水草アヌビアスナナ・プチを植え替えトリミング!
一度だけ株分けしたのみの水草アヌビアスナナ・プチは、水槽立ち上げから4年ほどほぼ放置状態でした。
成長の遅いナナ種ですが、これまで肥料もほぼ皆無でソイルの栄養と水換えのミネラルのみでしたから、さらに成長もゆっくりだったでしょう。それでも当初より3倍ほどのボリュームになりました。
(左脇にある小さいのが株分けしたもの。)
それほど年数が経っていても生命力が強く葉も丈夫なナナですから、4年前からある下葉はまだ光合成をしようと緑色を残しています。
今回アヌビアスナナを植え替えるに至ったのは、前景草のヘアーグラスとアマゾンソードを増やすために照明と肥料を増やしたため、背丈の高くなっていたナナの葉に藻が付き始めたこと。
このナナは購入当時から石に着床したまま入れておいたので、今回はその石を取り除いて丈を低くしライト照明から距離を離すことと、古びた下葉のトリミングと藻草の駆除も兼ねて、植え替えします。
アヌビアス・ナナプチを水槽から取り出す
とりあえずアヌビアスナナを着床した石ごと取り出します。
底床に伸びた根をカットして汚れが舞わないように持ち上げます。
この根の張り方は、アマゾンのマングローブみたいでけっこう気に入っていました。エビや臆病な魚の隠れ蓑(かくれみの)にもなっていたので少し後ろ髪を引かれますが、バッサリと切っていきます。
残ったナナの根を撤去作業
ナナ本体を取り出した後、底床内に残った根も少しずつ引っ張り出し撤去します。残っていると水質の汚れ(富栄養化)の原因になってしまいますから。
さすが年数経っていたので、思ったより根が張り巡らされていて、水槽端のヘアーグラスの下まで伸びていました。
ヘアーグラスのために根元に固形肥料を入れていたのですが、これではナナに栄養を持っていかれてたでしょう。。やはり適度な手入れは必要ですね。
そして、ストレーナーで長年溜まった沈殿物を掃除。ナナのあった石と根の下は全く掃除してませんでしたから、これまたスッキリ気持ち良いです。
ナナのトリミングと苔(藻)対策
水槽の準備が終わったので、今度はナナのトリミングと葉の苔や藻草対策をしていきます。
古く黄色い葉の剪定
古く黄色みがかった下葉は見た目も悪く、水草周りの水流を悪くするので、ハサミで剪定していきます。それと同時に長く伸びた根も短く切り揃えます。
トリミング完了でかなりスッキリしました。
根を切る際、出始めの生きている短い根を少し残しておくと定着が早くなるので、適度に選んで残します。長過ぎるものは植える際に折れたり邪魔になるので切ってしまいます。
2倍希釈木酢液で葉の苔や藻を枯らす
トリミングしてすっきりしたら、残した葉の苔や藻を枯らすために2倍希釈木酢液をまんべんなく葉に付けていきます。私は面倒なので全体に掛け流してしまいます。
木酢液はホームセンターの園芸コーナーに1,5L原液が数百円くらいで売ってますから、それを水で2倍に薄めたものを使います。
木酢液を付けたら、15分ほどそのままの状態で待ちます。
しつこい黒髭ゴケが葉に付いてる場合は30分ほど待つと良いです。ただし、それ以上長時間放置すると、今度はナナ自体が弱って枯れてしまうので注意。
これ、2倍希釈でそのくらい放置ですから、強い原液だともっと短くしないと駄目ですよー。
放置後、水道水の水流でナナが傷まないように洗い流します。
木酢液を使うと分かるのですが、独特のニオイがあり、水流で洗っても完全にニオイは消えません。なので、そのあと1時間ほど水道水のキレイな水に浸け置くと、多少吸い込んでしまった木酢液の成分を吐き出して、水槽の生体への影響が少なくなります。
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トリミングしたアヌビアスナナを水槽にレイアウト
最後に、トリミングして綺麗になったアヌビアスナナを水槽にレイアウトします。
葉の上に砂利が乗っていますが、これは重し代わりの手抜き対策。
水草は光合成で得た気体を含むので全般的に浮いてしまうため、しっかり植込むか重しで押さえるしかないですが、植込むように剪定しなかったので、砂利を載せて安定させました。。
根が張って落ち着いたら、砂利を払ってあげようと思います。
この手抜きは丈夫で強いナナだから大丈夫ですが、葉の柔らかい水草や弱いものは止めた方が良いですね。
綺麗な葉を残して背丈も低くなったので、葉の見た目と水槽の視界も良くなりました。
通常サイズのアヌビアスナナは思ったより葉も大きく背丈も大きくなるので、小さい私のミニ水槽では、ナナ・プチが丁度いいですね。
それにしてもトリミングは道具です。
今まで普通のハサミを使っていたのですが、やっとトリミング用のハサミを買ってみたところ、先端の曲がっている形状のお陰で、痒いところに手が届く心地です。
もっと早く揃えておくべき道具でした。(汗)
私が選んだのはこちらの安いものですが、これで充分使えます。
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ステンレス製ロングピンセットとトリミングハサミは、持っておきたいアイテムですね。
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アヌビアスナナの良い点と悪い点
アヌビアスナナの植え替え・トリミング・木酢液メンテについて書いてきましたが最後に、これから導入しようと思ってる方のために、アヌビアスナナの良い点と悪い点についても書いてみます。
良い点は丈夫でトリミング頻度が少ない
うちのナナも水槽立ち上げの時からずっと育てていますが、本当に丈夫で枯れる気がしません。
陰性植物なので照明が貧弱でも大丈夫ですし、追肥が要らない訳ではないけど他の水草が先に肥料要求の症状を出すので、アヌビアスナナのために施肥する感覚はほぼありません。CO2添加が無くても全く問題なしで世話の掛からないヤツ。
そして成長が遅いのでトリミング頻度もかなり少なく、忘れた頃に黄色くなった下葉を1枚2枚カットするくらい。レイアウトを崩さない水草としても最適です。
悪い点はコケ被害と農薬
悪い点は、成長が遅いため逆に葉にコケが付きやすいところ。
健康に育っていると茶ゴケはそれほどでもないですが、黒髭ゴケやアオミドロの被害を受けやすいです。
なのでアヌビアスナナとセットでヌマエビ類を入れるのが定番ですが、新しく購入する個体はほぼすべてが農薬汚染されてると思って良いです。
丈夫で育てやすいナナは人気で、売れる水草。でも成長が遅いので国内生産が難しく、原産国から輸入してそのまま売られる場合が多い。うちのナナだって何年も育てて、たった数倍ですから。
いや、4年で5〜6倍程度にはなってるか。でもその程度。
生もの(水草)を輸入する際は、病原菌を国内に入れないように検疫法でしっかり農薬処理しなければいけませんから、葉や茎の中にも農薬が染み込んでいます。
成長の遅いナナは染み込んだ農薬が抜けづらいので、敏感なエビや水槽バクテリアは多大な影響を受けてしまうんです。
ナナを導入する際の注意点
初めてナナを導入する際は残留農薬を抜くために、せめて数ヶ月程度エビのいない水槽で育てるのがベスト。
そして買う店も大切です。ホームセンターで売られる水草は基本どの店も農薬まみれですから、水草の無農薬処理で評判が良いショップを選びましょう。
おすすめは熱帯魚通販大手charm(チャーム)さん。
完全ではないですが1ヶ月ほど流水生育で農薬抜きしているので、エビを入れられるまでの時間が短縮できます。
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さらにAIネット「水草その前に」を使うとさらに安心。
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水2リットルに溶かして、水草を10分ほど浸けるだけ。
ちなみにほとんどの熱帯魚は、エビより農薬耐性があるので、全然大丈夫という訳ではないですが比較的早く入れても問題ない事が多いです。
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