グラスキャットはこんな可愛いヤツ。

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トランスルーセントグラスキャット飼育のすすめ

透明な魚トランスルーセントグラスキャットフィッシュ飼育のすすめ

 私の大好きな熱帯魚「トランスルーセント・グラスキャットフィッシュ」。

 細長い容姿に無骨な表情、そして半透明な体をくねくねさせながらホバリングして、定位置をほとんど動かない愛嬌の無さ。

 なんて愛おしいんでしょう

 今回はこのトランスルーセント・グラスキャットの飼育のススメとして、習性や最適環境、餌付けなど飼育方法のコツを書いてみたいと思います。
 一度飼ってみたいという方は必見!

グラスキャットはこんな魚!詳細情報

 トランスルーセント・グラスキャットフィッシュは通常、略してグラスキャットと呼ばれています。

 原産は東南アジアで、タイ、ミャンマー、ベトナムなどマレー半島辺り、メコン川流域が有名です。
 羨ましいですねー、地元の人は。こんな素敵な魚が自然に泳ぐ姿をナマで見れるなんて。いや、メコン川って透明度が無いから見えないか。。

グラスキャットはナマズの仲間

 名前の通りこのグラスキャット、ナマズ科の仲間です(ナマズは英語でキャットフィッシュ)。
 ちなみにトランスルーセントは“半透明”という意味で、つまり半透明なナマズってこと。

 なので、ナマズと同じように鱗(ウロコ)が無いんです。体は粘液で保護されているんですね、あのヌルヌルするやつ。実際に手で直接触ったことはないんですけど。

トランスルーセント・グラスキャットフィッシュの特徴

 表情や容姿はナマズ類そのもので、口は横に大きく平べったい、体は縦に薄く、腹ビレは尾ビレまで続くくらい長い。

 そして口ヒゲ

 特徴的な長い上顎(あご)のヒゲは感覚器として発達していて、餌を探す時に大活躍します。水面に浮かぶ餌を口ヒゲで探すんですよね。

 しかもこのヒゲは、人間の舌のように味も分かるとか!
 確かに、視力はあまり良くない印象です。

グラスキャットが口ヒゲを使って水面の餌を探す動作

(口ヒゲを水面に這わせて餌を探すグラスキャット。)

 ナマズの仲間は総じて電場(電界)を感知する能力を持っているとされ、目で見るより電場と口ヒゲの感覚で動く種が多いようです。

 だから、濁った水中や夜間でも動きやすいって訳ですね。

夜行性で消灯後によく動く

 電場感知能力も発達してるようにナマズの仲間には夜行性が多いのですが、このグラスキャットもそう。うちの子たちも照明を消して少しすると水面近くに上がってきて、暗い中をよく動いています。

 その反面、明るい昼間は死んでるのかと心配するくらい、物陰でじっと動かず寝ている姿も時々見かけます。

 グラスキャットを調べると見つかる写真や動画では、同じ方向を向いて群泳してる姿が多いのですが、この群れる習性も活動時間じゃない昼間に外敵から身を守るため、自然と身についた防衛本能なのかななんて思ったりします。

 ちなみに消灯中は各個体が好きなように自由に動いてるんですよね。

最適pHは?

 最適pHは弱酸性〜中性です。

 熱帯魚の中ではどちらかと言えば丈夫な部類なので、多少の弱アルカリ性でも飼育は可能ですが、pH6.5〜7.0辺りがやはり調子が良いです。

虹色に輝く魚体は元気の証!

 グラスキャットは体調が良く健康な状態だと、魚体が虹色にキラキラと輝きます。これが本当に綺麗。

虹色に輝く健康なグラスキャット

 物音や振動には敏感に反応するんですが、通常はほとんど定位置から動かないので、いつもじっくり見惚れてます。。

 逆に元気がない状態では、体色が白濁して透明感が薄れます。
 よく観察していれば体色の微妙な変化もよく分かるので、そういう面でも健康状態が把握しやすい熱帯魚と言えます。

グラスキャットの寿命や体格

 グラスキャットの寿命は、5年前後が一般的です。ただ個体差もあり、7〜8年ほど生きる場合もあります。

 また、熱帯魚の中でも中型魚サイズ
 大抵、ショップで売られるサイズは約5cmクラスですが、成長すると10〜12センチほどになります。成魚最大で15cm程になることもあります。

 5cmサイズで買ってきて数年以内で落ちてしまうのは、環境を見直した方が良いかも。混泳等でストレスはないか、水質に問題はないか、いま一度確認を。

病気でも寿命でも白濁する

 体調が悪いと体が白濁するのですが、寿命でもやはり同じように白くなります。
 だから寿命が原因か、病気が原因か、分かりづらいところがあります。目安としては、お店から購入して何年生きたか、くらい。

 そして酷い魚病もあまり見たことがないんです。尾腐れ病や白点病の経験もありますけど、自然に治るか、症状が酷くなる前に白濁(衰弱)して死んでしまうかどちらか。

少し白濁して体調の良くないグラスキャット

 中央の子が少し白濁して調子の良くない状態。
 弱ると口ヒゲが短くなってしまう事もありますが、それでも餌をよく食べて環境に慣れてくると徐々に回復して、ヒゲも立派に戻ります。

 熱帯魚やエビは水質の大きな変化に注意するのが飼育の基本ですが、グラスキャットはどちらかというと水質の変化よりストレスに弱い印象です。もちろん劣悪な環境は問題外ですけれど。
 性格はけっこう臆病ですし、ヒレを動かしてても昼間は半分寝てる状態ってのも、びっくりして大きなストレスになるのかも。

 なのでグラスキャットの調子が悪いときは、あまり水槽内をガシャガシャいじったり、別水槽に頻繁に移動したりしない方がいいですね。

 もしもの死因についてちょっと詳しく書きましたが、多少の病気や白濁は大抵の場合、水槽環境が良いと自然と治ってしまいます。

餌の時は豹変する!

 いつもは微動だにしないグラスキャットですが、食事の時間は豹変します。

グラスキャットは餌で豹変する

 餌に気づくとそれまで優雅に漂っていたのが嘘のように、急に猛烈なスピードで泳ぎだし、暴れるように餌に激しく食らいつきます。そのがっつく様に、初めはちょっと引くくらい。。

浮遊餌がおすすめ

 グラスキャットの餌は基本、浮遊餌がおすすめ。

 口の形状からして恐らく自然界でも、水面に落ちた虫などを餌としてるんじゃないかと思うのですが、自分より下方にある餌にはほとんど気付きません。食べるのは水面か自分の目の前にある餌だけ。

グラスキャットは浮遊餌がおすすめ

 なので「ゆっくり沈む餌が餌付けしやすい」なんて情報も見掛けますが、沈降性の餌はほとんどが沈んでしまうんです。飼育水が汚れやすい。。
 他の魚が沈んだ餌を食べてくれれば良いのですけど、案外グラスキャットは食べる量も多めなので、水槽を汚さずしっかり食べてもらうには浮遊餌に慣れさせるのが経験上一番です。

乾燥赤虫の与えすぎに注意!

 乾燥ミジンコ乾燥赤虫なんかも、喜んで食べます。

 ただし!
 乾燥赤虫は、食べ過ぎて胃袋が破裂してしまう危険もあるので要注意。

 乾燥赤虫は水分を吸収すると膨張するため、胃袋で大きくなってしまうんですね。。グラスキャットは口も大きめですし、がっつき気味ですから。

 いっぱい食べてると限界を超えて膨張、破裂すると死んでしまうので、塊の大きい乾燥系を与える時は、少なめに加減しましょう。
 またこれらは栄養も偏るので、健康管理の面でも人工餌を中心に与える方が良いですね。

初めての餌付けは消灯前後に

 このグラスキャットで一番多い悩みがやはり、初めての餌付けでしょう。
エサを食べてくれない!」なんて声もよく耳にします。

 夜行性で昼間は反応が鈍いですから、餌を与えても気づかず、顔の前を沈下性餌が素通りしてしまうなんてこともよく有る話。
 これも考えれば当たり前なんですよね、夜行性なんですから。

 そこで餌付けのコツとして、初めのうちは照明を点けるちょっと前、もしくは消灯後すぐの暗い時間帯に与えます。

グラスキャットの餌付けのコツは消灯中に与える

(消灯後30分経過しても元気よく泳いでる。撮影のため間接照明を点けてますが真っ暗闇でも活発です。)

 明るい時間帯に無理にあげようとしても、グラスキャット達にとっては半分寝てる就寝時間なワケですから、急にやっても初めは上手くいきません。
 まずは活動時間になったら餌タイムです。

 消灯後、人の気配で隠れてしまうようなら、餌を投入して放っておけばOKです。

 一度餌を食べ始めたら、もう簡単。

 その時間になると今度は人の気配でソワソワし出しますから、そうなれば餌付け成功です。あとは、徐々に点灯直後や消灯前など明るい時間帯にズラしていきましょう。

 なので最初は暗くて、餌を食べる姿もじっくり楽しむことはできませんけど、これが一番簡単で早いですから、ちょっとの我慢です。

 人によってはピンセットで顔の前に餌を持っていったり、沈降性の餌を顔の前に落ちるように入れてみたりと、試行錯誤されてる方もいますが、それでも上手くいかない事も多いですしね。

 ちなみに明るい時間帯にズラすとしても、夜行性ですから適度に。
 私は毎日だいたい消灯1時間前に与えてます。

グラスキャットは小型魚との混泳も可能

 グラスキャットの性格は穏やかで、他の魚に危害を加える心配もありませんから、ネオンテトラなど小型魚との混泳も可能です。

 ただし基本的に雑食で口に入るサイズは何でも食べるのが、魚の世界。
 なので成魚サイズの大きなグラスキャットだと、ミナミヌマエビくらい(2センチくらい)の生体は食べてしまう可能性ももちろんあります。

 と言ってもミナミヌマエビは通常、低層で生活していますし、先に書いたようにグラスキャットは大抵自分より上の方にある餌しか反応しないので、私の水槽でミナミと混泳しても食べている気配は今までないですけど。
幼魚や小エビはグラスキャットに限らず食べられてしまいますから対策を)

 縄張り行動で攻撃することもありませんし、“安心して小型魚と混泳できる数少ない中型魚”という感じです。

 逆に、攻撃性の強い魚種との混泳は避けた方がいいでしょう。
 鱗のないグラスキャットは体の傷に弱いですから。

繁殖はちょっと難しいみたい

 グラスキャットの繁殖は難しいようですね。
 水槽飼育での成功例も聞いたことが無いですし、繁殖方法の情報もほとんどありません。

 台湾で、タイから輸入したグラスキャットを湖に放したら大繁殖した例もあるそうで、淡水のみで繁殖は可能のようですが、これだけ流通していて水槽での繁殖例がないのですから、季節による水温の変化や雨季乾季の水質(pHや硬度)の変化など微妙な加減が、繁殖行動を促す条件なのかもしれません。

 ちなみに性別判定も、具体的な指標は分かりません。
 ナマズの性別判定では尾の形状が違う種も多いようですが、グラスキャットに関しては尾ビレの形はほぼ同じ感じ。なので、体格や胴周りの太さで見分けるのが妥当なのかなと思います。

 オスよりメスの方が少し体が大きく、胴周りもふっくら太くなる点。確かに、胴が細長い個体と縦に丸みのある個体が居ます。

摩訶不思議グラスキャットの体

 グラスキャットの胃袋は顔のすぐ下。
(写真の矢印)

グラスキャットの胃袋と肛門

 さらに糞をする肛門も、実は胃袋のすぐ下だったりします。
 一見、頭だと思う場所に、いろいろギュッと集約しています。体はこんなに長いのに。

 そんなグラスキャットを眺めていると、ふとDrスランプアラレちゃんの「ニコちゃん大王」を思い出すのは私だけでしょうか。。
(古いか・・)

 それにしても、可愛い。

トランスルーセントグラスキャットフィッシュのまとめ

 ということで、大好きなグラスキャットフィッシュについて私が知る限りのことを書いてみました。

 いそいそと尾ヒレを動かしてホバリングする姿は、なんとも滑稽で可愛らしい。透き通って虹色に光る美しさには、我ながら時間を忘れて見入ってしまいます。

 全般的に無愛想ですけど、餌の前だけは人の気配を感じると水面近く上がってきて餌をせがむ、愛嬌ある一面もあります。

グラスキャットが餌をせがむ姿

(餌かもと、こちらを向いて待ってる状態w)

 書き忘れましたが、グラスキャットの背びれ、無いようであるんです。

 写真のグラスキャットの背中をよく見ると、ニョロっと白い毛のようなモノが付いてるでしょう?

 これが退化した背ビレです。
 一見、寄生虫のようにも見えますが、くれぐれもピンセットで抜こうとしてはいけませんよ!!み〜んな背中に生えてますから、実際に近くでじっくり見てみてください。

「一風変わった魚を飼いたい」「オシャレなアクアリウムにしたい」なんて方に是非おすすめです。

 ちなみに、うちのグラスキャットにはフレークタイプの浮遊餌、キョーリン「ネオプロス」を与えています。

 一度餌付いてしまえば、食いつきは抜群です。

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