川で拾った石でレイアウトして失敗
我がミニ水槽に先日流木を投入して調子に乗った私は、近場の川辺に自然の石を採取しに行き、レイアウトに使ってみました。
でも実際に水槽に入れてみたら思わぬ影響が出て、結局取り出すという残念な結果に。
せっかくなので、失敗に至った事の流れを記してみます。
川岸で見つけた石がレイアウトにぴったり
流木を支える感じでどっしりしたイメージの拳くらいの岩石を想像していたら、けっこうピッタリなサイズと形の石に出会えたんですね。
ちなみにその川、イワナ摑み取りイベントが行われるような浅瀬なので、子供を連れて行ったら大はしゃぎ。しまいには全身びっしょりに濡れて、帰りの車がえらい事になってしまうというオチ付き。
今度はちゃんと着替えを用意しようと思います。。
石を綺麗にして煮込む
とりあえず、どんな寄生虫やら細菌が付いてるか分かりませんから、お手入れ用の使い古した歯ブラシでしっかり磨き、鍋でコトコト煮込みました。
素人目には、見た感じただの花崗岩のように思えます。擦ってもボロボロ崩れることなく、煮込んだ水も汚れませんでした。
これは良いんじゃないかと気持ちも踊ります。
水槽に設置!様子を見る
早速、水槽に設置!
予想以上にイメージ通りの質感と大きさにまずは大満足でした。ネオンテトラも新しいオブジェに興味津々なのか、石の表面をツンツンしています。
ただ、ちょっと気になったのが、岩石から細かい気泡が出て来たので、思ったより空隙(隙間)が多いみたい。
どんな石でも多少なりともミネラル分が溶出しますから、大小なり水質をアルカリ性に傾ける事は分かっていますが、この空隙がカルシウムが溶けて出来たものだとしたら、水質を大きく変えてしまう恐れがあり、この時少し不安になりました。ただでさえ、弱酸性ではないですから。
やはりpHが上がる!
半日位して様子を見てみたら、ぱっと見、熱帯魚も大丈夫そうだし、岩石の気泡も無くなっていたので、少し安心。
でも念のため、pHを測ってみると・・、アルカリ性に上がってる!
通常は弱アルカリ性気味の中性水質ですが、それでもこんな短時間でpH8ほどまで上がるなら生体にも影響が出てもおかしくないとじっくり観察してみると、ときどき魚たちが気持ち悪い風なダンス(急にきょろきょろと激しく泳ぐ感じ)をしています。
他の熱帯魚も流木に体を擦り付けて嫌がってるし。。
これはやっちまいました。
すぐさま石を取り出し、水を3分の1ほど入れ替えて緊急対処。
水換えしたら落ち着き、その後は病気等も発生しませんでした。ホッと一安心。
岩肌のブツブツ感が良いなと思ったのだけど、考えてみれば川の流れで表面が丸く削られた石なのにブツブツしてるって事は、ミネラル分の溶出が大きいのに他ならないじゃないかと、冷静になって初めて思いました。。
(幻に終わった川石のレイアウト。残念。)
石の種類によっては生体に良くない重金属分が染み出すものもあるそうですから、もっと慎重に選ばないとなと反省しました。
特に水量が無い私のミニサイズ水槽(20リッター弱)だと、石が水質に与える影響も顕著ですから。
でも、売ってる石って大したものでなくても高いですよね〜。
買った方が手っ取り早いかもしれませんが、せっかく始めたので自然から採取をもう少し挑戦してみようと思います。
ちなみに今回の教訓から、レイアウト石採取の注意ポイントを挙げておきます。
- 表面がツルツルの石が安全度が高い
- 黒っぽい石の方がカルシウム溶出が少ない確率が高い
- 石を投入して数日は水質変化に注意!
まあ、水槽に石を入れる時点でどんな岩石でも多少は硬度が上がるので、既にpHがアルカリ気味の水槽の場合はご注意を。
あと、pH変化を確認できる試薬や試験紙を用意しておくと安心です。今回使ってたのはこちら。
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テトラテスト 試験紙pH(ペーハー)(淡水・海水用)
水槽水に1分間浸けて色を比較。測定試験紙は使い捨てで捨てるだけなのでお手軽。
また、試薬タイプも使っていますが、こちらの方が色比較しやすく多少精度が高いと思います。
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テトラテスト ペーハートロピカル試薬(5.0−10.0)(淡水用)pH 関東当日便
ただ、こちらの試薬タイプは最後に試験管を洗う手間が面倒なのと、スポイトがないと使いづらいです。
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スドー ピペット 10cc 関東当日便
どちらにしろ値段もそれほど高くないですし、pH測定できると水槽管理で何かと助かります。
※国立公園や自然保護区などで石を持ち帰ると厳しく罰せられます。また、河川法でも川の石を持ち帰るのは違法です。ちなみに河川敷にある畑などの敷地にも川石がゴロゴロしてますから、そういう石は地主の許可があれば大丈夫です。
川沿いの家には大抵川石がたくさん出てきますから、そういうのを許可を得てもらうのも一つの手です。
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