ミニ水槽に丁度いい水換えクリーナーを自作
水槽メンテナンスで大切な水換え作業ですが、砂利(底床)の隙間に詰まった糞や汚泥の定期的な掃除も、綺麗な水槽環境を長期維持するためにとても有効です。
水換えと一緒に汚泥掃除すれば、一石二鳥ですね。
ですがミニ水槽だと全体の水量が少ないですから、一般的なサイズの市販クリーナーじゃ勢いが良過ぎて、あっという間に水が無くなってしまい、砂利掃除が上手く出来ません。
そこで、私のミニ水槽に丁度いい水換えクリーナーを自作してみました。大したものじゃないんですけど、既に10年近く使ってます。。
吸水量が少ないエアホースがぴったり
これが使ってみると具合が良い。
ゆっくりだけどしっかり熱帯魚の糞や枯れ根を吸ってくれるから、本当に心地良いんです。
吸水量のペースは5分で10リットルくらいの感覚。
(サイフォンの原理で吸い上げるので、水槽と排水バケツの高低差で吸水力が変えられます)
総水量が20リットル切る程度しかないから、このくらいゆっくり掃除できると隅々まで掃除しやすいんですよね。
ただ少し悩みどころは、大きい葉のゴミとかは詰まります。。
その時はスポイトなどで強引に吸引して飲み込ませたり、エアチューブを折り曲げて吸水を止め、ガラス面にトントンして落としてます。
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自作クリーナーの材料
実物を見れば一目瞭然なのですが、自作クリーナーの材料を一応ご紹介。
- 割り箸
- 結束バンド(タイラップ、インシュロック等)
- エアチューブジョイント
- 観葉植物用液肥ポット
100円ショップで購入した植物用液肥アンプルの空容器
ちょっと手間なのは、空容器の先とチューブジョイントを繋げる時。
容器側をライターで炙って柔らかくしてからジョイントをグイッと押し込む加工で、ほんのちょっとコツが入ります。
熱で接続するジョイントの形状に変形させるんですね。
空容器側の形状が作れたら、瞬間接着剤で本体(容器)とジョイントを固定して、容器を好きな長さにカッターでカットすれば、ほぼ完成です。
あとは割り箸など棒状の持ち手を、タイラップで縛り付けただけ。
私は長さの違うバージョンもあります。吸い口が長い方は砂利の奥(下層)まで掃除する時に使っています。
市販の商品と同じ“サイフォンの原理”で吸い上げます。
ソイル底床はソイルが崩れないように使います。
優しく揺すり回しながら差し込んでいけば、かなり掃除できます。
ソイルによって硬さが違うので、潰さない程度に無理せず。ソイル上層だけでも全然違いますから。
ちなみにGEXソイルは総じて硬くて、相性が良いです。
ミニ水槽は足し水(給水)も少しずつ
ちなみに、吸い出した分の水量を給水する際も、ミニ水槽はやはり少しずつ足すのが理想。
水温や水道水とのpH合わせは、総容量の少ないミニ水槽では、水質に神経質な魚やエビに影響が大きいです。
で、私がいろいろ試して落ち着いた給水方法がこれ。
エアチューブで少しずつ戻します。
(定期的に交換してますが、エアチューブ汚れてますね。。恥ずかしい。)
変え水の水温調節は、冬場は特にボイラーの給湯で調整してます。
給湯の場合、注意しないといけないのが、銅イオンが混ざる点。
ボイラーの配管はほぼ確実に銅管が使われているので、生体に有害な銅イオンが高めに混ざっています。
カルキ抜きにはTetra(テトラ)「パーフェクトウォーター」や「アクアセイフプラス」みたいな重金属を無害化してくれる水質調整剤を使うのがおすすめです。
(ビルや一般家庭の給水でも銅管が使われてる可能性はあるので、夏も同じ調整剤を使うと安心です。)
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ミニ水槽の水換えまとめ
ミニ水槽の水換えで底床掃除に自作クリーナーの作り方を、ご紹介してみました。
正直、水の汚れ方も餌の量や水草肥料の頻度でかなり変わりますから、底床の汚泥掃除がそれほど必要じゃない環境もあると思います。
ですが溜まり過ぎた汚泥は水質の悪化や藍藻の発生など、生体の病気や死因にも繋がります。
熱帯魚やエビの調子が悪い時は、水換えだけでなく汚泥具合も気にするとよいかもしれません。
ただし、底床汚泥を綺麗にし過ぎるのもバクテリア環境を急変させて逆に問題になったりしますから、生体の様子を見ながら少しずつ行い適度な加減を見つけましょう。
あと、水換えと言ったら水作の「プロホース」が有名ですね。
ポンプを押して初めの水を吸い出すのが、本当に楽。
買ってみると分かりますが、これは一つ持っておくとかなり重宝する商品です。
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水作 プロホースエクストラ S 関東当日便
私はSサイズを愛用してますが、60cm以上の大きい水槽をささっと水換えするなら、M以上が良いでしょうね。
ちなみに小型水槽にもプロホースSを使った方が、自作よりよほど話が早いんじゃないかと思ったりしますが、これが手作りのクリーナーでやった方がゆっくり掃除できて加減しやすい状況もやっぱりあります。
そして形は不格好ですが、自作好きな方には非常にウケが良いです。
水量20リットル以下の水槽で底床をじっくり掃除しながらとなると、今回の自作クリーナー位ゆっくり吸い出す方が使いやすいかもしれません。
ビーシュリンプ水槽など、一気に水換え出来ない時もおすすめです。
自作シリーズ
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