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水槽嵩上げ台DIY。

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水槽台の嵩上げ台を自作!

 市販の水槽台は、高さがイマイチ低いと感じる方も多いかもしれません。

 いやこれは転倒の危険を考慮してのことと思いますが、視点の低さがどうしてもしっくり来ない。

 そこで今回は、水槽嵩上げ台を自作しました。

水槽台の嵩上げ台を自作!

 つまり、写真右下の水槽台を嵩上げしてる台(爆)

「それなら水槽台をまるっと自作した方がいいじゃん!」と突っ込まれそうですが、折角購入した水槽台を無駄にするのも何ですし、嵩上げ台だけ作る方が断然簡単でした。

 何より、既製の水槽台くらい見栄えを良くするには、技術も予算も掛かるんですよね。。
 結局既製品より高くつくなんて事もよくある話。

 ということで今回は、水槽台の嵩上げ台DIYについての小話です。暇つぶしがてら、ご覧ください。

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水槽嵩上げ台のメリット

 水槽嵩上げ台のメリットはこちら。

 先に書いたように、水槽台をまるまる作るより難易度は低く、材料も少なく済みます。
 今回は60cm用水槽台の嵩上げ、材料だけで2500円程度。ニス塗り無しなら約1700円。

 水槽台の下に置くので、頑丈さがあれば見栄えはそれなりでも案外目立たちません。

 そして持ってる水槽台を無駄にせず、トータルの安定感も高くできます。

 こじつけのように聞こえるかもですが、こじつけてます(爆)
 でも、結果的に自作して良かったと思っています。

 ちなみに隣の既存台と同じ高さに合わせたかったので、市販水槽台にプラス14.0cm嵩上げしました。

嵩上げ台で水槽の高さを自由に調整

 自作の1番のメリットはやはり、高さを自由に決められるところですね。

水槽嵩上げ台の材料と道具

 水槽嵩上げ台自作に用意した材料と道具はこちら。

水槽嵩上げ台自作の材料と道具

 

材料

道具

 事前に図面を起こして木材の長さを決めておき、ホームセンターで有料カットしてもらえば、これだけの材料で作れます。

 ドライバーがあれば作ることは可能ですが、その場合ネジ締めにかなり根気が要りますから、インパクトドライバーは一台欲しいところです。

 ニススプレーは色を塗る場合。無垢で良ければ不要です。

 木材の参考までに、今回使用したツーバイ材は[38 × 89 × 1800]で、1本約400円を2本使いました。
 使用した天板は12mm厚のもの。薄くても大丈夫ですが、やはり12mm以上あると凸凹は出にくいと思います。

 自分でカットする場合は、さらに以下の道具も必要です。

 ツーバイ材は柔らかい木材なので、ノコギリでも十分切れます。
 もちろんノコギリだけで可能ですが、天板のカットはやはり電動丸ノコがあると楽ですね。

 差し金は、直角線を引くのにとても重宝します。

嵩上げ台設計のおすすめポイント

 簡単な構造ですから図面は省きますが、設計する際のおすすめポイントについて書いてみます。

水槽台より奥行きを広くすると安定感が増す

 水槽台と嵩上げ台は最終的にネジ固定するので、上に載せる水槽台よりも嵩上げ台の奥行きを広くすると、安定感が増します。

 地震の際に水槽が倒れるのは、前方向がほとんどですから。

水槽嵩上げ台に水槽台を仮置き

(塗装前、水槽台を仮置き)

 必要以上に奥行きを広く取ると見栄えや使い勝手が悪くなりますから、今回は前3センチ後ろ9センチ取りました。
 背面のスペースは、外掛けフィルターが設置できる幅です。

外掛けフィルターを設置するスペース

(それでもカツカツになってしまった。。)

 ちなみに木材カットは、ノコギリ刃の厚みがあるため設計ぴったりにカットするのが難しいので、嵩上げ台の幅も水槽台より両側数ミリずつ広く設計しておくと、寸足らずになりにくいです。

 もちろん「正確に切れるよ」という方は設計通りで良いですが、1ミリずつでも余裕を持たせると安心できます。

水槽台より両側数ミリずつ広くする

 私も今回3ミリずつ広く設計しましたが、完成品は両側1ミリ程度になりました。(爆)

 わずかに幅広なのはそれほど違和感ないですが、寸足らずになると見た目がかなり気になります。

高さの目安は脇の高さ

 高さの目安は、水槽を乗せた時に水槽上部の縁が自分の脇の高さ以下にすると、後々水槽をメンテナンスしやすいです。

水槽高さはメンテナンスを考えて決める

 水槽に手を入れることもあるので、脇より高いとメンテナンス時に踏み台が必要になることもありますから。

嵩上げ台の制作内容

 嵩上げ台の制作内容ですが、これも写真を見れば分かると思います。(汗)

嵩上げ台の制作内容

 嵩上げ台の高さを14.0cmに設定しましたが、なんと、ツーバイ材の幅8.9mmと厚み3.8mmで重ねて、12mm天板を乗せたら13.9cmの計算に。

嵩上げ台の構造

(塗装後の写真ですが、天板とツーバイ材2段)

 木材を重ねると大抵ツーバイ材の製品誤差や捻れで設計より嵩張るものですから、マイナス1ミリ誤差はほぼ無くなってしまうんじゃないかということで、ツーバイ材を全て寝かせて組むことにしました。
カット面を重ねる場合は別。カットするとわずかに短くなりやすいので、カット面を重ねる時は設計通りが良好。)

 実はこういった台の制作で一番難しい点が、「脚の長さ」です。

 天板を支える脚(縦材)の長さを、天板が水平になるように合わせるのが非常に難しい。1ミリ誤差でもガタつきますから。

 なのでその場合、最後に脚をヤスリ等で削って長さ調整するんですが、今回のようにすべて寝かせればその工程が不要になったので、ラッキーという。

木材カットとヤスリ掛け

 ということ、設計通り木材をカットしていきます。

 カットした面はヤスリを使ってザラつきを落とし、面を整えます。

 もしツーバイ材を立てて脚(縦材)にする場合は、カットした状態で脚の長さを合わせておくと、組み立てがスムーズになります。

 ヤスリは紙ヤスリでも大丈夫ですが、ハンドサンダーがかなりおすすめです。

木材の研磨にタジマハンドサンダーSA-50C

 サンドペーパーの6倍速く削れて、約100倍長持ちのステンレス刃なので、作業性・耐久性抜群です。

 力を入れやすく、ツーバイ材のような柔らかい木材はスイスイ削れちゃう。

 平らに削るのも本当に簡単。

木材カット面の成形研磨にハンドサンダーの使用状況

 ステンレス刃なのでアルミやプラスチックも削れますが、木材だけの使用ならもうかなり長期的に使えてリーズナブルです。
 さらに替え刃もできる人気商品。

組み立て

 中央に梁(はり)を一本入れました。

 通常は長辺の向き(写真だと横)に入れると思いますが、今回は水槽よりも奥行きが広いので、短辺の向き(写真は縦)に入れてます。

梁の向きと水槽台が乗る位置

(中央の梁の向きと、赤枠が水槽台の位置。)

 梁の下の端材は、たわみが出ないように入れてあります。本当は隙間が空かないように1本ずつ入れる予定でしたが、ツーバイ材が足りなかったため。。この辺、ズボラです。

木ネジは2本ずつ使用

 ツーバイ材を組む際、木ネジは1箇所につき上下2本ずつ使用しました。
(木ネジ太さ4.2mm、長さ75mm)

ツーバイ材は柔らかいのでネジ割れしにくいですが、一応3mmキリビット(ドリルビット)で穴を揉んでから、ネジ締め。

3mmキリビット(ドリルビット)

 木工キリビットは100円ショップでも売っています。

 ちなみに、木ネジの頭を隠す工作はしてません。。

木工用ボンドを使うと頑丈になる

 木材を重ね合わせる際、木工用ボンドを塗って挟むとより頑丈になります。

 けど今回の嵩上げ台は使ってません。。
 この程度の嵩上げなら、そこまで手を入れなくても十分な強度が出ますから。

ニススプレー塗装

 組み上がった状態で、ニススプレー塗装しました。

嵩上げ台のニススプレー塗装工程

 組み上がった状態だと、内部を綺麗に塗ることは出来ませんから、几帳面な方は組む前に吹くことも出来ますね。

 ただし組む前に色付けした場合、木ネジが丸見えになること、木ネジを隠す工作をするなら蓋木の色付けがちょっと面倒になること、バラだとニスが多く必要になること等に注意です。

 まあ内部は見えないので大まかに吹くとして、組んでから塗装した方が楽かなと思います。
 ニススプレーは総じて、何度も重ね塗りしないと良い色味が出ませんから。

 今回使用した油性ニススプレーはこちら。

 速乾ウレタンニスで、刷毛塗りよりムラになりにくく、使いやすかったです。

 薄塗りで全体を塗り、30分ほど間隔を空けてまた重ね塗りを、トータル5回以上繰り返しています

 マホガニーは、ちょっと赤味が強かったかも。
 色は他にも、つや消しクリヤー、透明クリヤー、エボニー、オールナット、ケヤキ、チーク、パインイエロー、ブラック、メープル、ローズがありました。

屋外で天気の良い日に

 上の写真は室内ですが、塗装はもちろん屋外で天気の良い日に行っています。

 ツーバイ材は下地が明るい色なので、スプレー缶1本全部使い何度も重ね塗りして、やっと深い色が出てきました。

 塗装後2時間ほど置いてから室内(玄関)に入れ、さらに翌日まで乾燥。

水槽台と嵩上げ台を固定

 最後に、嵩上げ台に水槽台を置き、ネジ止め固定して完成。

水槽台と嵩上げ台をネジ止め固定

 この位置決めの注意点は、壁際に寄せる時に外掛けフィルターや配線等のスペースを確認・確保すること

 一度仮置きして器具類を設置してみると、失敗が少ないと思います。

水槽台はGEXアクアラックウッド

 今回の60cm水槽用水槽台は、GEX「アクアラックウッド600」です。

 この水槽台はカラーがブラックとホワイト、そして今回のブラウンがあります。
 私は6,980円送料無料で購入しました。

 作りもしっかりしていて頑丈、使い勝手も悪くありません。私はこの上に45cm規格水槽を乗せています。

 サイズは幅60.5cm × 奥行き30.5cm × 高さ70cm。市販品の中では水槽高さがある方だと思います。

 唯一、扉の閉まる際に手を添えてないと「パタンッ」と閉まってしまうので、100円ショップ等のクッション材シールを貼ってあげると熱帯魚に優しいです。
 ちゃんとゆっくり閉めれば問題ないのですけども。

GEXアクアラックウッドの組み立て

 リーズナブルで送料無料だけあってコンパクトに届きますから、組み立てが必要です。

 といっても組み立ては難しくありませんから、DIY好きなら10分も掛からずに組み上がると思います。

GEXアクアラックウッドの組み立ては番号付きで簡単

(各部品に番号シールが貼ってあり、組み立ても簡単。)

 ただこれも、ネジ締めがドライバーだけだとちょっと疲れます。

水槽台と嵩上げ台をネジ止め固定

 インパクトドライバーがあれば、あっという間。
 DIYするならインパクトドライバーは一台あると本当に便利です。作業効率が圧倒的に違う。

 ちなみにうちのマキタのインパクトは、故障も無くもう10年以上使っています。

 ホント、壊れない。電動工具はやっぱり信頼のマキタだなと。

 参考までに、安いマキタでガンガン使えるのは、この機種くらいの性能。バッテリー2個と充電器、ケース付き。

 バッテリーが2個あるのは、充電しながら作業を止めなくて済むからです。
 ちょっとしたDIYならバッテリーが切れることもないんですが、マキタのバッテリーは高性能なので放電も少なく、急に使うときに1つ切れてても予備があると安心。

水槽嵩上げ台の自作まとめ

水槽嵩上げ台を自作した水槽棚

 ということで、水槽嵩上げ台の自作についてご紹介しましたが、暇つぶしになったでしょうか。。

 DIY好きなら簡単に、器用な方ならもっと綺麗に作れるんじゃないかと思います。
 やはり私もモノ作りが好きですから、1日楽しめました。

「水槽台を買ったけど、ちょっと低いな」

「水槽台を全て自作するのは自信がない」

こんな方の参考になればと思います。いや〜、楽しかった。

 

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