アクアリウムサプリ〜熱帯魚と水草と水槽の話

正しい水換え方法と考え方。

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水槽の正しい水換え、してますか?

水槽の正しい水換え方法

 今回は、「水槽の水換え」について書いてみます。淡水アクアリウム編。

アクアリウムでは水換えを当然の事として皆さん行っていると思いますが、水換えって案外奥が深かったりします。
 そして、本当の意味が分からずに行ってる方も少なくありません。

 ということで、水換えの方法はもちろん、その意味や効果、正しい頻度、水換えによって起こる問題なんかも書いてみたいと思います。

「水換えしても魚の調子は悪いしコケは出るし、本当に良い水換え教えて!」
 こんな方には目からウロコの内容だと思います。

 アクアリウム初心者にはちょっと理解しづらい内容も多く含まれますが、これらを何となくでも知っておけば、今後の水換えが格段に水槽環境を良くするものになるはずです。

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まず水換えの方法から

 まずは水換えの方法と手順から、簡単に説明していきます。
 ごく基本的な内容なので、ご存知の方はこの項目を飛ばしてください。

水換えで準備する道具

 バケツは小型水槽なら小さくても大丈夫ですが、大きい方が何かと便利。ただバケツを満水にしても自分が持ち運べる大きさを選びましょう。水量目盛りのあるバケツが便利。60cm水槽だと20Lポリ缶を使ったりもします。

 カルキ抜き剤(塩素除去剤)は何でも良いですが、重金属も除去してくれる物が安心。

 排水ホースはプロホースなどポンプ付きが使いやすくておすすめ。

水換えの排水にプロホースがおすすめ

 プロホースSサイズは小型水槽向けですが、底床掃除にゆっくり吸えて便利。大きい水槽用にMサイズ、Lサイズもあります。

基本的な水換え手順

水槽水を抜く

 通常は水槽総水量の3分の1から4分の1、汚れが酷い時は2分の1程度抜きます。

 立ち上げ初期はただ抜くだけで十分ですが、水槽の底に糞や汚れが溜まり出したら、それらを一緒に吸いながら排水すると効果的。

水換え時に底床の糞や汚れもプロホースで排水

 また、ガラス面のコケを掃除してから排水すると、浮遊するコケも一緒に吸い出すことが出来て、より富栄養を抑えられます。

排水時は水面が下がるので、ヒーターを水面より上に出さないように注意しましょう!壊れます。

汚泥掃除は適度に

 底に溜まったフンを吸い上げると汚れを減らす事ができます。でも、やり過ぎに注意

 水槽にソイルや大磯砂など何かしら底床材を入れてる場合、底床中に出来るバクテリア環境も水質維持にとても大事です。そのバクテリアは排泄物も餌にしています。

 だから適度に汚泥が溜まるのは、安定した水槽環境に良い事だったりするんですね。

底床中に溜まる汚泥層

(ソイル底に溜まった適度な汚泥層のバクテリア環境が水質を維持する一面も。)

 もちろん溜まり過ぎれば環境は悪化するので、底床材の上部に溜まった汚れはどんどん吸って減らした方が良いのですけど、底床材の奥底までグリグリと汚れを掃除し過ぎちゃうのも環境を急変させてしまいます。

 だから、こまめに底床材の上辺だけ掃除してあげれば、それで十分だったりします。

 この辺りの加減は環境に合わせてなので説明しにくいのですけど、とにかく、上辺だけ掃除しつつ、少し溜まってても心配し過ぎないように。
 ソイルなんかは必要以上にグリグリすると崩れて、リセットを早めてしまいますしね。

 ちなみに底床材を入れてない水槽(ベアタンク)の場合は、底の汚れも綺麗に吸ってしまった方が良いです。汚れが舞って病気を誘発しやすいですから。
 ただベアタンクではバクテリアが住み着く場所が少ないので、濾過フィルター性能(容量)を高くしたり、魚の数を少なくする配慮も必要ですね。

換え水を作る

水槽水温と同じ温度の換え水を、水温計を使って作ります。

換え水の水温は水温計で正確に水槽水と合わせる

 給湯器のお湯と水を使ってでも良いですし、あらかじめ水を溜めたバケツに小型オートヒーターを入れて温度を作っておいても良いです。

 水温は出来るだけ正確に合わせてあげましょう。魚やエビへの負担が減ります。

急激な水温変化は厳禁

 熱帯魚やエビにとって急激な水温変化は厳禁です。初心者がやってしまいがちな失敗がこれ。

「水換えすると魚が白点病になりやすい」
「換え水でエビが激しく泳ぎ回る」

 こんな時は水温をチェックしてみましょう。

 恒温動物である人間と違い、変温動物である魚やエビは自分で体温を調節できません。急に水温が変わると体内の内臓温度も急に変わるため、負担がとても大きいんですね。

 たった2〜3度違うだけでも死活問題だったりするわけです。

「魚やエビがすぐ死んでしまう」なんて方、換え水の水温は正確ですか?
テキトーに管理してませんか?

 換え水の水温は、ぜひ正確に合わせてあげましょう。せめて1度未満の誤差以内に。

 ちなみに魚もエビもごくゆっくりと水温が変わる環境なら、ある程度幅広く順応することは出来ます。もちろん最適な水温の範囲内で常に一定に調整してあげるのは、基本中の基本ですけども。

水道水が温かすぎる場合

 マンションやアパートなど集合住宅では夏場になると、蛇口から冷たい水が出にくくなります。水道水が水槽水温より低ければ調整しやすいですが、真夏だと冷水蛇口でさえ低くても30度程になるのもよくある事。

 そういった場合はバケツにを入れたり、水を入れたペットボトルを凍らせておいて換え水に浮かべて冷やす等で対処しましょう。

「多少ならいいか」なんて温度が高過ぎるまま換水しないように。

 熱帯魚もエビも水草も急な高水温に弱く、それだけで大きなダメージになります。

カルキ抜き剤(塩素中和剤)を入れる

 作った換え水水量に合わせて、カルキ抜き剤(塩素中和剤)を規定量入れ、軽く攪拌します。

カルキ抜き剤(塩素中和剤)は規定量で十分

 入れ過ぎても特に大きな問題はありませんけど、どの中和剤も通常は規定量でも十分余裕を持って塩素を中和してくれるように設定されてるので、心配して多く入れる必要はありません。規定量で大丈夫。

 中和剤の主成分はチオ硫酸ナトリウムなんですが、たとえ無害だからといって水槽内に不要なナトリウムイオンが増えすぎるのも嬉しいことではないですし、無駄に消費を増やしてお金を掛けても仕方ないですしね。

 私が使ってるのは、こちら。

 このGEX「メダカ元気はぐくむ水づくり」は大抵のホームセンターでも買えて、こぼれない計量キャップが使いやすい。重金属をしっかり無害化、さらに詰め替え用パックも売っててエコです。
 メダカは飼ってないんですけどね。

水槽に入れる

 作った換え水を出来るだけゆっくり静かに水槽に入れます。

 ソイルの汚れを巻き上げたりレイアウトを崩さないためもありますが、水槽水と換え水の水質の違いで生体に負担を掛けない意味も大きいです。

 換水量が多い場合は小バケツで小分けに入れたり、柄杓(ひしゃく)や手を当てがって勢いを弱めながら注ぐなど、自分がやりやすい方法を工夫すると良いでしょう。

水換えの注水はゆっくり静かに入れる

(バケツ類や柄杓などは、100円ショップに売ってるもので十分使えます。)

 小型水槽にはエアチューブ等を使って、高い位置からサイフォンの原理で注水するやり方もおすすめ。

水換えにチューブを使ってサイフォンの原理で注水

(プロホースSサイズのチューブを使って注水。)

 排水した水量を考えて換え水を作れば溢れませんから、あとは放っておくだけで簡単です。
写真のは足し水しただけなので、放っておけば溢れる状態です、あしからず。。)

水換えの流れ私の手順動画

 ここまでの基本的な水換え方法について、実際の私の水換え作業を簡単に動画にまとめまています。よろしければご覧ください。
(良いと思ったら高評価&チャンネル登録していただけると嬉しいです!)

正しい水換えタイミングと考え方

 次に、正しい水換えタイミングと考え方についてです。

 ここからちょっと深い内容になりますが、上手に水換えする上で知っておいて損はありません。“水換え”の本質が分かります。

 皆さんは、ご自分の水槽の水換え頻度、どのくらいで行っていますか?
 やはり、“週に1度”とか“2週に1度”とか、人によってバラバラでしょう。

 ただし、明確な理由もなくただ闇雲に水換えしてるとしたら、魚やエビにダメージを与えてるだけかもしれません。

水換え頻度は硝酸値を基準に

 現在の水換え頻度は、どうやって決めましたか?

 長年管理しているベテランのアクアリストなら、水槽の状況を見れば適切な替え時が感覚で分かるものですが、初心者ではそうもいきません。

 模範解答は、「硝酸値を計測して25mg/lを超えたら水換え」です。

 餌を与える魚がある程度入った水槽では、アンモニアがバクテリアによって分解(硝化)されて硝酸塩が蓄積します。これが主な汚れ指数です。
 その硝酸塩濃度が生体に害の少ない25mg/l以下を維持するように水換えするわけです。

 ちなみに硝酸塩濃度の理想は10mg/l以下。綺麗な水を好む魚種はこの数値を目安にすると良いでしょう。

 また、排泄物から生まれる硝酸塩やリン酸塩は各種コケの栄養源でもあるので、水換えによって硝酸値を下げることでコケの抑制にも繋がります。

 さて、皆さんはどんな基準で水換え頻度を決めてるでしょう?

 もしかしたら巷で週1とか週2とかよく聞くから、何となくそのくらいで水換えしてるなんて方もいるかもしません。明確な考えもなく水換えするだけだと、魚が病気になったり不意に死んでしまった時、その原因が分からないなんて事も起こってきます。

硝酸塩濃度の上昇具合

 まだ硝酸塩濃度を測ったことがない人にとっては、硝酸塩の具体的なイメージが湧かないでしょう。

 例えば水槽サイズに対する魚の数が適量だった場合でも、毎日餌を与えていれば硝酸塩濃度25mg/lなんて数日で超えてしまうこともよくあります。餌は1日1回数分で食べきる量、そして魚は適量数で、です。

 そんな水槽では、水換えを週に2回行うのが理想的になります。

 ただしその水槽にドカッと水草を入れると、硝酸塩濃度の上昇具合は緩やかになります。水草が吸収して消費してくれるからですね。
 そして約一週間で25mg/lを超えるなら水換えは週一が理想、豊富な水草のおかげで2週間目でやっと超えるなんて環境では2週に1度が丁度良くなる。

 こういう具合に、生体数が同じでも水草量で汚れ方は変わったりする。つまりちょっとした環境の違いで最適な水換え頻度は変わるんです。
 全く同じ環境でも、餌の量を変えただけで汚れ具合も変わる。

 じゃあ自分の水槽の汚れ具合を知るにはどうするかといったら当然、硝酸塩濃度を実際に測ってみる事ですね。

水換え頻度の指標に硝酸塩濃度を計測

 私も時々使いますが、こういった安価な試験紙タイプのもので十分です。
 もちろん毎回常に必要というわけではありません。でも一度実際に調べてみないことには、硝酸値具合で環境がどう変わるか、具体的な感覚はいつまでも分からないままですよね。

リン酸塩はどうするの?

 生体の排泄物から出るリン酸塩もやはり汚れです。そしてコケの増加を助長します。

 ただリン酸は硝酸に比べて発生が少ないこと、浮遊するミネラルイオンと結合して沈殿しやすく水換えで排出しづらいことから、水換えの指標としては好ましくありません。

 もちろん水換えと全く関係ないわけじゃなく、先に書いた“底床上部に溜まった糞や塵の掃除”は、底砂が目詰まりしないためと、このリン酸を排出するための意味もあります。
 それでも長期的には徐々に蓄積しやすく、黒髭ゴケやアオミドロといったコケを発生しやすくします。

 これを解消するには、水草にできるだけ吸収させてバランスを取ったり、リン酸除去剤で吸着させて排出します。

 デルフィス「ライブシーフォストJrパック」は、そのままフィルターに入れればリン酸やケイ酸を吸着してくれます。

エーハイムのリン酸除去剤でリンを吸着

 エーハイムのリン酸除去剤も、メジャーな商品。

リン酸除去剤は頻繁に使うものではないですが、「いくら水換えしてもコケが収まらない」「黒髭コケが出始めた」なんて状況を目安に使うと良いでしょう。


 さて、ここまでが水換えの基本的な方法でした。
 ここからは水換えって何なのよ!?って部分を書いていきます。


水換えって汚れを綺麗にするだけ?

 水換えの意味を聞くと大抵の人は「水槽の汚れた水を綺麗にするため」と答えると思います。

 もちろん熱帯魚の餌や排泄物で汚れた飼育水を綺麗な水に交換するため、水換えするのが基本ですよね。過密水槽なんかは特にそうです。

 ですけど、そうじゃない違う場合もあったります

 例えば、魚やエビ、水草の調子が悪いから水換えする場合。

「?何言ってんの?」って声が聞こえてきそうですが、これは飼育水が汚れてるからじゃありません。

 生体や水草の調子が悪い原因が、マグネシウムやカルシウムといったミネラル分の枯渇だったりするわけです。

水換えは汚れを綺麗にするだけじゃない

 魚もエビも水草も、マグネシウムやカルシウムミネラルを少しずつ飼育水から得て、健康を保っています。でも水換えしないと徐々に減って枯渇していく(軟水化)。水道水にはそれらミネラルが含まれるので、水換えによって補充されるんですね。
 魚は人工餌からもミネラルを得られるので一番影響を受けにくいですけど、カルシウムが主成分の殻を持つエビや、栄養として吸収する水草なんかは、枯渇すると分かりやすく調子が落ち始めます。

 またマグネシウムイオンやカルシウムイオンが減ると水が酸性に傾くので、下がったpHを水換えで調整するなんて意味も出てきます。

 この辺りがすぐに分かる人は、水換えの理想的なタイミングを心得ている方です。

汚れは水草の栄養でもある

 アンモニアや排泄物が分解されて蓄積する硝酸やリン酸を“汚れ”と言いましたが、これらは水草の栄養源(窒素・リン)でもあります。
 だから水草豊富な水槽では、硝酸塩(窒素分)やリン酸塩を水草が吸収して全く汚れが増えないこともあります。需要と供給が合うわけですね。

 かと思えば、さらに水草豊富で魚が少ない水槽だと、窒素分やリン酸塩が足りず水草の調子が落ちることもあります。需要に供給が追いつかず、硝酸塩濃度が全く検出されないこともあるわけです。
 こうなるともう、コケも全く出ない状態。

 こんな時、水換えしても水草の調子は改善しないですよね、水道水に硝酸塩(窒素分)はほぼ含まれませんから。
 こういうタイミングも、硝酸値を調べればよく分かります。

 じゃあ、硝酸やリン酸が足りない場合はどうするか。
 やはり足りない分を肥料添加するか、生体や餌の量をちょっと増やして少し排泄物を増やす、つまり汚れ(栄養分)を多くします。

 ちなみにこういった硝酸やリン酸が過剰に増えない水槽は水換えしなくて良いかというと、先に書いたマグネシウムやカルシウムのミネラル欠乏から、水換えが必要だったりします。硝酸値とは関係なく、生体や水草の調子が悪くなるんですね。

 まあ足りないミネラル分だけ添加すれば、水換えしなくて良かったりするのですけど。

ソイル水槽立ち上げ初期の水換えの意味

 今度は水槽立ち上げ時期の水換えについて。

ソイル水槽立ち上げ初期の水換えの意味

 ソイル水槽を立ち上げた初期も、水換えが必要です。
 (パイロットフィッシュが泳ぐ前、ソイルのための水換えの意。魚の排泄物とは無関係。)

 ソイル水槽立ち上げ初期の水換えには、以下のような意味があります。

 

 ソイルブランドによって意味や水換え具合は変わりますが、主にソイルが安定するまで水換えを行います。
 プラチナソイルやピュアソイルなど吸着系ソイルでは数回も水換えすれば十分なものもあれば、アマゾニアソイルのような高栄養ソイルでは1ヶ月以上掛けて集中換水を行い、初めは毎日、そして少しずつ水換えを減らしながら環境を作る場合もあります。

 この初期水換えはあまり深く考えず、作業として行う感覚で良いでしょう。

 ちなみに高栄養ソイルの換水期間が長いのは過剰な養分溶出はもちろん、ソイルからのアンモニア溶出によって濾過バクテリアの定着具合も関係してくるのですが、詳しくはこちらもご覧ください。



水換えで得られるメリット

 ということで、水換えで得られるメリットを挙げてみます。

 

 “汚れ”や“ミネラル補給”だけじゃなく、水槽pHや水温を調整したり、酸欠なんかを解消したりも出来るのが、水換えです。

 そうなんです。
 水換えは、水槽で起こってる多様な水質の問題をリセット(解消)する大きな効果があるんです。

 ただし。

 水換えすれば全てを改善してくれるわけじゃないことも忘れてはいけません。

水換えのデメリットは?

 水換えはメリットしかないかというと、そうでもなかったりします。
 なぜかというと、水道水の水質に原因があります。

 水道水のpHや硬度といった水質は、各地域の水道局によって様々なんですね。
 だからある地域ではpH6.8で硬度2°dHなんて淡水アクアリウムに最適な場合もあれば、pH8.0で硬度6°dHなんてアルカリ具合が強過ぎる地域もあったりする。

 これは水道水質のpH許容範囲が5.8〜8.6と大きく開きがあるからです。
(ちなみに水道水硬度は300mg/l以下(アメリカ硬度)が基準で、ドイツ硬度に換算すると約17dH以下。)

 さて、あなたの地域はどうでしょう?

 やはりこの水道水のpHや硬度も、自分で一度測ってみるのが理想です。いくら熟練の玄人アクアリストに聞いても、知らない地域の水道水pHなんて分かるわけありませんから。

 ちなみに参考までに、水道水pHが7.1〜7.5程度の弱アルカリ性に調整されている地域は多いはずです。どこの水道局も目標値は7.5と定められているんですね。目標ってだけで許容範囲内であればOKという基準ですけれども。
 これは、弱アルカリだと水道管を傷めない(錆びさせない)と言った意味もあるようです。

 そんな水道水事情を踏まえた上で。

 もしあなたの家の水道水があまりに高pHだった場合、「水換えは毎日でもした方が良い」という言葉を信じてガンガン水換えすると、逆に生体や水草を苦しめる結果にもなり得ます。

 水草や淡水エビの多くは弱酸性が理想ですし、熱帯魚の中にも酸性水質でないとダメな種もいます。

 もし水道水がアルカリpHな地域で、弱酸性を好む熱帯魚や水草を育てる場合は、底床にソイルを選ぶのが無難です。エビやシュリンプはもう断然ソイルが育てやすい。
 ソイルは弱酸性pHの軟水に安定させる強力な効果がありますから。

 そしてソイル水槽なら、頻繁な水換えでもpH上昇を抑えてくれます。もちろん長期使用でソイルの水質調整能力が低下してない状態で、です。

 もしくはグッピーや金魚など、初めから弱アルカリ性水質を好む魚を選ぶのも一つの手ですね。

正しい水換えまとめ

 ということで、水槽の水換えについて長々と書いてきました。

 水換えは、多様な問題をリセットする大きな効果があります。ですが、どんな状況でも良い方向に変えてくれる万能な方法じゃありません。

 最適なタイミングで意味を持って行うと、水槽環境をより良くしてくれる手段になるということです。

 だから正しい水換えを行うためには、水槽や換え水の水質を知る必要があるんですね。

 私もアクアリウムを始めたばかりの頃は、訳も分からず水換えをしたものです。「たくさんやった方が良いだろう」とか「綺麗な水道水使ってるのに元気にならない」なんて。
 そしてそのうちpHやら硝酸値やらを測り始めるのですけど、そうすると急にどういう意味なのかがどんどん分かってくる。

 意味が分かれば、すべき事も分かり、正しい水換えが見えてきます。

 水換えしても上手くいかないなんて方は、簡易的なもので十分ですから水質を調べてみるのがおすすめです。

 もちろん慣れて理解してくれば、常に使うものではありません。
 水槽状況を見て水換えするようになれば、あなたもベテランの仲間入りです。

水質検査の参考リンク

 テトラテスト6in1は、pH、GH、KH、硝酸値、亜硝酸値、塩素の6種類が測れる試験紙です。水槽水質の入門用といった感じ。

 テトラテストpH試薬は、水槽水や水道水のpHを測れる試薬です。試験紙よりは正確に測れます。理科の実験のようで結構楽しいです。

 こちらは水硬度を測れるテトラテストGH試薬。カルシウムイオンやマグネシウムイオン濃度の目安になります。

 水質を測る際はスポイトがあると便利です。何かと使う定番ロングスポイト。

 

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