アクアリウムサプリ〜熱帯魚と水草と水槽の話

水草水槽立ち上げの基本手順。

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小型水草水槽立ち上げの手順と方法入門

小型水草水槽立ち上げの手順と方法入門

 今回新しく30cmキューブ水槽を使って小型の水草水槽を立ち上げたので、その手順とコツをご紹介します。

 私は物臭なので、アクアリウムで現在主流の基本的なポイントを抑えながら、初心者でもできる簡潔な立ち上げ方法になっています。

 水草のある熱帯魚水槽と言うとどこか難しいイメージがあるかもしれませんが、そんな事はありません。
 ぜひ、ご参考ください。

 ちなみに、各項目の“まめ知識欄”には、「なぜそれを選んだか」「他商品に変えるとこうなる」といった具体的な理由も詳しく書いてみました。
 まめ知識は読まなくても分かるように解説してますが、読むとより理解が深まるかもしれません。

 また、このページでは「水草を上手に育てる立ち上げ法」主体で書いています。
 レイアウトにはほぼ触れてませんから、構図等に関しては以下の記事もご覧いただき、ご自分でアレンジしてみてください。



 水草を上手に育てられれば、レイアウトも自由自在!

 それでは、水草水槽立ち上げスタート!!

水草水槽立ち上げで準備するもの

 まず、水草水槽を立ち上げる際に準備するものです。

 これらは小型水槽であっても大型水槽であっても、基本的に同じです。
(カッコ内は今回使用したもの)

今回は真夏の立ち上げだったのでヒーターはまだ用意してませんが、熱帯原産の水草種は低温では枯れてしまいます。
 熱帯種はもちろん国産種であっても、より簡単に水草を育てるなら秋口から冬場はヒーター必須です。

 水草水槽の適温はだいたい22度〜26度の範囲。それ以下になる場合はヒーターで保温します。

 初めての方には覚える事が多く感じるかもしれませんが、これらは慣れてしまえば簡単な基本設備(材料)ばかりです。

 次に、メインの水草達

 今回はレイアウト(モス活着用)に石も入れました。

 最後に道具・小物類

 最近では、カルキ抜き剤やエアチューブ等も100円ショップで揃いますね。

 ただピンセットは今後の水草トリミングなどメンテナンスで頻繁に使うので、安くても専用の物がおすすめ。使い勝手が違います。

水草水槽の装備まめ知識

 水草は高温に弱い植物なので、水温が上がっても出来るだけ28度くらいまでに抑えるのが、水草を弱らせないコツ。
 種類によって違いますが、水草は30度を超えるような水温が続くとまず枯れてしまいます。

 そのため夏場は、水温上昇を抑える水槽クーラー、小型水槽なら安価な冷却ファンなど、設置場所によって冷却装置が必要になります。

 今回私が設置した場所もエアコンの効かない玄関先なので、冷却ファンを用意しました。

 くれぐれも直射日光の当たらない場所に設置して、出来るだけ水温を抑える工夫をしましょう。

 ちなみに夏場は水温30度でも指を入れるとまだ少しヒンヤリするくらいですから、体感じゃ「このくらいなら大丈夫だろう」なんて思ってしまうかもしれません。

必ず水温計でチェックします。

水草水槽立ち上げの水草量と肥料の関係
ヒーターは何を選ぶ?

 ヒーターには「23°」や「26°」など設定温度が一定の「オートヒーター」と、細かく温度調節(サーモスタット調節)できる「水温コントロールヒーター(セパレート式)」と2種類ありますが、どちらを選んでも全然大丈夫。

 ちなみに、ものぐさな私はこのところオートヒーターばかりです。

 大切なのは、水槽サイズ(総水量)に合わせてヒーター出力(W数)を選ぶこと

 水量に合わない非力なヒーターだと、真冬の温度維持がしっかり出来ません。
 大きい水槽用(過容量)なら使えますが、ヒーターサイズが大きくなって場所を取り“目障り”なデメリットも。
 やはり水槽サイズに合わせたヒーター選びが最善でしょう。

フィルターの種類

 水槽用フィルターには、今回選んだ壁掛け(縁掛け)フィルターの他に、外部フィルター上部フィルター底面フィルター(底床フィルター)投げ込み式フィルターと種類が豊富です。

 ですが中でも水草に適した環境を作りやすいのは、外部フィルター。
水槽は鑑賞するもの”という点ですっきりした外観、静かさ、濾過性能、使い勝手なども人気の理由です。

 ただ今回は、中でも安価ながら意外と使える外掛けフィルターを選びました。

 濾過能力は強力とは言えませんが、水草メインで生体数が適量なら問題ありません。

GEXラクラクパワーフィルターMの良いところ

 今回のGEX「ラクラクパワーフィルターM」の良いところは、フィルター内で空気を混ぜてエアーポンプ(エアレーション)と同じ効果を追加できる機能。
 大気から酸素や二酸化炭素を供給・曝気させて、濃度を一定に保ちます。つまり酸欠や二酸化炭素中毒になりにくい。

 また、外掛けフィルターの滝のような流水は適度に水面を撹拌して、同じく酸素を供給する効果があります。

水草のCO2添加は?

 水草の成長を促すためのCO2添加があります。水草の光合成に必要な二酸化炭素を強制的に添加する方法です。

 ただ、比較的育てやすい水草種であれば添加しなくても十分育ちますし、どちらかというとCO2より照明性能の方が重要な場合も多いです。

 もしCO2供給するとしても、今回のラクラクパワーフィルターは水流がそれほど激しくないので、ブクブク機能を止めればCO2添加効率もそれほど酷く低下しません。
 この場合、出水ルーバーが水面下にしっかり沈むまで水を満たします。

外掛けフィルターでCO2添加の場合はルーバーを水面下に入れると効率が良い

 こちらは設置後の写真。発酵式CO2添加しています。
 安価にできる発酵式CO2ペットボトルについては、以下のページもどうぞ。



 私は外掛けフィルターと発酵式CO2で、多くの水草を育成しています。

 ちなみに、さらにCO2をしっかり添加したいのであれば、外部フィルターが最適です。将来的に水草量多めの水槽を目指すなら、初めから選んでも良いでしょう。

水草水槽立ち上げ手順

 準備がすべて揃ったら、いよいよ水槽立ち上げ工程です。

 今回の材料であれば、慣れた方で20分ほど、初心者の方でも1時間ほどで完了します。

 ただ、石の配置などレイアウトを試行錯誤する事も考慮して、時間にゆとりを持って始めるのがおすすめです。

設置場所に空水槽をセット

 設置場所にマットを敷き、空水槽を置きます。

 オールガラス水槽は底面もガラスなので、マットを必ず敷きます。数ミリの砂利が下にあるだけで割れる事がありますから。

 今回使用したGEX水槽は専用マットも付属してましたが、メーカーや商品によって別売りの場合もあります。

水槽の設置場所を決める

 また、水を入れると水槽を容易に動かせなくなるので、位置の調整はこの時に行います。

 水槽を置く場所は重要です。

 水槽は水を入れると思ったより重量があり、さらに万が一地震で揺れると水も揺れて、総重量以上の力が掛かります。

 設置場所は平ら(水平)でしっかりと安定した場所を選びましょう。

木製の棚等に置く場合

 木製棚は、棚板が薄いと水槽の重みで“たわむ”ことがあります。
 土台が歪むと水槽底面のガラスが割れたり、水槽角のコーキング接着面に力が掛かり、水漏れしたりする危険があります。

 セットする場所は事前に考えておきましょう。

水槽にソイルを敷く

 水槽にソイルを入れます。

30cmキューブ水槽にソイルを敷く

 入れたらソイルを全体的に成形します。

 水槽の奥行き感を出す効果として、ソイルの厚みを前面は薄く、奥は厚くすると、立体感が出て見栄えが良くなります。
(今回ソイル成形はかなり適当なので参考になりません。。)

 ちなみにこのソイル量は2キロですが、30cmキューブなら最低3キロ、できれば4キロほど使うと、水草が育成し易くなります。

 ソイルの厚みがあると、今回のブリクサなど有茎草は特に根付きが良くなります。

ソイル選びまめ知識

 ソイル選びは、水草水槽を成功させるための重要なポイントです。

 一口にソイルと言っても、含有肥料分の多さや栄養バランス、pHの変化具合、硬さ(保ち)等々、商品によってまったく違います。

 そこでソイルを選ぶポイントは、熱帯魚を入れるか入れないか植える水草量(肥料要求度合い)で決めると良いです。

 なぜかというと・・、

  • 1、水草の必須栄養素のうち、リン酸窒素は魚の出す排泄物(窒素変化)とエサ(リン酸)からの供給分を考えるのが必須
  • 2、水草が必要とする栄養量以上の過剰な栄養は、茶ゴケ黒ヒゲコケ糸状コケ(アオミドロ等)の発生原因となる

といった理由からです。

 つまり、イメージした環境に合わせてソイルの栄養具合を合わせる訳です。

 また、水草にも個性があり、アヌビアス・ナナ系やミクロソリウム系、ボルビティス系など、光量や肥料の要求具合も低く水質の変化にもけっこう強い陰性水草から、前景草で代表的なキューバパールグラスやグロッソ・スティグマといった十分な栄養がないと最悪枯れてしまうような陽性水草まで様々です。

 取り入れる水草種を考慮すると、ソイルを選びやすいでしょう。

「どんな水草が良いか分からない」という方は、立ち上げ時おすすめの水草として上記に挙げた陰性水草や、これまた丈夫ですくすく育つロタラ系など、育てやすい品種を選ぶと失敗が少ないです。


 ということでまず、水草量は少なく熱帯魚をメインに入れるのであれば、リン酸や窒素分が少ない低栄養ソイルを選びます。
 JUN「プラチナソイル」GEX「ピュアソイル」などがおすすめ。

 プラチナソイルは、お試し感覚で少し水草を植えてみたい初心者から、初めから固形肥料を添加・調整して栄養バランスを操作したい玄人まで、幅広く愛用される人気の銘柄。

 ただ“低栄養”というだけあって、肥料食いな水草を育てるなら初めから肥料が欲しいところ。

 ピュアソイルも窒素・リンが少ないので、生体メインの水槽に使いやすいソイル。水草の栄養要求状況によって、カリウムや微量元素の肥料添加も早めに必要になります。

 栄養が少ない分、コントロールしやすくコケも抑制しやすいソイルで、陰性水草中心に黒髭コケや茶ゴケの発生を抑えたいなんて環境にぴったり。

 粒が硬く崩れにくいので、長期維持しやすいです。


 次に、それなりに水草多めで熱帯魚も入れるけど、追肥の心配が当面要らない初心者向きに、NISSO「カスタムソイル」

 カリウム・微量元素をまあまあ含む中程度栄養ソイルで、リン酸や窒素も含むけど基本は魚のフンからというイメージ。

 案外どの水草の要求にも答えてくれてコケも抑えやすく、初めてのソイル水槽に一番使いやすいのではという印象です。


最後に、「熱帯魚をあまり入れない」「水草のジャングルみたいにしたい」には、リン酸十分で窒素分も適度に含む高栄養ソイルを選ぶ。
 GEX「水草一番サンド」がおすすめ。

 水草はグングン育ちますがコケも発生しやすいので、余剰の栄養素を排出するため初めのうちは水換えも多めにして、初期から水草をたくさん植えると良いです。

 その分、水草の育ち具合や発色は抜群で肥料の心配は少ないので、ちょっと難しい水草を挑戦するときもおすすめ。肥料喰いと言われる水草ならこちら。


 ざっと説明しましたが、それでも悩んでしまうかもしれません。もしソイル選びで迷ったら、中栄養ソイルから上を選ぶと水草育成が容易になります。

 ちなみにヌマエビのみ飼育する水草水槽に関しては、エサを与えずコケ取りとして入れるなら、外部からのリン酸がほとんど増えないので、水草一番サンドのような高栄養ソイルが使いやすいです。

 さらに詳しくは、こちらのページもご覧ください。



肥料はどうする?

 環境に合わせたソイルを選び、初期肥料不要な状況が、初心者にはやり易いでしょう。

 手慣れた方であれば経験則から立ち上げと同時に施肥する事もありますが、肥料は多すぎれば後々コケの原因になりますし、水草を枯らす事もあります。

 やりがちな失敗が「水草に元気が無い」と焦って、訳も分からず肥料を与えてしまうこと。

 立ち上げ初期は水草も根を張るために、吸収した栄養を葉より根に使いますし、底床内のバクテリア具合や水質に慣れるまで、調子が悪いことも良くあります。
 適度に水換えだけしながら、あとはじっと様子を伺う姿勢も大切です。

 もちろん、低栄養ソイルは初期栄養が少ないので、水草によっては養分が足りずに、放っておけば枯れてしまう組み合わせもあります。

 人気のグロッソ・スティグマやキューバパールグラスなど、小振りながらどんどん増える前景草は“肥料喰い”と言われるものが多いので、それには水草一番サンドのような高栄養ソイルを選ぶと育てやすいんですね。

 このように、ソイルによってその後の管理のし易さが大きく変わるので、ソイル選びはとても重要なんです。
 水草や生体の環境に合ったソイルを選べば、1ヶ月〜3ヶ月程度は肥料添加不要です。

 ただし、どんなソイルでも後々必ず肥料が必要になります。

(※今回の水草ブリクサショートリーフとアフリカンチェーンソードは低栄養ソイルを使って説明していますが、どちらかというと高栄養ソイル向きです。)

水を入れてソイルを浸す

 ソイル全体を濡らしながら、ソイルの低い部分(手前)が沈む程度に水を入れます。

ソイルが浸るくらい水を入れる

(ソイルが舞わないように、エアチューブを使いサイフォンの原理で注水。)

湿らすと作業が楽

 ソイル全体が湿るくらいに水を入れると、水草が植えやすくなること、レイアウトする間に水草が弱りにくくなること、あとで水を足すときに植えた水草が舞いづらい等の意味があります。

水草と石をセット

 ソイルに水草と石をセットします。

水草をソイルに植える

 水草は根をピンセットで摘み、ソイルに差し込んでいきます。

ブリクサをピンセットでソイルに差し込む

 根があまり長い場合は、根元から2センチほど残して切っても良いです。また、根元より少し深く埋めると水草が抜けづらく、根付きが良くなります。

水草を霧吹きスプレーで頻繁に湿らす

 水草は乾燥に弱いので、霧吹きで適度に水を掛けて湿らしつつ作業すると弱りにくくなります。

 水草を植える際、濾過フィルターの吸水ノズルを設置するスペースを空けておきましょう。

 事前に一度フィルターをセットして確認しておくと、分かりやすいと思います。

地味でも重要な作業をこなす

 水草は一度ダメージを受けてしまうと、回復するまで時間が掛かります。もしかしたらそれが致命傷になる事も。

 水草は、根を出して定着するまでにエネルギーを使いますから、順調な立ち上げには“霧吹き”のような地味な作業がかなり重要だったります。

石・流木にテグスで活着

 ウィローモスなど苔類やアヌビアス系・ミクロソリウム系水草は、石や流木に活着(根付く)させることができます。

 ですが活着するまでは水草が浮いてしまわないように、釣りや手芸で使う透明な“テグス(てんぐす)糸”を用いて固定します。

木化石に南米ウィローモスをテグスで固定する

 縛るコツは、難しく考えないこと
 水草が水流で舞ってしまわないように固定するためですから、水草を傷めない程度に巻いてあげるだけ。

 縛り方は固結び(本結び)でも何でも解けなければOKです。縛り方について以下のページもどうぞ。



 ちなみに、裁縫で使う木綿糸で縛り付けることも可能です。

 木綿糸はそのうち分解されて溶けるので、活着の遅い水草だとバラけて浮遊してしまう事もあります。少し多く巻いておくと良いでしょう。

濾過フィルターを設置

 濾過フィルターを設置します。

 今回の外掛けフィルターには、ろ材の定番EHEIM(エーハイム)「サブストラットプロ・レギュラー」をセットしました。

GEX外掛けフィルターにEHEIMサブストラットプロレギュラーを入れる スポンジフィルター(黒い仕切り)より排水側の空きスペースには、細目スポンジを入れました。

活性炭まめ知識

 ちなみに「ラクラクパワーフィルターM」には活性炭フィルターが装備されています。
 それがスポンジより排水側のスペースに入ります。

 活性炭は水の濁りを取り、バクテリア活性にはとても効果的です。

 ただ若干pHを上げてしまう作用もあります。
 ソイル水槽ではさほど問題ないですが、pHが高くなり過ぎて困る時は活性炭を外すと良い場合もあります。

 ちなみに活性炭フィルターを外した場所に細目スポンジを詰めておけば、物理濾過に代用できます。
 活性炭フィルターを使って汚れたら、代用しても良いですね。

上部フィルター用交換マットを流用

 上部フィルター用のお徳用交換マットをハサミでカットして使うと、安くて実用的。ホームセンターで数百円程度で購入できると思います。

 私は他の水槽で使用している外部フィルターの細目パッドも、これで安価に代用しています。

ファンクーラー(またはヒーター)を設置

 夏ならファンクーラー、冬ならヒーターを設置します。

 今回使用しているNISSO(ニッソー)「ぴたっとファンサーモM」は、水温27度で勝手に動きだし25度に下がると止まるサーモスタット付きで、自動で水温上昇を抑えてくれるのでとても重宝します。

NISSOぴたっとファンサーモM装着と水温の具合

 私は忘れていて最後に装着したのですが(汗)、水を張る前に設置すれば簡単。

 ヒーター類もこのタイミングでガラス面に付けると、設置しやすいです。

ヒーターの通電に注意!

 ヒーターは熱を発して水を温めるので、水の外で通電させると加熱し過ぎて温度ヒューズ(安全装置)が飛んでしまいます。
 ヒューズが切れるとその商品はもう終わり。

 なのでヒーターは必ず水中に沈めてからスイッチを入れ、水から出す際もスイッチを切って少し経ってから取り出すようにしましょう。

 慣れた人でもよくある失敗が、水換えのとき。
 水槽の水を抜く際、気付かず水面がヒーターより下がって故障させてしまうんですね。

 なのでヒーター位置は、水槽高の半分より下に付けるのがおすすめです。飼育水を半分以上抜くのは、水槽をリセットする(やり直す)時くらいなので。

水槽一杯に水を足す

 水槽内のセットが完了したら、水槽一杯に水を入れます。

 生体ほどではないですが水草も温度でダメージを受けますから、水温を22度〜26度くらいに調整します。真夏なら水道蛇口でも20度以上になってると思います。

 冬場の水温調節は、ポットを沸かしたりボイラーのお湯をバケツにちょっと混ぜて作ります。
 夏場はバケツに汲み置きしておけば外気で勝手に水温が上がります。

 くれぐれもお湯を水槽に直接入れないように。

 水槽に水を満たしたら、最後に水槽ごとでも良いので、塩素中和剤でカルキ抜きしましょう。
(水槽ごと中和は立ち上げの時だけ。その後はバケツ毎に中和しましょう。)

※塩素は自然に抜けますが、完全に抜けるまで意外と時間が掛かります。塩素の殺菌作用で濾過バクテリアの定着が遅れ、環境が出来上がるまでの時間ロスになります。

水足しはゆっくり

 バケツで一気に注ぐと、せっかく植えた水草が舞い上がってしまうので、初めのうちはエアチューブなど細いホースでゆっくり満たしていくのがコツ。

 水槽の3分の1から2分の1くらい、水草の葉がが水中に漂うくらいまで水位が上がってきたら、発泡スチロール板(緩衝材)などを水面に浮かべて、太いホースやバケツの水をそこに当てて注ぐと、早く満水にできます。

 私は小型水槽なら最後まですべてエアチューブです。バケツを水槽より高い位置に置き、“サイフォンの原理”で水槽にゆっくり流しながら、「魚やエビはどうするか」とか「石を増やそうか」とか眺めながら考えたり。バケツ数杯入るので、溢れる最後の1杯以外は違う部屋で別の事してたりします。

 ゆっくり入れると水の濁りが少ないなんてメリットもあります。大きい水槽だとそうもいきませんけど、ミニサイズにはおすすめです。

 水道からホースが届くなら直接入れても構いませんが、水温を最低でも20度〜27度以内に確認しましょう。これは冬は止めておいた方が無難ですね。

出水ルーバーが水面に浸るくらい入れる

 水量は、GEXパワーフィルターの出水ルーバーの先が水面に浸るくらい入れましょう。

 水槽フタがあると、水跳ねしても安心です。今回は水槽にセットで付属していたガラス蓋を使っています。

照明とフィルターを稼働させて完了!

外掛けフィルターとLED照明を稼働して立ち上げ完了

 最後に照明を付けてフィルターを稼働させます。

 外掛けフィルターは、フィルターケース内に水を一杯に入れてスイッチを入れれば、循環し始めます。

水草水槽立ち上げ完了写真

 以上で水草水槽立ち上げ完了です。お疲れ様でした♪

 ちなみに水を入れてすぐは白く濁ることもありますが、半日も経つと水は澄んできます。

水槽立ち上げ後、半日経過の状態

 これもソイルの力ですね。

(水槽に付属していたバックスクリーンも設置。)

バックスクリーンまめ知識

 バックスクリーンは、車のスモークフィルムのようにガラスに貼付ける粘着フィルムタイプと、少し厚手のシートタイプの2種類あります。

 粘着フィルムタイプ(ARTIなど)は、一番最初の空水槽の段階で貼っておきましょう。水槽が動かせる状態で施工すると簡単です。

 シートタイプは、ガラス面にテープで直接貼るより、サイズカットした段ボールなど厚紙に両面テープで貼付けて使用すると、スマートで使い勝手がいいです。気分に合わせて模様替えも簡単。

水槽バックスクリーンの設置方法

 今回はシートタイプが水槽に付属していたので、新品水槽の入っていた段ボールをバックスクリーンサイズにカットして貼付け、水槽背面に設置しました。

 半日後のpHを測ってみると6.6くらいでしょうか。

ソイル水槽のpH測定

 我が家の水道水は汲んですぐで約pH7.1〜7.3なので、ちゃんと弱酸性に落ちてくれています。

水槽立ち上げ後の水換え頻度は?

 水槽を立ち上げてすぐは、ソイルの影響でpHが大きく変動したり水質の変化が激しくなります。そこで水質が落ち着くまで水換えします。
 水換えは基本、1回に水槽総水量の3分の1から4分の1程度を入れ替えます。

 頻度は使用するソイルで大きく変わり、栄養分の多いソイルほど水換えが必要になります。

 プラチナソイルやピュアソイルのような栄養分の少ないソイルであれば、1度水換えすれば十分です。

 高栄養ソイルでは、立ち上げから数日は毎日、そのご2日に1回から3日に1回、一週間に1回と減らしていきます。

 本当のところ頻繁な水換えは、バクテリアの新規定着にとってあまり好ましくないのですが、pHの下がり過ぎや栄養成分の溶出し過ぎは水草のダメージやコケ増殖、水質悪化を招きます。

 ソイルに合わせて、また水草の調子を見ながら対処します。
 ちなみに、水換えは多くても1日に1回までにしておきましょう。

 注意したいのは水温調節カルキ抜き

 足し水の水温は水槽温度と同じに調整して、必ずバケツでカルキ抜きします。

 水温が極端に冷たかったり熱かったりすると水草が弱りますし、カルキ抜きを忘れるとバクテリア環境がいつまで経っても安定しません。

 そこで水温計が2つあると便利です。
 一つは水槽内に設置、もう一つは水換えバケツの温度を測ります。

生体を入れるタイミングは?

 水槽立ち上げ後、生体(パイロットフィッシュ)を入れるタイミングも使うソイルブランドで変わります。

 栄養の少ない吸着系ソイルは、飼育水が安定すれば翌日にも入れられますが、ソイルによって有毒なアンモニアの溶出具合も変わってきます。

 アンモニアの加減が分からない方は、早くてもバクテリアが定着し始めた一週間から10日後くらいが無難です。

 立ち上げ初日からバクテリアが発生し定着し始めるまでは特に水質が不安定なので、焦らず間を開けてから導入しましょう。

 また、初めに入れる熱帯魚はごく少なめに。

 今回の30センチキューブ水槽なら4〜5センチサイズの小型魚で数匹から、10センチオーバーの中型魚なら1匹程度からが、おすすめの目安です。その後少しずつ増やしていきます。

ちなみに、既に長期間管理してる他の水槽がある場合、その濾過材や飼育水を立ち上げ初日から足すと、バクテリア環境を格段に早く作る事が出来るので、生体をもう少し早く投入する事も可能です。それでも4〜5日は開けると安心。

 ただし、他の水槽の環境が良くないと病原菌やコケ、藍藻などを移してしまう事もあるので注意。

今回使った商品リスト

 今回使った商品のリストです。参考まで。

GEX「グラステリアBZ300CUBE」

GEXグラステリアBZ300CUBE

 水槽マット、ガラス蓋とセットで安い定番GEXの30キューブ。

 ブラックシリコンBZシリーズで30キューブが販売終了のため、通常シリコンのグラステリア30キューブが以下です。

コトブキ工芸「フラットLED300」照明

水草水槽の照明コトブキ工芸フラットLED300

「フラットLED300」は発熱が少ないので水温への影響も少なく、安価ながら必要最低限の光量といった感じです。多くの水草育成で十分使えます。

 光量を欲する水草では、フラットLED300レベルが2つはあると万全です。

 以下が新しくなったフラットLEDです。

(色はシルバーとブラック有り)

 今回のブリクサでは照明1つでも十分育ちましたが、水槽が高さのあるキューブ水槽なので葉が褐色に色付くことは少なかったです。

 今回のようにハイタイプ水槽ではなく一般的な規格水槽なら、対応できる水草も全然増えますね。

GEXピュアソイル

GEXピュアソイル

 低栄養ソイルですが今回の水草量なら初期肥料なしでも必要充分で、苔抑制には扱いやすい商品です。

 ただし窒素分が枯渇しやすいので、魚が少なく育ちの良い水草を育てるなら、根元に窒素分を含む固形総合肥料を埋めて調整しましょう。
 どちらかというとpHを下げる吸着系なので、下がり過ぎる場合はカリウム液肥や、カキガラ(貝殻)をほんの少し埋めると、弱酸性をキープしやすいです。

 今回、2kgじゃ足りず追加購入。30キューブは最低3kg以上は欲しい感じ。
 ソイルが多いと水草も植えやすく育てやすいです。

GEXラクラクパワーフィルターM

 思ったより使えてかなり安い。Mサイズは水槽容量35リットルまで対応。

EHEIMサブストラットプロ・レギュラー

 長年、アクアリウムの定番ろ材です。バクテリア定着がよく濾過能力が高い。

 ただサブストラットプロは若干pHを上げる作用があるため、ソイル以外の底床ろ材などアルカリ傾向が強い水槽なら「パワーハウスソフトタイプ」がおすすめ。

 詳しくはこちらの記事をご覧ください。



NISSO「ぴたっとファンサーモプラスM」

 冷却ファンは水温上昇に反応して、勝手に動いて水温を下げてくれるので重宝します。

※「ぴたっとファンサーモプラスM」は販売終了機種のため、代替として新商品が出ています。

木化石SSサイズ

 太古の樹木が堆積した化石。水硬度やpHを若干上げますがソイルや水草と相性良く、茶系の暖かみがとても映えます。
 ただSSサイズは想像より小さかった。。

水草

ブリクサ・ショートリーフ

 弱酸性pHであれば、肥料、光量、CO2もそれほどうるさくなく無難に茂みを作れます。
 ただ成長スピードが全開になると肥料を消費し始めますから、カリウムを中心に総合固形肥をひと月間隔くらいで根元に植えるとグングン茂ります。過剰施肥に注意。

 おすすめソイルは中栄養ソイル以上。成長と栄養分のバランス、そして光量が充分整うと褐色を帯びてキレイです。

アフリカン・チェーンソード

 pHが弱酸性の軟水を好み、気難しさはありますが高栄養ソイルなら案外容易に育てられます。ランナーを伸ばして増え、芝のような草原を作るのにぴったり。
 それでも上手く育たない場合はCO2添加すると効果的。

 肥料食いな種なので、今回の低栄養なピュアソイルでは、少し早めに根元に肥料を埋め込み始めました。ピュアソイルは生体が少ない状況だと窒素が不足しやすいので、窒素分を含む固形肥を使いましょう。

 逆に水質がアルカリ性寄りだと育成は難しくなります。また、カリウム不足にも注意。

南米ウィローモス

 水草モス(苔類)の中でも葉姿にメリハリがあり人気があります。ソイル水槽(弱酸性)で餌を与える魚が適量いれば、強い照明も肥料もそれほど気にせず無難に増えます。

 南米ウィローモスに限らずモス類は液肥が有効ですが、肥料のやり過ぎに注意。コケに覆われやすく、茶ゴケ等の発生はダメージが大きいです。

リーベックス簡単デジタルタイマー

 水槽用照明の点灯・消灯を電源でタイマー制御してくれます。毎日一定の照明時間は水草や生体に優しく、必需品とも言うべき商品。

水作ピンセットハサミ草作400N

 この水槽底まで届くロングピンセットはステンレス製でずっと愛用してます。トリミング用の簡易ハサミも付属でとりあえず当面安心。

塩素中和剤(カルキ抜き)

zicraジクラウォーターベニッシモ水草用の使い方

 水草水槽の立ち上げでかなりおすすめの塩素中和剤が、ZICRA「ジクラウォーターベニッシモ水草用」です。
 主成分の海洋性珪藻土は植物に必要な栄養素が配合されており、低栄養ソイルで立ち上げ時に足りなくなりがちなミネラルや微量元素を補給できます。

 また、植物が堆積して出来た珪藻土には、バクテリア繁殖に最適なフミン酸やビタミン、鉄分など各種ミネラルも含まれ、バクテリア定着を安定させてくれます。

 ただこれ、肥料分が枯渇気味な水槽であればその後も良好ですが、まともに施肥調整してるとジクラウォーターに含まれる栄養素が原因で過剰気味になり、水槽がコケやすくなるので注意しましょう。その場合は途中からでも一般的なカルキ剤に変えるのがおすすめ。

 注意点は、使用前よく振ることと、シリーズがたくさんあるので「水草用」を選ぶこと。

 一般的なカルキ抜き商品はいろいろありますが、これが一番好き。生体や水草の調子も良いし、垂れないキャップがとても使いやすい。

GEX「メダカ元気はぐくむ水づくり」と詰め替え用パック

 お得な詰め替え用パックがあるのも好印象。

その他サプライ商品

 水槽pH測定で定番のテトラテスト「pHトロピカル試薬」。水質の理解度が断然早くなります。

 立ち上げ時は毎日測定するとpH変動が面白いです。

 何かと使うロングスポイトも揃えると、水質検査が容易です。

 クセが付きにくいソフトタイプは使い易い。

 日々の水換えや、新しい生体を入れる水合わせ等に、何かと使うコック付き止弁。


 この他、水換え用バケツやテグス、霧吹き等は100均でも手に入ります。

ちょっと玄人向け!水草水槽立ち上げの知識が深まるコツ

 ここまでは、ポイントを踏まえた水草水槽立ち上げの手順をご紹介しましたが、ここからはもうちょっと踏み込んだ「ちょっと玄人向け立ち上げ方法」と題して書いてみました。
 初心者の方もぜひ読んで頂ければ幸いです。

エアーポンプは効果大!

 立ち上げ時は酸素供給が大事です。その酸素量を安定させるためにエアーポンプ(ブクブク)を一週間ほど設置すると、バクテリアの定着に効果的です。

水草水槽立ち上げにおすすめエアーポンプとエアストーン

 エアーポンプは音がうるさいので基本的に使わないのですが、立ち上げ時は断然スムーズに環境が作れるので使用しています。
 小型のもので十分ですし、「魚病時の薬浴」や「フィルターが動かない」など、今後いざという時に一つあると便利です。

 ちなみにエアポンプの中でも静かさでおすすめなのは、水作「水心ダイヤル調整式」が抜群。

 水心の静音性は定評があるのですが、一番小さいサイズ(エア量固定式)はイマイチ。

 2番目(SSPP-3S)以上のエアー調整ダイヤル式で、少しエアー量を抑えて使うと抜群に良いです。

静かなエアーポンプのおすすめ水作「水心」

(SSPP-3S:ダイヤルを絞ると本当に静か)

 値段はちょっとしますが、買って後悔しなかった商品。

 ちなみに写真のエアストーンは、これまた細かい泡で評判のいぶきエアストーン直径25mm丸、#180目。

 ストーンサイズはちょっと大きめですが、エアー用にはこのくらい大きくないと細かい泡にならないですね。

ソイルのみで空回しが理想

 中程度栄養ソイル以上を使う場合、立ち上げセッティングでソイルを底面に敷いたら水草を植えずにそのまま水を張り、フィルター循環させながら一週間ほど空回しするのが、よりベストです。
 水温が低ければヒーターを付け、可能であればエアーポンプを24時間フル稼働させながら放置する。

 この空回しでソイル内に微生物(バクテリア)を繁殖させます。
 バクテリアはパイロットフィッシュ(最初の熱帯魚)を入れないと発生しない訳ではありません。空気中から入り込み、ソイルに栄養があれば少しずつ活動し始めます。

 そしてまずソイルの栄養を使って有毒なアンモニアが発生、その後アンモニアを分解する別のバクテリアが発生して、また有毒な亜硝酸が増え始めます。最後に亜硝酸を分解するバクテリアが登場して、かなり無害な硝酸に変わります。

 この硝化作用が少し機能するまでの期間をやり過ごすだけでも、水草へのダメージが少なくなります。

 また、植物は微生物と共生する関係にあります。植物は根の周りに集まった微生物に根から酸素や栄養分を出し、お返しに微生物は根に無機物をイオン化して運ぶ、そんな関係があるんですね。

 これは水草も同じ。

 なので、ソイルだけ入れて空回しする期間を経ると、水草を植えた時の成長具合がかなり変わります。可能であれば空回し期間を設けると、より簡単に水草を育てることができるでしょう。

 ただ水槽を立ち上げる時は、ネット通販で水草も含めて全部一緒に用意する方も多いので、一週間も水草をそのまま放っておけません。
 そこで今回は、コンパクトにまとめて紹介しています。

照明時間はどのくらい?

 一般的に照明点灯時間は8〜10時間と言われています。でも私は12時間

 なぜって、アクアリウムで流通する水草に多い熱帯の原生地は、日照時間の年間平均がほぼ12時間以上だから。

 ちなみにそれでも私の水槽では、コケまみれになる事はありません。

 コケが大発生する原因は基本的に富栄養化です。その要因として、

これに尽きます。

 ただし何時間でも良いわけではありません

 “植物は夜育つ”なんて言われたりもしますが、水草にも生体リズムがあり、昼間の光合成が大切なだけでなく、寝る時間(休眠運動)や夜間の呼吸活動による活性も必要なんですね。

 もちろん短い照射時間が駄目というわけでは当然ありません。8〜12時間を目安に設定しましょう。

施肥のタイミング

 ソイルの特性や各種水草の個性が分かってるベテランアクアリストなら、初めから適度な肥料分を調整できるでしょう。
 ですが初めての経験だと、肥料のやり方やタイミングも分からないものです。

 なので初心者ほど、ソイル選びが大切なんですね。スタードダッシュが楽になる。

 また、ソイルの含有栄養が枯渇する目安として、水草の葉形が縮れたり小さくなったり、葉色が黄色味を増すなどの兆候が少し出始めたら施肥します。
 いつ頃そうなるかは、水草種によって、また水草量や生体数など水槽環境によって変わりますから、日々の観察が大切です。

 ちなみに、今回使った水草の中でブリクサは根付きの気難しさがあるのですが、一度根付いてしまえばどんどん成長して栄養を吸収する肥料食いな一面があります。なので、新しい葉をどんどん出し始めたら、根元に少し固形肥を埋めてあげると、面白いように育ちます。
 成長が鈍くなってきたら追肥するという感じ。

 また、アフリカンチェーンソードやウィローモスはコケや葉の汚れに弱いので、施肥量に注意し、コケが付き出すようならミナミヌマエビなど入れてあげると管理しやすいです。

 肥料に関してのページもあるので、よろしければご覧ください。



立ち上げた30キューブ水草水槽その後

 立ち上げから約半年くらい経ったその後の経過報告。

立ち上げ半年後の30キューブ水草水槽の状況

 一時期、水草ストック水槽化してまして、様相はだいぶ変わってしまいました。。

 水草の出入りで最終的にクリプトコリネ・パルヴァやエキノドルス・ベルビウス、ニューラージパールグラスなどが仲間入り、そしてブリクサ・ショートリーフが増殖した状態。
 アフリカンチェーンソードと南米ウィローモスは他の水槽に移動してます。

 ちなみに生体はトランスルーセントグラスキャット2匹、サイアミーズフライングフォックス1匹、ヤマトヌマエビ4匹。発酵式ペットボトルでCO2添加してます。

 それにしてもブリクサ、成長の勢いが絶好調になり茂みが凄くなってきました。

ブリクサショートリーフと相性の良い固形肥料カミハタおこし

 2株違う水槽に移してるんですけど、ボリュームは初期8株の約2倍。8株も要らなかった・・。
 ちなみに手前の一番デカイ株の下には、カミハタ固形肥料「おこし」が一つ埋まってます。ブリクサと相性抜群ですね、おこし。

 この個形肥は窒素・リンを含むので、主に生体の少ない水草水槽向け。
 ゆっくり長期的に効いてミネラルバランスも良い肥料です。

 ただし、大きくて埋めづらいのが難点。

立ち上げ1年半後

立ち上げ1年半後の30キューブ水草水槽の状況

 増え過ぎたブリクサを半分ほどに減らし、ルドウィジアsp.スーパーレッドやルドウィジアインクリナータ、キューバパールグラスなど追加。

 グラスキャットは2匹追加して4匹に、発酵式CO2や外掛けフィルターはそのまま使用しています。

 安価な設備でも、水草水槽は十分楽しむことができます。皆さんも是非チャレンジしてみてください。

 

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