水槽サイズに合わせた生体数はどのくらい?その基準は?

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水槽サイズ別で飼える魚は何匹?その基準は?

 アクアリウムをしていると悩ましいのが“熱帯魚やエビを何匹まで育てられるか”ということ。
 可能であれば誰もがたくさん飼いたいのはやまやまです。

 でも、やはり生体が増えればそれだけ糞など排泄物も多くなりますし、一度環境が崩れ始めると雪崩式に悪くなるのも、生体が多い過密水槽の怖いところです。

 そこで、水槽サイズ別の許容生体数について、一般的な基準や気を付けたい点について書いてみます。

許容生体数の基準

小型熱帯魚

 小型魚(3〜4cm程度)の許容生体数の基準は、一般的に水槽容量2Lに対して1匹と言われています。小型魚と言えばネオンテトラやアカヒレ、オトシンクルス、小型コリドラスなどの小さい熱帯魚です。

 つまり、私の20リットル水槽であれば、小型魚を10匹が丁度いいくらいという計算です。
 20(L) ÷ 2(L) = 10(匹)

 もっと詳しく突っ込んでみると、ネオンテトラのような群游習性のある同種のみであれば1.5L当たり1匹くらいでも大丈夫と言います。
 ただし同種同士でも喧嘩してしまう気性が荒い種類は当てはまりません。縄張り争いが強いとストレスが溜まるんでしょう。

群遊する小型魚の水槽に対する生体数の基準

小型エビ

 ミナミヌマエビやビーシュリンプなどは0.1〜0.2Lに1匹、ヤマトヌマエビクラスで0.3〜0.4Lに1匹程度。
 魚に比べて水を汚さず、さらに苔を綺麗にしてくれるから重宝しますね。

ヌマエビの水槽に飼える生体数を計算

中型魚・大型魚

 ざっとした計算方法ですが、体長1cmにつき1Lを見れば良いと言われます。
 つまり、10センチサイズの熱帯魚なら10Lに1匹といった具合です。


 こう見ると、思ったより少ないように感じるかもしれません。確かにこの基準数以上に飼っている方も多いでしょう。

 でも、水槽の魚は呼吸も排泄もすべて水の中ですから、生きていれば水は汚れていきます。水槽で飼うには適量の生体数であっても、大自然に住む生体から考えれば、水槽飼育ほど過密な状態は通常あり得ませんからね。
 そう考えるとこの基準にまだ余裕が感じられたとしても、「このくらいがベストなのかな」と思えてきます。

水槽装備や水質の善し悪しで数は変わる

 この許容生体数の基準は、バクテリア環境が整い適度に安定した水質の水槽に対して考えられています。なので、60センチ水槽だから20〜30匹入れても絶対に大丈夫というわけではありません。
 第一、水槽立ち上げがしっかり行われていない状態では、60センチ水槽に魚1匹入れただけでも元気に育てる事は難しいでしょう。

 初心者の多くが初めに失敗するのは、安定した水槽環境を作る事が出来ないから。

 ですから「許容量の範囲内だから目一杯まで」と初めから無理せず、少しずつ小分けして数週間から1ヶ月ほどの間隔で様子を見ながら増やしていく方が最善だと思います。
 その方が生体の命を無駄にせず、さらに“どのくらい魚を入れると、どのくらい水質低下が早くなるか”を少しずつ体験し覚える事もできます。

水槽の過密具合でメンテナンス頻度も増える

 熱帯魚やエビの多い方が賑やかで見栄えもするものですが、水槽の過密度が高まればその分、水換えの回数やフィルター汚れのメンテナンス頻度も必然的に増えます。生体が多いほど手間が掛かるわけです。

 メンテナンスだって楽しみのひとつではありますが、仕事で忙しく、用事があってそれほど手を掛けられない人だっているでしょう。
 でもアクアリウムが初めてだったり、経験の浅い人は、そういう事情も分からずに気持ちだけが先行してしまいがち。

水槽の過密具合でメンテナンス頻度も増える

 ちなみに私の水槽はこれを書いてる現在、45センチスリム水槽(20L)に小型熱帯魚が7匹と小エビが3匹に水草が底床の半分に満たないくらいですが、水換え頻度は1〜2週に1度くらいで、外部フィルター(濾過槽1Lクラス)の掃除は3ヶ月に1度くらい。

 基準からすればもう数匹は増やしても良さそうですが、これ以上増やすと汚れた水換えの手間が増えて大変なこと、魚の排泄物による飼育水の偏った富栄養化(汚れ)で茶ゴケが発生しやすくなり水草が弱って枯れたり、コケ対策にエビを増やさないとバランスが取れなくなりさらに生体を増やすなど、悪循環になる危険もあります。
 小さい水槽ほどそうですが、水槽環境はバランスを崩し始めると急速にすべてが悪い方向に傾き始めて、総共倒れという結果にもなりかねません。

 何年も水槽環境の安定について取り組んでくると少しずつ分かってきますが、「水量20Lなら小型魚20匹は余裕!」というような安易な情報は真に受けないようにしましょう。
 確かにほんの1週間程度なら良い状態を何とか維持できるかもしれませんけど、そのうちコケの爆増や油膜の発生、生体の病気に追われ、水質の低下から魚の数が減り、飼い主も手立てが分からず途方にくれて、数ヶ月後は廃墟かもしれません。

「毎週何匹か死ぬからその都度買い足してるし、余裕で上手く管理してます」なんて言ってしまう人もいるんです。。これ、全然違いますよね。

 アクアリウムは元気な生体の姿と綺麗な環境を末長く楽しむもの。ほんの一時の、上辺だけの良い状態を無責任に紹介するなら誰でも出来ます。

 まあ、同サイズの熱帯魚を倍(15匹くらい)まで増やしても維持する事は可能でしょうが、水質を安定させるための水換え頻度はほぼ毎日必要でしょう。そうなると、水質の変化に弱いエビに気を使って、換え水作りにも神経を使いそうです。
 現状からエビ類はまだ増やしても良いとは思っていますが、その前にもう少し植物を育てて、手間を増やさずに水質の安定感を高めたいところです。

 こんな感じで、余裕を持って数を調整していくと、魚の病気や生体の死など何か問題が起きた時に対処もしやすく、またその原因も特定しやすくなるので、今後の飼育法上達に繋がる知識になると思います。

ゆとりある生体数は元気で綺麗な魚を育てる

 いろいろ書いてみましたが最後にもう一つ。

 生体を無理して入れた過密水槽よりも、ゆとりある生体数で育った魚は、病気になりにくくウロコやヒレの色艶も良い綺麗な個体に成長します。
 これは本当に今までの経験から感じています。

 魚にだって自分で病気を治す自己治癒力があります。環境の整ったゆとりある水槽であれば、ちょっとした白点病や尾腐れ病を患う個体を入れても、自然に治ってしまいます。

 でも過密な環境というだけで、縄張り意識のある魚はストレスが溜まりますし、病気にもなりやすくなります。
 もちろん生体数の基準がすべてではありませんが、ある程度の目安として、ゆとりを持った水槽環境を作った方が、その観賞魚が持つ本来の美しさを引き出せるんじゃないかなと思います。

 水槽空間も綺麗に維持しやすいし、手入れの手間も最低限で済みますし。

 ちなみに、ある程度の広さがある水槽空間にたった1匹だけというのも、大抵の魚にはストレスとなるそうで長生き出来ないとか。(アロワナとか大型魚は別ですが)
 やっぱり適度な数がいいのでしょうね。

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