木製台DIYのコツとおすすめ便利工具
新しく30cmキューブ水槽を増やしたので、その水換え用に木製台をDIYしました。
木材とネジ代で約1000円ほど。水槽台や棚などを自作で作ると安価に用意できて、さらに愛着も湧くものです。
もちろん水槽台は安定感と強度が要求されるので、水槽サイズが大きくなるほど確実な設計が必要ですが、今はネットでも頑丈な作り方が紹介されていますし、自作で十分使えるものが作れる環境があります。
私も木材を使って自分で作るのが以前から好きで、よく作ります。
で、つくづく思うのは、出来は“道具(工具)”で断然差が出るということ。
そこで今回は、木工DIYに是非欲しいおすすめ工具と作業のコツを、ちょっとした木製台を作りながらご紹介します。
木製台の用途
「水換え用の木製台ってどう使うの?」と思う方もいるでしょうから説明すると、要はサイフォンの原理で水換えするために、水槽より高い位置にバケツを置く台。
分かりやすく完成品を使ってる写真はこちら。
製作所要時間は30分〜40分程度。こんな簡素な作りですけど、使い勝手が良いようにいろいろと考えてみました。
例えば、キューブ水槽を設置した棚には観葉植物やら鍵入れやら何かと小物を置くスペースなので、それら小物を退かさずに水換えできるように、小物を跨ぐように置ける4本足タイプに。
一時的にバケツを置くだけなので出来るだけ軽く構造は簡単に、それでいて適度に丈夫な作りにするため脚の中間にぐるっと貫(ぬき)だけ通しました。
もし、またぐ棚の小物類に背丈がある場合は、少し難しくなりますが貫ではなく幕板(まくいた)にしても良いですね。
(これが幕板。水槽台製作の場合は、天板の弛み歪み防止と強度のために幕板必須でしょう)
良い仕事には良い工具
“良い仕事には良い工具”ということで、今までの経験から、これがあると本当に出来が違う道具を2つご紹介。
充電インパクトドライバー
もうこれは必須でしょうってくらい、仕事の速さが違います。
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インパクトの先に付けるビットも種類豊富で、ドライバーだけでなくキリビット(穴開け)など木工作業に不可欠な用途にも使えます。
値段は多少しますが、一度使うと手放せません。長いネジ止めや穴開けを手作業でやると考えると気が遠くなります。。
インパクトといえばやっぱり壊れないし長持ちのメーカー「makita(マキタ)」が安定の人気でおすすめ。
うちの充電インパクトも買ってから10年以上で見た目は使用感全開ですけど、バリバリの現役。さすが信頼のマキタです。
マキタの評価が高い理由のひとつに、高性能バッテリーがあります。
実はmakitaバッテリー単体の価格は、インパクト本体のみ(バッテリー無し)の値段と同等かそれ以上するんですね。
DIYならバッテリー容量も小さいもので必要十分ですし、その方が軽く使いやすい。マキタなら安い基本モデルで期待以上に使えます。
(小型と言っても10.8Vの差し込みバッテリータイプはちょっと非力なので、スライド式バッテリーで最大締付トルク140N・m前後は欲しいですね)
ちなみに各種基本ビットは、ダイソー100円ショップで買えちゃいます。
余談ですが、車のタイヤ交換もナットサイズの薄肉ソケットビットを揃えればメチャクチャ速く済みます。
ヤスリ研磨にハンドサンダー
木工では、ザラついた木材カット面をヤスリで研磨処理します。DIYだと紙ヤスリを使う方が多いんですが、このtajima「ハンドサンダー中目」は力を掛けやすく、ステンレス刃でアルミやプラスチックも削れるパワフルさ。
木材の尖った角の面取りはもちろん、今回の木製台など脚の長さに若干誤差が出た時でも、1〜2ミリくらいはこれで削って成形調整しちゃいます。紙ヤスリじゃこうはいきません。
脚の誤差1mmってわずかに思いますが、これだけで台はカタカタとガタ付きます。
ホームセンターなど有料で木材カットしてもらえばと大丈夫と思うかもですが、やはりわずかな誤差はあるものです。
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ちなみにステンレス刃は、紙ヤスリのように簡単に劣化しないので、幾度となく使えます。
私は既に3年ほど使ってますが、木面処理だけならずっと使えるんじゃないかってくらい、まだまだ削れ具合は衰えません。
また、これは中目ですけど、優しく擦ると表面がサラサラになるので、面仕上げもこれだけです。
その他の道具一覧
今回はその他の道具に、ノコギリ、メジャースケール、定規(差し金)、ビットなど。
曲尺(かねじゃく)とか差し金(さしがね)と呼ばれます。直角を正確に測れる定規。
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DIYでは必須でしょってくらい、墨出し(線引き)に便利でそれほど値段も高くない。
ビットやスケールは100均で揃います。
木工作業のコツ
木工作業はちょっとしたやり方の違いやコツで仕上がりに大きく差が出ます。
設計図をラフ描き
どんな木工品でも紙に簡単な設計図をラフ描きすると、必要な木材の長さや大きさ、強度などイメージしやすくなります。
この時がけっこう楽しい工程でもありますし、図面を描くといろんなアイデアが沸き、より良いものになります。材料の買い忘れも無くなりますしね。
絵が上手い下手は関係ありません。雑でも何でも自分が分かれば、それで良いんです。
材木購入時の品定め
材木は同じ商品でも、切り出した木目の違いによって曲がっていることもよくあります。
そこで購入前に商品を斜に見て、まっすぐになっているか“通り”を確認します。
ノコギリで木材カット時は2面に線引き
木工の基本として、カット面の角度は可能な限り正確に。そのためカットラインを2面に書くことで、直角など精度が断然上がります。
ノコギリ刃の厚みも考慮
ノコギリ刃にも厚みが有り、1mmほど削っていきます。
その刃厚も考えてカットラインを刃の側面に合わせて切ると誤差が少なくなります。
残った木材を続けて切る場合、カット面をヤスリで平らに整えてから長さを測ります。
初めからカットラインを全部書いてしまうと、刃厚分の誤差が必ず出ます。
この辺りは慣れるまで難しいところですが、意識するだけでも出来映えは変わります。
ネジ止め箇所はキリ穴加工
部品同士を組み付ける際のネジ止めは、必ずキリ穴(貫通穴)を開けます。
キリ穴を作らずにネジ止めすると無理が掛かり部材が割れやすく、裂けて強度が低下したりします。
また、事前にキリ穴を開けておくと、ネジを狙い通り打つガイドラインの役割も担うので、面のズレやガタ付きが予防できます。
ちなみに、キリビットの太さはもちろんネジ径より若干細いものを使い、ネジ径はキリ穴の約1.1倍〜1.2倍が目安です。
ビット径は大抵0.5mm間隔からあるので、DIYでよく使うサイズのネジ径なら、それより0.5ミリ細いビットを選ぶイメージ。ネジ径5mm以上ならビットを1ミリ細くしても良いですね。
例えば、今回は木ネジではなく普通の皿全ネジ(ネジ径4mm)を使ったので、ちょっと細目ですがキリ径3mmで良しとしました。(丁度3.5mmがなかっただけ。。)
木ネジの場合はネジ根元の捻じ込み圧が余分に掛かるので、できればキリ径3.5mmが理想。
木製台DIYのコツと道具まとめ
今回はアクアリウムから少し離れて、木製台DIYのコツや道具について書いてみました。
水槽関連の木工ではこの後、水分でカビや劣化を防止するニス塗りなども効果的です。
手順を考えると難しく感じますが、実際にやり始めると案外簡単に楽しく出来てしまいます。
リーズナブルに自分だけのアイテムが作れるDIY、その参考になれば嬉しいです。
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