外部フィルターEHEIMアクアコンパクト2004の掃除と使い勝手
我が家の45cmショート水槽(水量約20L)のフィルターは「EHEIMアクアコンパクト2004」を使っています。
ストレーナーとモーター本体がかなり汚れたので、2004の使い勝手や感想などの評価も兼ねて、フィルター掃除の手順とメンテナンス具合をご紹介します。
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アクアコンパクト2004(2005)は流量が丁度いい
(2004と兄弟機種のEHEIM2005はフィルターケースサイズが違うだけで、基本はみな同じ。)
アクアコンパクト2004は一応外部フィルターですが、モーター部(ポンプ・ストレーナー)が縁掛けなので、外部フィルターの利点のひとつ“見た目のすっきりさ”はイマイチ。
ただ流量が毎時60〜360L(50Hzは300L)と適度に弱い水流を作れるので、うちのミニアクアリウムに丁度いい性能です。これ以上パワーがあると、洗濯機のようになってしまいますから(爆)
2004の対応水槽は約45L(45cmワイド水槽程度)までですが、ろ過槽容量は1L(ろ材量0.8L)なので、そこまで大きい水槽には濾過フィルターとしてちょっと非力という印象。20L〜30L位がやはり丁度良いんじゃないでしょうか。
正直なところ水を綺麗にするという点では、濾過槽が大きいに越した事はないですよね。
ただ外観や値段、そして流量を考えると、だいたい適度なフィルターサイズに落ち着くと思います。
アクアコンパクト購入前の確認事項として、水槽ガラスに縁掛けセットするのでガラス厚が6mm以下でないとハマりません。フレーム有り水槽は不可。
45L以下のオールガラス小型水槽なら通常は問題ないと思いますが、チェックしておくと安心です。
ちなみに、もし水槽に対して大きめの外部フィルターを選んだ場合は、フィルターに回る水量分ヒーターの出力を大きくしないと冬場の水温維持が間に合わない事もあるので、注意が必要です。
それにしてもEHEIM製は静かですし長持ちして良いですね^^
交換できる部品の種類も豊富ですし安心して選べる気がします。写真のアクアコンパクトはかなり汚れてますけど。。
(あ、4年以上使っていますが、まだ一度も故障部位はありません。)
外部フィルターとポンプ・ストレーナーの掃除
アクアコンパクトの大まかな使い勝手を紹介してきましたが、ここからはフィルター掃除について。
前回掃除したのは3ヶ月ほど前ですが、その後ロタラの大幅トリミングをしてストレーナー吸水スポンジがかなり詰まり気味。さらにコケ汚れも酷いので、すべて外して掃除しました。
フィルターケースの蓋は、開けるときに必ず水が溢れるので、濡れてもいいそれなりの場所に移してからバラしていきます。
今回は水槽の水換えを一緒にしていないので、水道水をカルキ抜きした水で洗います。せっかく濾過材に着床してるバクテリアを全滅させてはもったいないですから。
ちなみにいつもは、水換えして排出した水槽水で掃除しちゃいます。
粗目フィルターパッドと濾材は、バケツ内で軽く揉み洗いして完了。
固形ろ材は2種類で、EHEIMサブストラットプロレギュラーと近所のホームセンターで買ったセラミック製リング状タイプ。
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濾過槽にセットする順番は一番下から、粗目フィルターパッド⇒リング状ろ材⇒サブストラットプロ⇒細目フィルターパッドです。水の流れもこれに同じ。
始めと終わりにパッドの物理濾過で、中間に微生物濾過。
始めに粗目パッドで大きなゴミを拾って、最後に細目パッドで細かいゴミを拾うのはフィルターの基本だと思いますけど(たぶん)、微生物層で先にリング状固形ろ材を入れたのは無作為な筒の向きで水流を全体に拡散してくれるから。
フィルターケース内に流れの滞る場所が無いように、万遍なく水が流れれば濾過効率は良くなります。
パッドのみ敷き詰めるセット方法もありますが、水流にかなり偏りが出やすく、目詰まりも早くなります。サブストラットプロもほぼ均一な球形なので規則正しく並んでしまい、偏りやすさがあります。
そのため、荒目パッドの次にリング濾材を入れてあります。
最後の細目フィルターパッドは、掃除したら毎回交換。
上部式フィルター用の大きい交換マットを、ハサミでさっと正方形基準にカットして使っています。
ちょっと不格好でも、パーテーションパイプ(ケース内の筒)を遮らないように詰め込めば大丈夫。
ホームセンターで買ったコトブキの60センチ水槽用上部フィルター細目パッド、お徳用5枚入り。
1枚で2004の細目パッドサイズを4つ作れるので、3ヶ月に1回フィルター掃除しても一袋で5年も持ちます。市販のアクアコンパクト専用パッドより圧倒的に安いのでおすすめ。
苔汚れにはメラミンフォームスポンジ最高
写真の順番が前後しますが、今回も一番上の細目フィルターパッドは、かなり汚れてました。。
そして手前に置いてある白いのが、ポンプ本体の汚れを磨くためのメラミンスポンジ。
頑固な苔汚れにはメラミンフォームスポンジが最高ですね。プラスチック面も傷付けないしガラスもステンレスもピカピカになります。
やっぱりホームセンターで安いお徳パックを買って来て、ハサミで細切れにしたのを毎回1個ずつ使い捨ててます。水槽関係の掃除には必須というくらいお手軽で、これもおすすめ。
ポンプ音がうるさくなって来たらインペラーも掃除
今回は手入れしませんが、外部フィルターのポンプ音(モーター音)や振動がうるさくなってきたら、インペラーを掃除するとけっこう静かになります。プロペラも意外と汚れるんですよね。
エーハイムの外部フィルターは、インペラーみたいな内部部品も掃除できたり交換部品が買えたりするので、長く使えて玄人に愛用者が多い理由の一つでしょう。
アクアコンパクトのメリット
呼び水不要で簡単
メリットとして、アクアコンパクトシリーズはポンプ部が水中に入るので、呼び水が要りません。
掃除が一通り終わったら、後は水槽にセットして電源をオンにするだけなので非常に簡単です。これはかなりの評価ポイント。
流量が調整できる
そして今回はストレーナーがかなり詰まっていたらしく、掃除したら水流の勢いが強くなり過ぎたので、流量をちょっと調整しました。
これもアクアコンパクトのミニ水槽に特化した高機能なところ。
フィルターヘッド部にあるレギュレーターを回すだけで、水流調節できます。体積30L以下のミニサイズ水槽にはこの調節機能がとても便利。
放水パイプの自由度が高い
付属の放水パイプ(排水パイプ)は、エルボー(曲がり)や止水栓、シャワーパイプ、スリーブ(ジョイント)、ジェットノズル等あり、自由度が高いです。
プラスチック製で加工もできるので、私は水草のレイアウトに合わせて切ったり繋げたりして水流を作っています。
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掃除完了と2004を選択した理由
掃除完了して本体の汚れが無くなり、とりあえずスッキリしました。
でも毎回ポンプ本体が綺麗になると、無機質な存在感が余計に目立って、悪い意味で邪魔に感じます。。
これが一番のデメリットかなと。
背の高い水草なんかで、上手く隠してあげたいですね。
エーハイム製で2004(2005)と同じくらいの穏やかな流量だとクラシックフィルター2211(流量250〜300L/h、濾過容量1L)があります。
2211はポンプ部がフィルターケースと一体型で、水槽内の見た目はかなりスッキリしますが、当初の予定では高さ220mmの水槽に外部フィルターを横置きしたかったので、2004を選びました。
外部フィルターは、フィルターヘッドのポンプ部分が水槽水面より低くならないと使えないのが一般的。
2211フィルターケースの高さは290mmあるので、横置きだと水槽高30センチ以上は無いとです。
結局、のちのち私は水槽を台に載せて上げたので、2211も使えたんですけど。。
(台に載せたのは鑑賞する視線の高さが低く感じたため)
2004(2005)は小型魚の挟まれ事故に注意!
長年愛用しているアクアコンパクトですが、実際に使ってみないと分からない事故もあります。非常に稀ですが、石や水草レイアウト状況と本体設置場所によっては多発する可能性もあります。
魚の習性で、物音や振動、照明点灯・消灯時に驚いて物陰へ隠れようとします。
この時、ネオンテトラのような3〜4cmサイズの小型魚や稚魚は、水槽内の本体ストレーナー背面と水槽ガラス面の狭い隙間に逃げ込んで抜け出せなくなる事があります。
この水槽は熱帯魚の数も常に10匹未満と少ないので、1匹でも見当たらないとすぐに気付くのですが、水草の陰を探しても居ないんです。飛び出したのかと水槽の周りを探しても居ない。。
10分ほど探してやっと見つけたのが、ストレーナーとガラスの間でした。
発見したときはもう既に息絶えていましたが、気持ちのやり場が無い悲しい事故です。
こんなところに挟まるとは思いもしませんでしたが、入ってしまうんですね。。3年経って初めての経験でした。
水草や流木の陰で熱帯魚の通り道の先にこの隙間があると、飛び込みやすいかもしれません。
この隙間、アクアコンパクトが対応する水槽ガラス厚は6mm以下ですが、私の水槽は5mm厚なので若干ぐらつきが出来て、開いてしまいます。
(海外EHEIM公式ページを参照)
見た目はともかく応急処置としては、はめ込み部分の空いた空間に爪楊枝などを差し込むとガラスとの隙間が無くなります。
他にこういった狭い隙間に入り込んでしまう事故は、水槽角に設置する投げ込み式フィルターや、水面に浮かべる小型飼育ケース(稚魚隔離ケース)でもときどき起こりますよね。
この事故もごく稀でセッティングに注意すれば回避できるので、アクアコンパクト2004(2005)を使用するなら知っておいて損はありません。
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アクアコンパクトより値段は若干高いですが、同等クラスの毎時300リットル、ろ材容量1Lの2211です。
モーター部もフィルターケース一体で、水槽内をスッキリできます。
ただし2211はクラシックタイプなので、呼び水の手順が必要です。
そこで、呼び水の便利グッズ「呼び水ポンプ」が重宝します。
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呼び水ポンプがあれば口でホースの水を吸い上げる作業も要らず、衛生的にもかなり楽です。
次に、2004の姉妹品2005(濾過容量1.5L)。
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ポンプ本体は2004と全く同じですから、フィルターケースが大きい2005の方が濾過性能は有利ですが、2005を横置きする場合は水槽高さが300mmより高くないと設置できないので注意。
公式の説明では、横置きの水槽高さは最低29cmとなってます。
30センチ規格水槽(高さ240mm)以下は、横置き出来ません。30センチキューブ水槽(高さ300mm)や45センチ規格水槽(高さ300mm)は横置き可能です。
ちなみに、別売りフィルターケース単品を2004と2005でお互い流用できるので、後で変更もできます。
あと、同程度クラスのエココンフォート2232(濾過容量1.6L)は運転音が静かで使い勝手も良いですが、流量が毎時500〜550Lと、水流が強くなります。
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2232はレバーを動かすだけで呼び水できて静音設計と非常に惹かれたのですが、流量500L/hだと60cm規格水槽(65L)で普通に使える能力ですし、水槽体積がその3分の1に満たない我がミニアクアリウムでは洗濯機状態じゃないかと断念。
出水口(排水口)にナチュラルフローパイプを使えば、水流を穏やかに出来るかもしれません。
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私が候補に挙げていた外部フィルター機種を紹介してみました。もちろん背丈の低い水槽でも台で少し持ち上げたり濾過槽を棚下に下げれば、どの外部フィルターも問題なく使えます。
ただやはりミニ水槽は流量がフィルター選びのポイントになると思います。
5年以上ずっと稼働してる我が家の2004も、静かですし流量も丁度良い、まだ故障も異常音もない、見栄えはちょっと悪いけどコストパフォーマンスはかなり高いです。さすがドイツ製エーハイム。サプライ部品も豊富で、メンテナンス性や拡張性も高い。
ということで、これからミニ水槽用に外部フィルターを考えてる方は、ご自分の設置環境を考えながら選べば失敗が少ないかと思います。参考まで。
と、外部フィルターについてはこのくらいにして。
掃除でガチャガチャしたので、臆病なミゾレヌマエビがビビってアヌビアス・ナナの下に隠れてます^^
外部フィルターは蓋を開けてみないと汚れ具合が分からないので、気付かないうちに濾過能力が極端に低下してしまう事もあります。特にエビ類は水質の悪化に敏感なので、定期的な掃除を心掛けないとですね。
次回は、新しい水草を注文したので、それを書こうと思います。
エーハイム2004のインペラー分解掃除を追記
先日、エーハイム2004のインペラーを分解掃除したので追記します。
ポンプストレーナー本体を裏返してネジを1本弛めるとカバーが外れて、プラスチックのインペラが見えます。
インペラーは磁石で張り付いていて引っ張ると脱着できるので、外して一緒に掃除しましょう。
適度に掃除してるので、それほど汚れてはいませんでしたが、ここにヘドロが溜まると負荷が増えてモーター音(作動音)がうるさくなります。
それほど手間は掛からないので、フィルター掃除数回ごとに一緒に綺麗にすると良いです。
どちらかというと、ストレーナー吸水口にあるスポンジがもっとも汚れるので、そこを掃除するだけでも水換え頻度が減らせて、若干楽になると思います。
まあ、せっかく本体部を取り外すなら全部掃除してしまうんですけどね^^
さらに追記:アクアコンパクトはまだまだ流通してます!
(2019.6 追記)
以前このアクアコンパクトシリーズ2004、2005は日本国内取扱が終了(廃盤)した模様と記述しましたが、依然人気が高く流通再開してました!
現役で使われてる方用のパーツなどサプライ商品も、当然流通してますからご安心ください。
2004・2005の購入を考えてる方は、こちらもご覧いただくと失敗が少ないと思います。
ちなみに長年使った2004はモーターが壊れてしまい、現在はEHEIMクラシック500に変わりました。
とはいえ7年ほど使ったので、コスパ充分。
新しい500はアクアコンパクトに比べると濾過容量3倍近く、流量も約1.8倍なのですが、ナチュラルフローパイプを使うと案外大丈夫でした。
フローパイプ、凄し。
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