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グラスキャットはこんな可愛い熱帯魚!

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トランスルーセントグラスキャットフィッシュの餌やり、最適環境、飼育方法

トランスルーセントグラスキャットフィッシュの餌やり、環境、飼育方法

 熱帯魚の中でも特に大好きな「トランスルーセント・グラスキャットフィッシュ」!

 細長い容姿に無骨な表情、そして透明な体をくねくねさせながらホバリングして、定位置をあまり動かない愛嬌の無さ!(爆)

 グラスキャットにこんなイメージを持っている方は多いと思います。
 ですが環境に慣れると、私が水槽に近づけば寄って来て、餌をくれとばかりに愛想を振り撒くキュートさがあるんです。

 なんて愛おしいんでしょう

 今回はこのトランスルーセント・グラスキャットの飼育のススメとして習性や最適環境から餌付け方など飼育方法のコツまで、知る限りすべて書いてみました。

 私がグラスキャットを初めて飼育した時に苦労した点も踏まえつつ、長い飼育経験からグラスキャットについて網羅した内容と思います。

 ちなみにこのページのグラスキャットの写真や動画は、どこかから引っ張ってきたものではなく、すべて私の水槽で泳ぐ姿です。
 長く飼育した経験があると分かるのですが、正直なところ、一度も飼育経験のない情報元や、まともに飼育した事のない(長生きさせた事がない)グラスキャット情報がなんとも多いです。。

 そんな状況を憂い、上手に飼育して長生きさせて欲しいという願いを込めて、発信しています!
 一度飼ってみたいという方、是非ご覧ください。

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トランスルーセントグラスキャットフィッシュの基本情報

 まずは、トランスルーセントグラスキャットフィッシュの基本情報です。

トランスルーセント・グラスキャットフィッシュの基本情報

 一般的に、略してグラスキャットと呼ばれています。

 名前の通りグラスキャットは、ナマズ科の仲間です。
(ナマズは英語でキャットフィッシュ[Catfish])

 そしてトランスルーセントは英語で“半透明な”という意味で、つまり直訳すると半透明なナマズになります。
 欧米では“Ghost Glass Catfish(ゴーストグラスキャット)”とか“phantom catfish(ファントムキャットフィッシュ)”なんて呼ばれる事もありますが、透明だから居るか居ないか分からないみたいな理由からでしょう。

 ちなみに別種ですが“アジアングラスキャット”なんて似た名前の熱帯魚もいますけど、淡水熱帯魚でグラスキャットと言えば、大抵トランスルーセントの事だと理解してくれます。
(※アジアングラスキャットは透明じゃないです)

 原産地は東南アジアで、メコン川流域が有名です。

 羨ましいですねー、現地の人は。こんな素敵な魚が自然に泳ぐ姿を、ナマで見られるなんて。
 いやでもメコン川って、1年の半分以上は透明度が低く濁ってるみたいだから見えないかも。。

グラスキャットの特徴

 次に、グラスキャットの特徴について。

 グラスキャットは他のナマズ類と同じように鱗(ウロコ)がありません。体は粘液で保護されています。あの触るとヌルヌルするやつ。

トランスルーセント・グラスキャットフィッシュの変わった容姿や能力

 表情や容姿はナマズそのもの。
 口は横に大きく平べったく、体は縦に薄い。尻ビレは腹ビレから尾ビレまで続くほど長い。

 そしてチャームポイントの、口ヒゲ

 特徴的な長い上顎(うわあご)のヒゲは感覚器として発達していて、餌を探す時に大活躍します。水面に浮かぶ餌を口ヒゲで探すんですね。

 まるで手のように周りのものを探る姿は、愛嬌たっぷり。

 しかもこのヒゲは、人間の舌のように味も分かるとも言われます!
 確かに、視力はあまり良くない印象です。

グラスキャットが口ヒゲを使って水面の餌を探す動作

(口ヒゲを水面に這わせて餌を探すグラスキャット達。)

 ナマズの仲間は総じて電場(電界)を感知する能力を持っているとされ、目で見るより電場と口ヒゲの感覚で泳ぐ種が多いです。

 だから、濁った水中や暗い夜も機敏に動けるんですね。

グラスキャットの寿命や体格

 グラスキャットの寿命は、5年前後が一般的。個体差もあり、稀に7〜8年ほど生きる場合もあります。

 体格は、熱帯魚の中でも中型魚サイズ

 大抵、ショップで売られるサイズは約4cm〜5cmクラスですが、成長すると10cm近くになります。

 自然環境だと成魚最大で15cm程になることもあるとか。ただサイズは環境に依存するので、家庭用水槽で飼育する個体は、そこまで大きくならないでしょう。

 また前述した学名のように流通元(原産地・近縁種)も複数あるようで、10年ほど前は10cmオーバーの個体をショップでよく見掛けたのですけども、最近は成魚サイズ最大8cm程度の方が多く見られます。

グラスキャットは夜行性で消灯後によく動く

 ナマズの仲間は夜行性が多いですが、このグラスキャットも同じく夜行性です。
 うちの子たちも照明を消して10分ほどすると、水面近くに上がってきて暗い中をよく動いています。

夜行性のグラスキャットは消灯後に水面近くに上がってくる

(薄暗い間接照明で撮影。水槽消灯後元気に泳ぐグラスキャット達)

 その反面、明るい昼間は死んでるのかと心配するくらい、物陰に沈んでじっと動かず気絶したような姿も、初めのうち見掛けるかもしれません。
 これ、本当は良くない状況なんですけども。。

物陰に隠れる臆病なグラスキャット達

(フィルター下に隠れてる。飼育初期は物陰に隠れやすい。)

 グラスキャットというと同じ方向を向いて群泳する姿が有名ですが、この群れる習性もやはり、本来の活動時間じゃない昼間に外敵から身を守るため、自然と身についた防衛本能なのかな、なんて思ったりします。

 回遊魚の群れも一部は浅く眠りながら泳いでるそうですが、それに近い感じで。

 ちなみに真っ暗な消灯中は、各個体が好きなように自由に動いてるんですよね。

トランスルーセントグラスキャットを上手に飼うポイント

 ここからは、グラスキャットの飼育方法について。

 グラスキャットは一般的に「丈夫で飼いやすい」と言われることが多いです。私もそう思いますが、実際はうまく育てられない方も案外多いようです。

 私が思うトランスルーセントグラスキャットを上手に飼うポイントは、こちら。

 それぞれに詳しく説明していきます。

 一番大事な餌付けについては、ページ下部で詳しく書いています。

グラスキャットは水槽に何匹が最適?

 仲間割れせず綺麗に群泳するグラスキャット。性格はちょっと臆病なので、多めに入れた方が早く元気な姿を見せてくれます。
 ある程度まとまった数が群れて泳ぐ様子は、見応えも充分。

 ただし、水槽のサイズは人それぞれです。
 小さな水槽には、サイズに合わせて最適な数を入れてあげましょう。これが上手に飼育する第一のコツ。

 とはいえ、最低でも2〜3匹は一緒に入れてあげたいところ。

 そこで私の経験上、水槽サイズに対する最適数は、水量7〜8リットルに1匹という印象です。
 水質を汚しにくく元気に育てやすい数の目安です。

 汚れ方はフィルター性能や濾過槽サイズでも変わりますが、やはり一般的な飼育数基準に近いですね。
(体長1cmにつき1リットル計算)

 数が少ないと初めのうちは隠れてしまう事もありますが、餌付けして慣れてくれば徐々に顔を出すようになります。長い目で見て接してあげましょう。

トランスルーセント・グラスキャットフィッシュの群泳する特徴

(慣れれば、人影に気付くと寄って来る)

 多く入れてあげたいのは山山ですけど、無理して過密飼育してもまず上手くいきません。大抵、病気に悩まされ、早死にさせてしまいます。

 慣れないうちは特に、ゆとりを持って飼いましょう。たとえ2匹でも寄り添って群泳(?)してくれますよ。

 グラスキャットを長く上手に育てている方は、得てして水槽サイズに対して飼育数控えめが多いと思います。

 まずは良い水槽環境を維持して元気に育てることが、群泳や飼育数よりも大事です。

30キューブ水槽なら3〜4匹がおすすめ

 私のこの30cmキューブ水槽(27L)では現在3匹飼っています。
 サイアミーズフライングフォックス1匹と混泳、水草が適度に入ってるのでその浄化作用と毎日の餌やりを程々に、環境はとても安定しています。

 時々餌をやり過ぎた翌日にはガラスのコケが少し増えるので、30キューブなら3〜4匹までが無難に飼いやすいでしょう。

 ちなみに私も、初めは2匹でした。

 たとえ2匹でも正しい育て方をすれば表に出てきてホバリングしますし、餌も元気に食べてくれますから、ご安心を。

水温やpHなど最適な水質は?

 グラスキャットに最適な水温やpHなど、水質について。

 グラスキャットに適した水温は、22〜27度と一般的な熱帯魚と同じです。
 30度を超えたり20度を下回ると調子が落ちるので、夏場は水槽用ファンクーラーや室内エアコンなど、冬はヒーターでしっかり水温調節してあげましょう。

 最適pHは弱酸性〜中性まで

 熱帯魚の中ではどちらかと言えば丈夫な部類なので、多少の弱アルカリ性でも問題ありませんが、pH6.0〜7.0辺りがやはり断然調子が良いです。

 ちなみに、“調子が悪そうなら水換え!”なんて安易な情報には振り回されないようにご注意ください。
 何でもかんでも水換えを推奨する情報元は、実際に飼育したことが無いか、すぐ死なせてしまった経験しか無いと思います。

 水換えについては、こちらに詳しくご紹介しています。



虹色に輝く魚体は元気の証!

 グラスキャットは体調が良く健康な状態だと、光が屈折して透き通った魚体が虹色にキラキラと輝きます。これが本当に綺麗。

虹色に輝く健康なグラスキャット

 物音や振動には敏感に反応するんですが、通常はホバリングして定位置からあまり動かないので、いつもじっくり見惚れてます。。

 逆に元気がない状態では、体色が白濁して透明度が薄れます。

 よく観察していれば体色の微妙な変化もよく分かるので、そういう面で健康状態が把握しやすい熱帯魚と言えます。

 ちなみに導入初期は、ストレスから気絶したように底に沈んで横たわることがあります。“死んだふり”なんて言われる事が多いですが、これもあまり良くない状態。

 こうなる前には必ず、凄い勢いで突然泳ぎ出してガラス面などに衝突しています。まるで無我夢中でできるだけ遠くに逃げるかのように。

 なので水槽メンテナンス時も、ゆっくり静かに怖がらせないように行いましょう。
 慣れてくればコケ掃除の邪魔をするくらい自分から近づいてくるようになります。

大きな物音や振動は厳禁

 グラスキャットは初めのうち、大きな物音や振動に敏感に反応してすぐ隠れてしまいます。だから扉の開け閉めや、ドシンッドシンッと飛び跳ねるような足音には、ご注意を。
 隠れて顔が見れないと、飼い主としても寂しいですから。

 だからこそ、警戒心が薄れて足音だけでも寄って来るようになると、途方もなく可愛いんです。

水槽フタはやっぱりおすすめ

 寿命や病気の前に防ぎたいのが、飛び出し事故
 そのためガラス蓋の設置がおすすめです。

 いくら健康に気を使って良い環境を整えても、飛び出して死んでしまったら元も子もありません。

 私も経験があります。実は、2匹も。。
 そしてフタがあっても、狭い隙間から飛び出す事もあるんです。(汗)

 グラスキャットは物音や振動に驚いたりすると瞬発的に速く泳ぐことがあるので、水槽フタで出来るだけ事故を減らしてあげましょう。
 特に小さいお子さんが居るご家庭では、フタがあると安心です。

病気でも寿命でも白濁する

 グラスキャットは体調が悪いと体が白濁しますが、寿命でもやはり同じように白くなります。
 そのため白濁したとき、寿命が原因か、病気が原因か、分かりづらいところはあります。目安は、お店から購入して何年生きたか

 ただし、5cmサイズで買ってきて1〜2年で死んでしまうのは寿命ではありません。環境を見直しましょう。

いま一度確認を。

 ちなみにこれまで尾腐れ病と白点病の経験がありますが、状況から水温の大きな変化と水槽立ち上げ時バクテリア環境の未熟、そしてストレスが原因だったろうと思います。

 ナマズ類は全般的に薬に弱いです。そしてグラスキャットも薬浴が難しいです。

 なので病気にならないために、水温や水質の管理がとても大切です。

少し白濁して体調の良くないグラスキャット

(中央の子が少し白濁して調子の良くない状態)

口ヒゲが短く溶ける場合

 導入初期のストレスや体調不良で弱ると、口ヒゲが短く溶けてしまう事があります。

 このとき、同時に体が白濁してる状況も多いでしょう。

 それでも、餌をよく食べて環境に慣れてくれば徐々に回復します。ヒゲもまた立派に再生します。

 熱帯魚やエビは、水換え等で水質を大きく変化させないのが飼育の基本ですが、グラスキャットはどちらかというと水質の変化よりストレスに弱い印象です。
 もちろん劣悪な環境は、問題外ですけれども。

 性格は臆病ですし、夜行性のため昼間はヒレを動かしていても半分寝呆けてるような状態なのも、驚いた時のストレスが大きいのかもしれません。

 なのでグラスキャットが白濁した時は、水槽内をガシャガシャいじったり、別水槽に移動したりしないようにしましょう。
 また白濁症状のみで薬浴は、逆効果です。

 もしもの死因についてちょっと詳しく書きましたが、多少の病気や白濁は水槽環境が良いと自然と治ってしまいます。
(写真の子も今は回復して、元気に泳いでいます。)

グラスキャットの混泳は小型魚も可能

 グラスキャットの性格は穏やかで、他の魚に危害を加える心配もありませんから、ネオンテトラクラスの小型魚との混泳も可能です。

 ただし、基本的に雑食で口に入るサイズは虫でも何でも食べるのが、魚の世界。
 なので成魚サイズの大きなグラスキャットだと、ミナミヌマエビ程度(2cm前後)未満の生体は食べてしまう可能性もあります。

 もちろん生まれたばかりの幼魚や稚エビは、グラスキャットに限らず捕食されますから、隔離するなど対策が必要です。

 グッピーやメダカとも混泳は可能ですが、これらは繁殖力旺盛なため、増え過ぎて水質を悪化させないよう注意しましょう。

 縄張り行動で攻撃することもありませんし、“安心して小型魚と混泳できる数少ない中型魚”という感じです。

攻撃的な魚との混泳は避ける

 攻撃的な魚種との混泳は、避けた方がいいでしょう。

 性格の個体差もあるので一概に言えませんが、縄張り意識の強い小型シクリッド系や闘魚ベタなどは、混泳しない方が無難です。
 鱗(うろこ)のないグラスキャットは体の傷に弱いですから。

繁殖は難しい

 グラスキャットの繁殖は難しいです。

 水槽飼育での成功例を聞いたことが無いですし、繁殖方法の情報もほとんどありません。もちろん私も抱卵・産卵を見たことはありません。

 台湾では、原産地タイから輸入したグラスキャットを湖に放したら大繁殖した例もあるそうで、淡水のみで繁殖は可能なようですが、これだけ流通していて水槽での繁殖例がないですから、季節による水温の変化や雨季乾季の水質(pHや硬度)の変化など微妙な加減が、繁殖行動を促す条件なのかもしれません。

 ちなみに性別の見分け方も、具体的な指標は解明されていません。

 一般的なナマズの性別判定では、尾の形状が違う種も多いですが、グラスキャットに関して尾ビレの形はオスメスほぼ同じ感じ。なので、体格や胴周りの太さで見分けるのが妥当なのかなという気はします。

 オスよりメスの方が少し体が大きく、胴周りもふっくら太くなる点。
 確かに、胴が細長い個体と、縦に丸みのある個体が居ます。この辺りは勝手な憶測ですけども。。

摩訶不思議グラスキャットの体

 グラスキャットの胃袋は、顔のすぐ下。

グラスキャットの胃袋と肛門

(写真の矢印部分)

 さらに糞をする肛門も、実は胃袋のすぐ下だったりします。
 一見、頭だと思う場所に、各内臓がギュッと集約しています。体はこんなに長いのに。

 だから産卵する時も、やはり肛門の近くからだろうと思います。

 そんなグラスキャットを眺めていると、ふとDrスランプアラレちゃんの「ニコちゃん大王」を思い出すのは私だけでしょうか。。
(古いか・・)

 それにしても、可愛い

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トランスルーセントグラスキャットフィッシュの餌やり方法

 ここからグラスキャット飼育のキーポイント、“餌やり”の方法についてです。

 いつもは微動だにしないグラスキャットですが、食事の時間は豹変します。

グラスキャットは餌で豹変する

 餌に気づくとそれまで優雅に漂っていたのが嘘のように、急に猛烈なスピードで泳ぎだし、暴れるように餌に激しく食らいつきます。そのがっつき様に、初めはちょっと引くくらい。。

 ですがこれは、餌付けに慣れた個体の場合。

 時々相談されますが、「うまく餌を食べてくれず衰弱してしまう」という方も結構多いようです。

 グラスキャットを元気に飼育するには、まず餌をしっかり食べてもらう事が大切です。
 以下に、餌の種類や餌付け手順について詳しくご紹介しています。

グラスキャットはフレークタイプ浮遊餌がおすすめ

 グラスキャットの餌は基本、水面に浮かぶ浮遊餌(浮上餌)がおすすめ!

 口の形状からして、恐らく自然界でも水面に落ちた虫などを餌としてるんじゃないかと思ったりするのですが、自分より下方にある餌にあまり気付きません。食べるのは自分の目線より上か、目の前にある餌といった感じです。

グラスキャットは浮遊餌がおすすめ

 そしてフレークタイプの浮遊餌が視認しやすいようで、良く喰い付きます。

 ちなみにうちのグラスキャットには、キョーリン「ネオプロス」を与えています。

 飼育水を汚しにくく、魚の艶・発色を良くする人気フレークタイプ人工餌「ネオプロス」。

 一度餌付いてしまえば、食いつきは抜群です。

なぜ沈降性の餌?

 日本では“ゆっくり沈む餌が餌付けしやすい”なんて情報をときどき見掛けますけど、欧米ではフレークタイプの浮く餌が一般的です。

 で、考えてみたんですけど、多分アクアリウムユーチューバーの影響が大きいのかなと思ったりします。餌付けを撮影するために試行錯誤してて、たまたま沈んでいく餌をちょこっと食べた動画とか。

 ちなみにこちらは、浮遊餌を食べる私の水槽のグラスキャット達です。

(餌やり。激しく可愛い。2匹で押し合い威嚇?する姿も。)

 もちろん沈降性の餌も全然食べない訳じゃないです。
 ただ与えてみると分かりますが、半分以上は素通りして沈んでしまいます。(爆)

 なので当然ですが、すぐ飼育水が汚れます

 唯一コリドラスなど低層の魚がいる場合は、沈んだ餌をきれいに掃除するので良いですが、そのまま残って水が汚れればグラスキャットは格段に病気に掛かりやすいですし、各種コケ発生の原因にもなります。
 何一つ、良い事がないんですよね。。

 熱帯魚について調べる時は情報元は「本当に飼っているか?」「長生きしているか?」なんてその後についても、ぜひ一緒に見てください。
 飼った経験が無かったり、長生きさせたことが無いと、良い餌のやり方なんて分かりませんから。

 グラスキャットは飼い方次第で長生きする丈夫な魚ですが、悲しいかな、早死にさせてしまう方も多いんです。。
 そして上手くいかない悩みの多くは、“餌を食べてくれない”ことです。

 スムーズに餌付けできれば案外グラスキャットは食べる量も多めなので、水槽を汚さずしっかり食べてもらうには浮遊餌が経験上一番です。

(当アクアリウムサプリはインスタグラム・フェイスブック・ツイッターで“現在のグラスキャット”を定期的に発信してます!詳細は最後にあるので、是非見てください^^)

乾燥赤虫は与えすぎに注意!

 乾燥ミジンコ乾燥赤虫なんかも、喜んで食べます。

 ただし!
 乾燥赤虫は、食べ過ぎて胃袋が破裂してしまう危険もあるので、要注意!
 実際にある事故なんです、これが。

 乾燥赤虫は水分を吸収するとかなり膨張するため、胃袋で大きくなって裂けてしまうんですね。。グラスキャットは口も大きめで、がっつき気味ですから。

 なので塊の大きい乾燥系を与える時は、細かくして少なめに加減しながら与えましょう。

 そして赤虫だけだと栄養も偏るので、健康管理の面でも人工餌を中心に与える方がおすすめです。

 ちなみに、冷凍赤虫だと沈んでいきます。

初めての餌付けは暗い消灯後に

 このグラスキャットで一番多い悩みはやはり、初めての餌付けでしょう。
エサを食べてくれない!」という声をホントよく耳にします。

 元来夜行性で昼間は反応が鈍いですから、わざわざ沈下性餌を与えても気づかず、顔の前を餌が素通りしてしまうこともよくあるんですよね。

 そこで餌付けのコツとして、初めのうちは照明を点けるちょっと前、もしくは消灯後すぐの暗い時間帯に与えます。
 どちらかというと消灯後の方が食いつきは良好です。

グラスキャットの餌付けのコツは消灯中に与える

(水槽消灯後30分経過しても元気よく泳いでる。撮影のため間接照明を点けてますが真っ暗闇でも活発です。)

 明るい時間帯に無理にあげても、大抵初めは上手くいきません。
 まずは暗い時間になったら餌タイムです。

 このとき、部屋の明かりは常夜灯暗めの間接照明など、出来るだけ暗い方が餌付けは早いです。

 消灯後、人の気配で隠れてしまうようなら、浮遊餌を浮かべたら放っておけばOKです。
 魚は食事をしなくても数日くらい全然平気なのですが、暗闇で餌やりを始めて3日目頃には餌の匂いに敏感に反応してるでしょう。
(沈下性の餌だと、すぐ底に沈んで食べにくくなってしまうので注意。)

 一度餌を食べたら、もう簡単。
 その時間になると今度は逆に人の気配でソワソワし出しますから、そうなればほぼ餌付け成功です。

暗闇の給餌に慣れたら明るい時間帯に移行

 1週間から10日くらいは消灯中に餌を与え続けて、暗闇なら人前でも水面に上がって食べるようになったら、あとは徐々に明るい時間帯にズラしていきましょう。

 明るい時間帯にあげ始めると、それまで隠れていても食欲に釣られて表に出てくるようになります。

 この時期はまだ挙動不審ですから、あまり怖がらせないように。
 ちょっと興奮気味だからか、少し体が白っぽくなる事もありますが、明るい時間帯に慣れてくれば消えますからご安心を。

グラスキャットの餌やり時間を徐々に明るい時間帯にズラす

(餌やり時間を消灯する少し前に変えて数日。隠れていた子達も出てきてソワソワ。)

 個体それぞれ臆病さは違いますから、すぐ明るい場所に出てこない子もいますけど、暗闇で餌に慣れていれば、空腹から数日で出てくるようになります。

 この餌付け法は、最初暗くて餌を食べる姿をじっくり楽しむことはできませんが、経験上この手順が一番簡単で早いですから、ちょっとの我慢です。

 人によってはピンセットで顔の前に餌を持っていったり、沈降性の餌を顔の前に落ちるように入れてみたりと、試行錯誤しても上手くいかない事は多いですから。

 慣れてしまえば今度は、人影に気付くと水面に寄ってきて餌を待ち構えるようになります。
 ヤマトヌマエビも餌の匂いでちょっと興奮してますね。。

 ちなみに明るい時間帯にズラすとしても、夜行性ですから適度が良いかなとは思います。
 私は毎日だいたい消灯の1〜2時間前に与えてます。

 あと水換えは仕方ないとしても、餌付け期間中はコケ掃除や水草トリミングなど水槽いじりを出来るだけ控えるのがおすすめです。怖がらせると餌付けが長引きます。

 数週間程度の我慢ですから。

グラスキャット飼育まとめ

 ということで大好きなトランスルーセントグラスキャットフィッシュについて、私が知る限りのことを書いてみました。

 いそいそと尾ヒレを動かしてホバリングする姿は、なんとも滑稽で可愛らしい。透き通って虹色に光る美しさには、我ながら時間を忘れて見入ってしまいます。

 全般的に無愛想ですけど、餌の前だけは人の気配を感じると水面近く上がってきて餌をせがむ、愛嬌ある一面もあります。

グラスキャットが餌にソワソワする姿

(餌かもと、ソワソワしてる状態)

 書き忘れましたが、グラスキャットの背びれ、無いようであるんです。

グラスキャットの退化した背ビレ写真

 写真のグラスキャットの背中をよく見ると、ニョロっと白い毛のようなモノが付いてるでしょう?

 これが退化した背ビレです。
 一見、寄生虫のようにも見えますが、くれぐれもピンセットで抜こうとしてはいけません!!どの子の背中にも生えてますから、実際に近くでじっくり見てみてください。

 価格も1匹500円前後と高級魚と言うほどではありませんから、導入しやすい熱帯魚です。
(ちなみにうちの水槽の子たちは最初1匹450円、後から入れた子は1匹750円でした。)

「一風変わった魚を飼いたい」「オシャレなアクアリウムにしたい」なんて方に是非おすすめです。

 ちなみにこのアクアリウムサプリでは、インスタグラム・フェイスブック・ツイッターにて実際に管理する熱帯魚と水草の状況動画を定期的に公開発信しています。是非いいね&フォローしてご覧ください♪

 グラスキャットの元気な姿も、定期発信しています^^ノ

 

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