パイプのエアー配管を通す

 加工品が流れないように、この穴で一次固定されます。

4:硬質パイプで配管加工

 塩化ビニール硬質パイプを加工して配管を作ります。

硬質パイプで配管加工

 硬質パイプは、水作「パイプピタっと」を使っています。

 ドライヤーで加熱して、ドライバーの柄などに当てがって曲げを作ります。

 パイプの加工方法は以下もご覧ください。



5:完成

 完成。沈めて稼働チェック。

沈めて稼働チェック

 この上にガラス蓋を使用。

ガラス蓋にバブルストッパーが張り付き固定される

 水面を上げると、最終的にガラス蓋に張り付きます。張り付いて二次固定。

自作バブルストッパーまとめ

 ということで、自作バブルストッパーと称してエアレーションの飛沫対策DIYをご紹介しました。

 正直こんなのは全く同じように作らなくても大丈夫なわけで、ご自分の水槽環境に合うように自作するヒントになれば嬉しいなと思って書いています。

 ちなみに水流はこんな感じ。

自作バブルストッパーの水流イメージ

 底床周りの水を引っ張りながら吹き上がり、末広がりの形状が水流を四方に広げてくれます。

 底床の水をよく動かしてくれるので、環境は安定しやすいですね。

水面のエアレーション気泡

 ただこれだけ書いてきて何ですが、私はエアレーションが好きではないので、基本的には使わない方向でいます。(爆)

 エアーポンプの音や気泡が弾ける飛沫が嫌という単純な理由なんですが、そのために魚数を抑えたり栄養塩のバランスを考えたり水流を工夫して、環境を整えるようにしています。

 その上でも、ビーシュリンプの水槽環境にエアレーションはとても効果的だと思い、導入しています。

 このシュリンプ水槽はもちろん、シュリンプの健康が一番。

 それを踏まえた上で、水草の育つ環境を作っていますから、24時間エアレーションなんですね。
 CO2無添加ですが、それでも陽性水草も育つ環境になっています。

 そんな水質や環境の作り方も書いてます、よろしければご覧ください。

 

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