水草に与える肥料のやり方とコツ。

水草が枯れる!水槽肥料のやり方と考え方

水草が枯れる!水槽肥料のやり方と考え方

 アクアリウムで定番の水草ですが、長期的に維持するとなれば遅かれ早かれ必要になるのが肥料です。水槽のように隔離された空間では、植物が欲する何かしらの栄養素がどうしても枯渇していきますから、それまで施肥しなくても大丈夫だった水草も長年育てていれば突然調子が悪くなるのも仕方ありません。

 とはいえ、水草が枯れてしまうから肥料を与えると言っても、経験がなければ豊富な商品の中から適した肥料を選ぶだけでも難しい事と思います。かく言う私も初めはそうでした。

 そこでここでは、水草肥料のやり方とその考え方についてご紹介しています。

水草はこんな肥料が必要

 肥料を与える前に知っておきたいのは、水草がどんな成分を欲するかということです。
 少し面倒に感じる人もいるかもしれませんが、肥料の与え方を考える上で是非知っておきたいところです。

 簡単に説明していきます。

必要とする成分

 植物が光合成に必要とする3大栄養素。

 水草だけでなく観葉植物など植物全体で、光合成を行う際に必要な代表成分です。

 ですがこの中で水槽の水草に与える肥料としては、ほぼカリウムだけと考えて良い場合がほとんどです。
 というのも、熱帯魚の排泄する糞やアンモニアはバクテリアに分解されて硝酸になりますが、これが窒素化合物でありその窒素を使える事、そしてリン酸は魚のエサや底床ソイル等に含まれています。大抵の水槽環境では魚を飼育する上で窒素やリン酸は勝手に蓄積していき、枯渇する事がほとんどありません。

 なのでカリウムが最も水草の成長不全の原因になりやすい成分です。

 もちろん窒素やリン酸が不足する状況だって無い訳ではありませんが、初めから豊富な水草量に対してかなり少ない生体数の環境や、さらにソイルを使わず大磯砂や田砂を使う場合など、これら状況の多くがすでに経験のある玄人な方ばかりなので、後回しにしても心配ないでしょう。

 3大栄養素の他に少しずつ必要なミネラル等があります。
 全部覚える必要はありませんが参考までに、硫黄、カルシウム、マグネシウム、鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛、銅、モリブデン、塩素などです。

 微量元素という通り、リン・窒素・カリウムに比べて必要量はごく少量なので、個々に施すことはあまり無く、主に総合肥料という形で添加します。
 敢えて個別に与えるとすればマグネシウム、あと気分で鉄分くらいでしょうか。

 あと、頭の片隅に覚えておきたいのが、空気や水から得るもの。

 この中で、炭素(C)は皆さんもご存知の光合成を促進するCO2添加によってより供給したりします。

肥料として考えるのは?

 上記に挙げた成分の中で肥料として考えなければならないのは、大抵の場合カリウムと微量元素です。

 熱帯魚やエビが一緒に住む水槽では、リン酸や窒素は充分に供給されます。正確には、人工餌を与えてる場合ですね。

 もし水草のみの水槽であった場合は当然、リン酸や窒素を配合するソイルや肥料も考えなければいけません。ですが大抵は、アクアリウムの醍醐味である生体も一緒に飼育しているでしょう。

 ということで、肥料として意識しなければならないのがほぼカリウムと微量元素だけだと分かると、肥料添加もそれほど難しいものではないと思えてくるはずです。

固形肥料と液体肥料の考え方

固形肥料と液体肥料の考え方

 次に固形肥料液体肥料(液肥)の考え方です。

 水草用肥料には固形タイプと液肥の2種類あります。初心者にとってはどちらを選ぶか悩ましいところですが、地上の植物を基準に考えるとそれほど難しいことでもありません。

 陸地の植物は通常、土中の根から3大栄養素(リン酸・窒素・カリウム)や微量元素を吸収します。これは水草でも根本的に同じで、根から吸収するのが主です。底砂に充分な養分があれば底床に根を張る水草はすくすくと育つ訳で、底床に施肥するなら固形肥料ですね。

 ただし水草の場合、種類によっては枝分かれした葉や茎の分かれ目から根を出すものも多いですよね。浮き草のような漂う種もあります。
 なので水槽用の液肥は底床中の根からではなく、表に見えている根から吸収されるものと考えます。

 ここまでが簡単な考え方です。覚えやすいでしょう?
 これだけでも肥料のやり方に対応できるのですが、もう少し正確な事も書いておきます。

 水草は通常、葉や茎の表皮が薄く多くの穴が開いています。
 これは地上の植物とは違い、呼吸や光合成の際に必要な酸素や二酸化炭素の吸収・放出を行う意味合いが高いと言われていますが、この穴からは成長に必要な養分も直接細胞に吸収できます。

 つまり、根からだけでなく水草全体の表面からも栄養素を摂取できるということ。

 確かにウィローモスのような水草は、石や流木に活着するための根がありますが、養分を吸収するためというより水流に流されないようにするための役割が大きいです。

 ただ、水草は葉や茎の表面から栄養素を吸収できると言っても、ほとんどの種は根からの吸収がメインですから、先の簡単な説明をしました。

 まとめると、底床内には固形肥料、水槽水全体では液肥、これが基本的な考え方です。そして、浮き草やリシア(これも本来、浮き草)や苔・モス類といった液肥が効果的な種以外は、固形肥料だけで充分カバー出来ます。

 それでは、固形肥料のデメリットや液体肥料の良さなども踏まえて、それぞれの特徴を挙げます。

固形肥料の特徴

固形肥料の良い点

 大抵の固形肥料は1ヶ月スパンから半年など長期に渡って徐々に成分を溶出するので持続する効果が長く、肥料を与える手間が少なくて済みます。
 ゆっくりと溶け出すために、水槽の水質を大きく変えてしまう心配も少なくなります。

 また、水草の種類によって肥料要求量が変わる場合に、それぞれの根元に狙って埋め込む事で、各水草に合わせた施肥が出来ます。

固形肥料の悪い点

 成分がゆっくり溶出(正確には微生物の分解によって徐々に表出)しますから即効性は低くなります。
 また埋め込んだ近くに作用するため、全体的にカバーするにはバランスを考えた計画的な施肥が必要になります。

 固形肥料は水に濡れると数分で崩れてしまうものばかりですから、一度施肥したらそのままの形で取り出す事は出来ません。
 どうしてもやり直す場合は吸水クリーナー等で底床内を吸い出す方法ですが、グロッソやヘアーグラスなど前景草を水草絨毯のように敷き詰めていると難しくなります。

液肥の特徴

液肥の良い点

 液肥はポンプ式スプレーボトルで吹き付けたり水槽水に足すだけなので、施行が簡単に出来て効き目も早く即効性が高いです。
 また、個々の栄養素単体の商品も多く、鉄分のみやカリウム単体の添加も可能です。

液肥の悪い点

 液肥は通常、水槽水に流すタイプなので、pHや硬度など水質の変化が顕著に現れます。そのためヌマエビや繊細な魚など生体に影響が出ないように注意が必要です。

 即効性はありますが多量に添加する事は出来ませんから持続力はなく、毎日〜数日に1回等こまめな施肥が必要です。

 また液肥だと、水草の種類別に成分を調整する事はできません。

 そして、根からの栄養吸収がメインの水草には当然、液肥が効きにくい。
 グロッソスティグマやブリクサなど根張りが良く肥料食いと言われる水草の多くは、根からの栄養吸収が重要です。

 この場合、液肥をメインで使うならシリンジ(注射器)などで底床に注入する対処が必要です。

結局、固形肥と液肥どっちがいいの?

 固形肥と液肥はどっちがいいのか。それはご自分の水槽で決まります。

 すべての水草が底床に根付く環境では断然、固形肥がメインです。
 というか、多くの状況がこちらでしょう。

 じゃあ液肥は?というと、ほとんどの水草を流木や石に活着させている環境や、モス類が主役の水槽などでは、液肥をメイン肥料として使いますが、それ以外はサブ的な存在です。

 例えば、底床に根付く水草は固形肥で調子が良いけどウィローモスだけ肥料不足なんて時に液肥を少し添加するとか、背の高い水草がうっそうと茂っていて固形肥だけでは色揚げが追いつかない時に液肥でカバーするとか、そんな感じでしょうか。

 活着水草以外で、立ち上げからずっと液肥だけで管理してる水槽などは、基本的に底床が高栄養ソイルであり、底床の保肥があるからあとは液肥で調整できるわけで、底床に栄養が無くなったら液肥だけで水草の維持は難しくなります。

 固形肥と液肥で迷ったら、こんな感じで適材適所に選びましょう。

水草に施肥するタイミング

 水草に施肥する(肥料を与える)タイミングが重要です。でも初心者にはここが一番難しい点ではないでしょうか。

 もちろんこのページをご覧頂いてるのですから水草の調子が良くないのでしょうけど、水草が調子を落とす原因は肥料だけではありません。水草が好むpHや水温、硬度の問題、もしかしたらエビや魚の食害なんて事もあります。

 栄養素は充分に足りているのに水草の元気が無いからと無闇に肥料を入れれば、ミネラル分による硬度やpHの上昇、また富栄養化から藻やコケ被害を招くだけです。

 そこで陥りやすい勘違いを挙げてみます。

肥料以外の水草が弱る理由

 肥料以外に水草が弱る理由は、環境です。

 考え方としては、その水草が育つ現地の自然環境を考えると分かりよいと思います。

水草にpHが合わない

 多くの水草は弱酸性のpHを好みますが、中性からアルカリ性に傾いた水槽では葉や根が溶けてしまう事が多々あります。

 種類によってレイアウトの石や底床の大磯砂は、カルシウムなどミネラルが溶け出して硬度を上げ、pHがアルカリに傾きやすいです。
 岩石や大磯砂が駄目という訳ではありませんが、選ぶ水草によってpHを下げるために流木やピートモスを使ったり、換水頻度を増やすなど対策が必要です。

 また地域によって、換水に使用する水道水自体が既にアルカリ性という事もあります。この場合は底床に弱酸性ソイルを選ぶのが無難だと思います。

 ちなみに水槽立ち上げからソイルを豊富に使っている場合、ほとんどが初期肥料は必要ないと思います。
 もちろん貧栄養な吸着系ソイルや、初めから肥料要求量の多い水草を豊富にセットした場合など一概には言えないのですが、ソイル水槽で初めから水草の調子が悪いのは、光量や水温、バクテリア環境の未熟など他の要因が多いです。

水温が合わない

 ほぼすべての水草が高温に弱く30度以上の水温ともなるとどんどん枯れていきます。

 流通する水草の多くは23度〜27度程度の水温を好みます。また、熱帯地方の水草は高温だけでなく15度以下の低温でも衰弱します。

 ヒーターで水温をしっかり管理して、夏場の温度上昇や冬の低温に注意します。

光量が足りない

 水草は光合成を充分に行えないと生きていけません。アヌビアスナナ系やクリプトコリネ系など陰性植物のように弱い光でも育つ水草は別として、ライト照明の光量不足で枯れてしまう種も多々あります。

 また、現在主流のLED照明は、商品によって水草の好む赤色や青色の光が少ないタイプのいわば鑑賞用のみの物もありますから、選ぶ際は注意が必要です。

 光量が足りなければ、クリップライトや照明スタンドなどを追加する方法もあります。
 追加する場合はLEDではなくコンパクトでも光量が出せる蛍光灯だと、失敗が少なくおすすめ。もちろん水草に良いLEDであれば問題ありません。

酸素やCO2が不足

 陸上の植物では酸素や二酸化炭素が足りなくなる事はまずありませんが、水中の水草、しかも水槽のような隔離された環境では、CO2不足酸素欠乏が起こりやすくなります。
 光合成にCO2の炭素は不可欠ですし、常に水草も呼吸活動を行っていますから、酸素が不足すれば成育の障害となります。

 水草がぎっしり植わっている、特に陽性水草の割合が多い水槽ではCO2が足りない状況が起こりやすいですから、CO2添加やエアレーションの対流を使いCO2濃度を高めます。

水草の症状別、施肥時期

 上記のような栄養欠乏以外の原因をクリアしていても水草の調子が上がらなければ、肥料の出番です。
 水草の症状別に見た施肥時期を書いていきます。

 ただし、症状が似通っている事も多く、どの栄養素を追肥するかは非常に難しいところです。
 そこで難しく考える前に、まずはカリウムと各種微量元素をすべて配合した総合肥料を添加してみるのがおすすめ。

 またpH変化による生体への影響を考えると、酸性に傾いた水槽なら液肥でも大きな失敗は少ないけど、ほぼ中性かそれ以上の水槽では固形肥料が使いやすいのではと思います。

下葉が枯れる

 新しい葉が出る上部は葉がしっかりしているのに、照明の光から遠くなる下葉が徐々に黄色く枯れていくのはカリウムマグネシウムといったミネラルの不足かもしれません。

葉の緑がまばら、葉脈を残して黄ばむ

 葉の緑色がまばらになる、葉脈の緑を残して黄ばむ等の症状はマグネシウム不足の影響大。

新しい葉が小さくシワシワ

 新芽の縮れや萎縮は様々な栄養素が当てはまります。カリウム不足や窒素不足、カルシウム不足など、どれが正解かは各水槽の状況によって変わってきます。

葉色が白っぽくなり発色の低下

 新芽の成長部分が白くなるのはマグネシウム不足、鉄不足、マンガン不足などが疑われます。

成長が鈍くなる

 新芽が出にくくなるカルシウム不足や硫黄不足、その他、必要な栄養素がどれか一つでも欠けると成長が鈍くなり、最悪溶けて枯れてしまうなんて事にも繋がります。
 「リービッヒの最小率」とか「ドベネックの桶」なんて言葉を聞いた事があるかもしれませんが、植物の成長は必要な栄養素がすべて充分に揃って初めて活発に育ちます。

肥料を与えるコツ

 各種肥料商品には肥料添加の分量や使用方法が書かれていますが、その内容があなたの水槽に当てはまるとは限りません。水量やpH、水草量、生体数、底床の種類など様々な要因が絡んできます。

 例えば・・、

などなど。

 そこで、各肥料の商品説明に書かれた添加量はひとつの目安として、まずは少量ずつ使って様子を見るのが良いです。そして水草の成長や葉色がアカラサマに改善されるのであれば適量ですし、茶ゴケや黒髭ゴケが増加したら過剰添加、もしくは栄養のバランスが悪い、はたまたカリウムと微量元素以外の要因なども考えられます。

 理由はさまざまですが、長年維持してる水槽で栄養不足の場合、大概はカリウムと微量元素の添加で事足りるでしょう。

 稀に、生体数が少なく窒素(硝酸)が足りないとか、魚の飼料によってリン酸を少なくしている商品だとリン酸不足なんて事もあるかもしれませんが、大抵の場合、心配する必要は無いと思います。

 ちなみに、液肥は水質を急に変えるので、添加量が多いと生体が嫌がり大きいストレスとなりますし、逆に、固形肥料は微生物に分解されながらじわじわと溶け出すので、多く入れ過ぎると後々に手の付けられないコケ被害となる事もあります。

 水槽環境は個々に全く違いますから、いずれにしても各商品の規定量うんぬんではなく、ごく少な目から始めるのが施肥のコツです。

ソイルとその他底床で施肥量は変わる

 また、ソイル底床とその他(大磯や田砂、ゼオライト系砂利)の底床では、肥料添加量がまったく変わってきます

 ソイルは保肥能力が高くpHを抑えてくれるので、多少余分に添加しても水質が崩れにくいですが、その他底床だとカリウムやカルシウム、鉄分といったミネラルが溶出しやすく水質が変化しやすいためです。

 溶出する栄養分が増えると、コケの増殖はもちろん、硬度も上がりヌマエビなど生体への影響が顕著になり、さらには水草自体への悪影響にもなります。

 状況は多様ですからかなりアバウトな表現になってしまいますが、ソイルなら分量1入れても全然大丈夫だけど、その他底床だと2分の1とか3分の1入れただけで環境が荒れてしまう事も。結局4分の1以下でちょうど良かったなんて事が起こったりします。

 ソイルにしろ他の底床材にしろ施肥で大切なのは、ごく少な目から始めて、焦らず徐々に増やしながら最適な量を見極めること。

 水草は、水質や根付きの状態が悪いと一気に衰弱しますが、栄養の枯渇では思ったよりゆっくり変化します。なので、植えてから一度でも元気に成長した時期があれば、栄養不足で急に枯れることはありません。
 また、枯渇した状況からちょっと栄養素が添加されるだけで、分かりやすく反応し始めます。

 初めに少量添加してみて1日置き、変化がなければさらに少量追加、これを繰り返して新葉が見え始めたら様子を見る。こんな慎重さがあると失敗が少ないでしょう。

失敗しづらい初心者向け肥料

 それでは最後に、私が今まで使ってみて良かった商品を挙げてみます。
 他のネット情報でもおすすめ肥料として良く紹介される定番が多いですが、やはり定番だけに大小あれどいろんな水槽環境で効果を発揮してくれると思います。

 ちなみに私の水槽の一つは、立ち上げ当初にGEX水草一番サンド(ソイル)を一番下に少し入れて、その上にコトブキ工芸ろかジャリという、今考えると頭を傾げるような底床ですが、それから5年ほど経ってますからソイルの栄養はもう完全に無いですし、ゼオライト主体のセラミックサンドろかジャリは型崩れしないので、固形肥料を何度ぶっ挿しても問題なく、最終的に都合が良くなってます。

 液肥もいくつか試したのですが、水量約20L程度で良好時は中性、荒れると弱アルカリ性のため特にエビ達が嫌がるので、この水槽ではほとんど使っていません。予測、液肥添加すると急激に硬度が上がりアルカリ性に傾くのだと思います。

 底床がオールソイルで常にpH6.5前後の弱酸性水槽なら液肥も使いやすくなります。
 ただ、立ち上げ後間もない水槽でオールソイルだと、ソイル含有の栄養素が充分にある可能性が高いので、水草の調子が悪い原因が本当に肥料不足なのか慎重に事を進めましょう。

GEX水草一番栄養ブロック

GEX水草一番栄養ブロックを愛用

 GEXの「水草一番栄養ブロック」は、水草を売っているホームセンターなら手に入るくらい流通してますが、非常に使いやすくバランスがとても良いです。
 3大栄養素のカリウム中心にビタミン、マグネシウム、各微量元素が微生物によってゆっくりと放出されます。

 この“マグネシウム”バランスがとても良いんです。

 私の小型水槽では約一ヶ月に一度1〜2粒からを施肥したい水草周りの底床中心に埋め込んでいます。ネットが安く、まとめ買いするとお得。

 ちなみに施肥後1週間ほどは硬度がぐっと上昇するので、特にソイル以外の底砂環境でpHがアルカリ性に傾いている水槽では極少なめに。埋め込んで数日、タイミングをみて水換えで硬度を抑えるのがおすすめ。
 どちらかというとソイル水槽向け。

 パッケージが新しくなって写真と違いますが、モノは同じです。

テトラ イニシャルスティック

テトラ イニシャルスティックは長期肥料として最高

 テトラ社イニシャルスティックもかなり定番の固形肥料です。これもカリ主体ですが、わずかに窒素分も入ってるようですね。その他カルシウムやマグネシウム、鉄など微量元素もカバーします。

 どちらかというとソイル水槽ではベースに使う肥料という感じで、ソイル以外の水槽には抜群のメイン肥という印象。

 ボトル裏面に水量に対する補充量と基本1年ごと追肥と書かれてるのですが、私の場合、ソイル水槽は半年に一度くらい、規定量のさらに半分以下を全体に埋め込み、セラミックサンド底床ではひと月毎に数える程度の少量をまばらに挿します。
 このペースだと使い切れないんじゃないかと思うくらい容量たっぷりです。

 総水草の吸収具合にも依りますがイニシャルスティックも水硬度を上げるので、入れ過ぎに注意して、水草が消費する必要最低限を与える感覚で添加する使い方が良好です。

Fe-Energyアクア濃縮タイプ

エフイーエナジーアクア濃縮タイプ二価鉄水溶液

 私が唯一使う単体ミネラル栄養素、鉄分の液体成分(鉄分だけだと肥料とは言わないらしい)。水草が吸収しやすい二価鉄水溶液です。
 新芽の発色が落ちて来たとき、特に赤系水草の色味を上げます。

 底砂にソイルを使用してる水槽ではソイルからの溶出でかなりの期間まかなえるのですが、大磯砂や田砂などソイル以外だとやはり枯渇しやすい栄養素です。
 もちろんソイルでも、長期間使っていると枯渇してきます。

 容量20mlと非常に小さいんですが、私のミニ水槽では添加量も極少量で、葉色が悪くなったら1日一滴ずつを数日垂らす程度なので意外と終わりません。

 大きい水槽でしたらFe類似商品のメネデール水草の活力素500mlが良いかもです。こちらの方が有名ですね。

 鉄ミネラルの添加過多は水質変化が大きく、生体にも影響が出るので、入れ過ぎに注意。
 水草にとっても、カリウムやカルシウム、マグネシウムなどその他の必須栄養素の吸収を阻害してしまうといった害(ミネラル拮抗)もあります。

 欠乏してしまうと困るけど、本当にちょっとあれば良いという認識で使うのがベスト。

エーハイム バイオケア

EHEIM(エーハイム)BioCare(バイオケア)熱帯魚と水草の活力剤

 EHEIM(エーハイム)のバイオケアは肥料とは違いますが、観賞魚や水草の欲するビタミンやミネラルなど各種微量成分を配合したトリートメント活力剤。
 ミネラル分は水草だけでなく生体にも必要ですし、リセットせずに長年維持管理する水槽では生体のビタミン不足も起こりがちです。

 使用法は1週間に一度の添加となっていますが、私の場合、約2回に1回水換えの後に基準量の半分程度を入れると、全体的に安定しています。

 ちなみにこちらも添加後数日はpHが上昇します。

GEXメダカ元気はぐくむ水づくり

GEXメダカ元気はぐくむ水づくりカルキ抜き剤

 これも肥料では無いですが、ついでに。GEX(ジェックス)のカルキ抜き剤「メダカ元気はぐくむ水づくり」。

 塩素除去剤なんて何でもいいとずっと思っていたのですが、私の水槽ではこの水づくりを使うと換水後の水草の色艶や魚の発色、エビのツマツマ具合が断然良いです、なぜか他商品に比べて。
 成分に塩化カリウムやキトサン、ビタミンB2、ビタミンCなどが含まれてますが、何の効果なのか正直分かりません。。

 たぶん多くのホームセンターで買えると思います。

 液垂れしないキャップがかなり使いやすい。安価な詰め替え用も有り。

その他使ってみた商品

 上記の他に、一度使ってみたけどお蔵入りした商品も挙げておきます。
 これは私の水槽環境に合わなかっただけで、ご自分の水槽にはぴったり当てはまる事も当然あると思います。

ジクラウォーターベニッシモ水草用

ジクラウォーターベニッシモ水草用を使った感想

 一時期少し話題になっていたジクラウォーター(zicraWATER)の水草用。カルキ剤としても使えて水草のミネラル栄養素がバランス良く配合されているとして使ってみたのですが、生体が十分泳いでいる水槽でこれを使うとどうしても黒髭ゴケや茶ゴケの発生が加速したので、通常は使っていません。

 このジクラウォーターは珪藻土が主体で、有効微量元素・鉄分・有機酸・ビタミン・カリウム等ミネラルまで入ってるみたい。考えてみれば珪藻土は植物が長い年月を掛けて堆積した土ですから、リン酸や窒素化合物まで入ってるのかもと思うんです、予測ですけど。

 なので、水草以外に魚など生体がいない(少ない)水槽や立ち上げ初期1ヶ月ほどでは、リン酸や窒素も枯渇しやすいので良いのかななんて。

窒素不足とマグネシウム不足について

 最後に、ちょっと踏み込んだ内容も。

 これまで書いてきたカリウムと微量元素は水草育成の基本。水草水槽を管理しているとそれだけで解決できないことも起こってきます。

 その多くが、窒素不足マグネシウム不足

 ここまで経験すれば、水草の肥料知識はほぼ網羅したようなものでしょう。

窒素不足が疑われる環境

 まず窒素肥料について。

 窒素まで含む肥料の市販品が少ない事からも分かるように、熱帯魚の十分入った一般的な水槽は窒素やリンが過剰になりやすいので、あえて肥料として添加する必要がありません。
 ただし、水草と生体の比率が断然水草に傾いてる水槽では、窒素不足が起こりやすくなってきます。

 窒素の枯渇については、こちらの記事をご覧ください。窒素分を含む使いやすい肥料も紹介しています。
⇒「水草の窒素不足に尿素水を自作する方法と使い方」こちら

マグネシウム不足が疑われる環境

 次にありがちなのが、マグネシウム不足

 ソイルを使った低硬度の水質で起こりやすいミネラル欠乏で、日本の軟水を更にソイルで軟水化してしまうことが主な原因です。
 立ち上げ初期や水換え頻度の少ない水槽、水草が豊富な水槽などで見られます。

 マグネシウム添加についてはこちらをご覧ください。
⇒「マグネシウム・カルシウム添加に苦土石灰溶液の作り方と使用方法」こちら

関連記事
⇒「おすすめは?ソイル選びで水草水槽の失敗が決まる!」こちら

 

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