成長の速い水草ロタラの手入れでばっさりカット!
ものぐさな私ですから、トリミングもそれほどしないのですが、我がミニ水槽の後景草ロタラ(インディカとロトンディフォリア混合)が、もの凄い絡まりあって水流の循環を遮っていました。。
ロタラ種は比較的水質の変化に強く育てやすいし成長が速いとのことで、一番初めの水槽立ち上げ時に入れたのですが、本当に成長が速く、私の450水槽(高さ220mm)だとすぐに水面到達。そこから絡まるように伸びていきました。
ちなみにこの状態は、最初に差し植えしてから既に4年ほど経過した姿です。。もちろん、少しずつですが剪定はしていました。ごく無難なところだけですけど。
水槽環境は特に悪くなく、テトラ達(ネオン、グローライト)も元気なので、「そのうち整理しよう・・」と後回しにしていたのがいけませんね。
今回はもう根ごとガッツリいかないと根本的に変わらないだろうって事で、思いっきりカットして取り除きます。
成長が速い水草はトリミングが大変
成長が速い水草はレイアウト維持のためのトリミングが大変です。ロタラを育てて痛感しました。
それにしてもこのロタラって種類は背丈が大きくなり過ぎるので、あまり小さい水槽にはおすすめ出来ないかもです。まあ、枯れづらいのは嬉しいですけどね。
てか、手入れしろって話ですけど。
このロタラ達、本当に水質が悪くても肥料を与えなくてもソイルの栄養だけでグングンと育ちます。ロタラが枯れてしまう水槽では、どんなに強靭な熱帯魚でも生きていけないんじゃないかってくらい。
なので、水槽環境を安定させるために選ぶ初期導入の水草としては、トップクラスの優等生です。
あとはトリミングの手間を楽しむ事が出来るかどうか。。水質と他の水草が落ち着いてきたらロタラを全撤去してしまう人もいるんですが、しごく納得できます。
でも、世界的な水草レイアウトコンテストでも、インディカやグリーンロタラを後景に上手く使ってるプロフェッショナルも多いんですよね。とても綺麗。
あれ見ると、手入れする意欲が湧いてきます。
ロタラってどんな水草?
我が家のインディカとロトンディフォリアの他、グリーンロタラやセイロンなどの種がメジャーです。
水中葉と水上葉で形状が変わり、水上でも伸びていくので、テラリウム(水中と陸地レイアウト)にも人気の水草ですね。
丈夫でたくましい有茎草で特に肥料など何もしなくても普通に育ちますが、CO2を添加するとぐんぐん横に広がって根を伸ばしていきます。前景草をどんどん覆い被さっていくので、ひ弱な前景種だと日照不足で枯れてしまわないように注意。
見栄えを考えると継続的な正しいトリミングが必要な水草です。
うちはヘアーグラス(ショート)の上部だけ気を使って、強いアヌビアス・ナナ(プチ)はけっこう放置気味でしたから、もうロタラに隠れちゃってました。。
ちなみに水中葉が針状のロタラ・カンボジアも数年前までは混合で育っていましたが、他のロタラより葉の形状が日照不足になりやすいようで、そのうち枯れてしまいました。カンボジアを育てる場合は他と分けた方が賢明なようです。
ロタラの良い点
先に書いたように、初期導入の水草としてたいへん優秀です。なので、同じく育てやすいアナカリスやキンギョモと比較して迷う人もいるでしょう。
アナカリスやキンギョモと比べてロタラが良い点は、根張りが良くレイアウトしやすいところ。
アナカリスやキンギョモは浮遊してても育つのですが、根付きが弱いので底床から抜けやすく、漂って陰を作り他の水草の光量不足を招きます。
その点ロタラはしっかり根を張るので、伸びた枝を根元近くで切っても、充分に張った根から栄養を吸収しながらまた新しい芽を出します。
多少豪快にカットしても枯れずにまたすぐ成長するので、レイアウトの練習にも良いんですよね。
ただし、トリミングを怠ると、私の水槽のようになります。。
生体(テトラ)を避難させてロタラを引っこ抜く!
ということで、ロタラを大きく撤去していきます。
でもその前に。立ち上げから一度も水槽をリセットしていないので、底床のソイル中には長年の汚れが溜まってるはず。というか根の周りにフワフワと見えますし。。
水換え時に根のところ以外の底床は汚れを吸い上げるのですが、正直なところ植物の健康的にも微生物(特に脱窒菌)の水質改善能力としても、根の周りくらいはそのままの方が水槽の環境が良くなると思って管理していますから、まず間違いなく凄いはずです。
そこでまずテトラ達を避難させて、心置きなくロタラを引っこ抜く手順でいきました。
抜いたらやっぱり視界ゼロに・・
生体を別に移してロタラを抜こうとすると、長年の成長で根茎が凄い事に。しかもやっぱり汚泥というか土壌成分が巻き上がって、向こう側が全く見えない視界ゼロ状態になりました。。
魚を避難させておいて本当に良かったと安堵した瞬間。
とりあえず根の6割ほど、葉の8割ほどを躊躇なく撤去して、舞い上がった汚れが落ち着くまで20分ほど放置。
濁りが収まったところで、沈殿して溜まった汚れごと水換え。これが超スッキリして気持ち良いのなんのって。
そして新しい水を入れてからフィルターを回して、さらに30分ほど放置しました。
まあでも、底砂のバクテリア環境をかなり変えてしまったから、ここ数日はちょっと心配ですねぇ。
しかもこのミニ水槽の大きな割合を占めていたロタラもかなり減らしましたから、全体的な水草の影響力も弱くなりましたし。
こういう時、水槽立ち上げ当初にもの凄く頭を悩ました白点病には、細心の注意を払わないとです。
水が澄んだところで生体投入
水が澄んだので魚を戻しますが、その前に水質がどのくらい変わってるか、テスターでpHを確認。
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テトラテスト 試験紙pH(ペーハー)(淡水・海水用)
若干アルカリ性気味ですが、ほぼ中性。この大幅トリミング作業までは気持ち弱酸性寄りが普通でしたから、やっぱり今後の水質の変化が少し心配ですね。。
まあでも、テトラ達は戻しても良さそうです。
別水槽の環境があれば数日は様子を見れるのですが、我が家唯一の水槽(当時)なので仕方ありません。
外部フィルターの微生物の力と、底床のバクテリア環境がスムーズに構築される事に期待します。
こうやって写真を見てみると、いかに今までロタラがスペースを占領していたかが分かります。。というか、かなり殺風景になりましたねぇ。熱帯魚が寂しい感じ。
そこで次ぎに、新しい植物を植えてレイアウトを作り直していきます。それについては次回の記事でアップします。
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