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パワーハウスソフトタイプのpHダウン効果。

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水槽pH降下ならパワーハウスのソフトタイプ!

水槽pH降下ならパワーハウスのソフトタイプがおすすめ

 水槽のpHが上がってしまう悩みは水道水の影響がかなり大きいので、深刻に悩んでる人がいる一方で全く意識した事が無いなんて人もおり、住んでる地域によって両極端なところがあります。
 特に底床が大磯砂や田砂などソイル以外の水槽環境だと、pHは常にアルカリ性で中性にさえ下がった経験がないという方もいるはず。

 もちろん、弱アルカリだからといって熱帯魚やヌマエビが飼えない訳じゃありません。難易度は上がりますが、水草だって思ったよりいろいろと育てる事が可能です。

 ですが、どうしても弱酸性でないと溶けて枯れてしまう水草種もありますし、エビにとっても高過ぎるpHはやはりストレスです。

 そこでソイルや流木以外でpHを下げるおすすめがパワーハウス(POWER HOUSE)ソフトタイプ濾過材です。

パワーハウスのソフトタイプS1リットル

(ソフトと言っても柔らかいわけじゃありません)

 ろ材によってpHを上げてしまうものも案外多いですが、パワーハウスのソフトタイプはカオリナイト系活性シリカ(メタカオリン)という鉱物が主成分で、アルカリに傾ける水酸化物イオン(OH-)を吸着して酸性に傾ける水素イオン(H+)を放出してくれます。

 ちなみにパワーハウスろ材にはpHを上げるハードタイプもあるのですが、ここではソフトタイプのpHダウン効果についてご紹介しています。

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パワーハウスを作るメーカー太平洋セメントの信頼度

 パワーハウスのメーカーは建築資材の大企業「太平洋セメント」。
 どんな建物の基礎構造にも欠かせないコンクリートも、主原料はセメントです。太平洋セメントはそんなセメント業界の最大手。

「なぜセメントメーカーが濾過材?」と思いますが、もともと太平洋セメントの子会社クリオンの水処理濾過材事業が、太平洋セメントのアクア事業部に譲渡されて現在に至ります。

 そんなパワーハウスろ材は、プロショップからベテランアクアリスト、水族館まで使用されるほど評価が高い濾過材です。
 バクテリア高活性を維持しpHをコントロール、さらにメンテナンスのしやすさと3拍子揃い、“長期間使用ならパワーハウス”と言われるほど信頼されています。

濾過フィルターに入れるだけでpHを下げる

 上級者に愛されるパワーハウスですが、使い方は難しくありません。pHを下げるならソフトタイプを濾過フィルター(濾過槽)に入れるだけで環境を改善してくれるのですから、初心者ほどおすすめです。

濾過フィルターに入れるだけでpHを下げる濾材

 水素イオンを常時放出するわけではなく、水酸化物イオンが増えた分だけ放出するので、多量に入れてもまったく問題ありません。一定pHで安定してくれます。
 pH上昇抑制機能を長期間維持したいなら、どちらかというと逆にフィルター容量の半分以上は入れたいところ。

 私の水槽での実際のpH変化ですが、パワーハウスを使ってない状態でpH8以上の水質でも、フィルターに入れて1日経つとpH7.5ほどと大幅に下がります。

ろ材を換える前の水槽pHは8以上

(パワーハウスろ材の使用前、pH8以上・・)

パワーハウスのソフトタイプSに換えて1日でpHが0.5以上下がる

(ソフトタイプSに交換して約1日後)

 pH調整した事がある方なら分かると思いますが、環境が荒れず生体に負担がないようにpHを変えるのは思ったより大変です。それが濾過材を換えるだけでこれだけ下がるのだから感動します。

 さらに下げようと思ったら他のpHを下げる方法を追加しないとですが、pH7.5程度に下がってくるとヌマエビが充分快適に育てられる環境です。

 春先は水道水温が上がるからなのか、うちでは水道水pHが上がり気味になります。それでもソフトタイプろ材を使っていれば水槽内は安定しています。

水道水pHはアルカリ性が多い

 水道水pHが中性より高いご家庭は意外と多いでしょう。それもそのはずで、水道水の水質基準はpH5.8〜8.6なのですが、全国の上水道目標pH値は7.5とされています。
 酸性が強いと水道管の腐食劣化を促進してしまう問題もあって、アルカリ気味に調整してるようですね。

 とにかく我が家ももれなく水道pHは、汲んですぐで7.3〜7.5ほど、少し放置しておくと季節によってはpH8以上にまでなります。
放置しておくとpHが上昇するのは、水道水中に溶け込んでいる二酸化炭素(CO2:酸性に傾ける性質あり)が抜けるからだと言われています。

 なのでパワーハウスソフトのpH降下作用は非常に助かっています。ピートモス系アイテムのように水を茶色くする(ブラックウォーター化)ことなく、澄んだままpHを抑えて安定させてくれますから。

我が家のミニ水槽環境

 我が家の水槽環境では、硬度を上げる水草肥料は控え目ですが、コケ抑制のため生体も少な目なのでpHを下げる硝酸塩濃度も低いです。さらに底床はセラミックサンド(コトブキ工芸ろか砂利)5年物。なので水道pHの影響がもろに出てしまいます。

 ただ私の水槽のように極端にアルカリ性に傾いている場合、ソフトタイプを使っても必ず中性から弱酸性に変化するわけではありません。かなり抑えられてるとはいえ依然、弱アルカリです。

 とはいえ、水道水や底床などpHを上げてしまう要因が多いとその分、逆にpH上昇を抑えるための施策が複数なり必要になってきますし、私の水槽でも簡単にpHを下げて水質浄化作用も高いパワーハウスは必需品になっています。
 このパワーハウス「ソフトタイプ」は濾過材として高性能なだけでなく、大幅にpHを下げてくれる素晴らしい商品です。

パワーハウスのS・M・Lサイズ

 パワーハウスにはS・M・Lサイズ、そしてベーシックシリーズがあります。

 Sサイズが最もバクテリアの着床・活性具合が良く、濾過性能が高くなります。そしてM、Lと粒が大きくなり、大型水槽向けになっていきます。
 ちなみにベーシックシリーズは特大水槽用で、pHコントロール機能はそのままに、微生物定着有効面積が低下する代わりに安価になっているタイプ。

 実際に使ってみた印象では、60cm程度までの家庭用水槽サイズならSからMが無難です。それ以上の大型水槽ならLサイズやベーシックタイプも良いのではといった感じ。

 特に総水量30リットル以下の水槽ならフィルター容量も小さいでしょうから、Sサイズが断然おすすめ。

 値段的にはSが最も高価ですが、水槽の管理やメンテナンスの手間を格段に楽にしてくれる濾過材は、ケチらず良いものを使いたいところ。

 水量30リッタークラス以上でMサイズが適してる感覚です。

 ちなみにSサイズ以外はリング形状となっています。
(ベーシックSもリング状ろ材)

 またどのサイズでもハードとソフトの両方あり、どれもソフトタイプはpHを下げる効果、ハードタイプはpHを上げる効果があります。ソフトとハードは間違えやすいので注意!

pH管理器具の参考

テトラテストpHトロピカル試薬とSUDOスポイトの使い勝手

 愛用するpH測定試薬は、定番テトラテスト「pHトロピカル試薬」。

 試験管に水槽水を測り入れるのに、スポイトは必須。

 

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